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February 07, 2005

皆さん、初めまして。 <駐在員編>

chuzaiin.gif 私は現在、駐在員としてロンドンに赴任しています。駐在員といっても、勤務しているのは日本の企業ではなく、イギリスの政府です。
日本では、財務省という役所に所属しております。イギリスで、財務省(昔の呼び方でいえば、大蔵省)に当る仕事をしている機関を何というかご存知でしょうか? Financial Times紙にほぼ毎日名前が出る割には、意外に知られていないのですが、Her Majesty’s Treasury、略してHM Treasuryといいます。直訳すれば「女王陛下の国庫」という、007でも出てきそうなものものしい名前ですが、ここに、出向という形で籍を置き、イギリスの行政のお手伝いをしているわけです。

今回、こちらに着任したのは2003年の夏、約一年半前のことです。以前、イギリスには留学で滞在していたこともあり、この国で暮らすのは二回目なのですが、勤務となるとまた留学とは話が違います。また、大学には日本人を含め様々な国の人々が集まっていましたが、職場は当然イギリス人ばかりで、日本人は私以外にはいません。果たして務まるのかどうか、不安の中での渡航でしたが、いつの間にか、月日が経ちました。今では、出勤途上にあるSt.James’s Park、そして職場の背後に聳え立つBig Benも、毎朝の見慣れた光景です。

しかし、日々味わう刺激は、未だに薄れることがありません。ここまでの一年半、まさに一日一日が、発見と驚きの連続でした。

まず何より驚いたのが、勤務時間の差です。日本で新入社員として役所での仕事を始めた日のことは今でもよく覚えています。夜10時、11時と時計の針が回っても、先輩達は忙しそうに働いており、少しも帰るそぶりがありません。どうなってしまうのだろうと心細くなってきたところで、「今日は終電で帰っていいぞ」、とようやく解放です。そんな生活にもすっかり慣れてしまいましたが、英国の官庁では、逆のカルチャーショックを味わいました。夕方5時頃から、周りの同僚が、「Good night」とか言って(まだ全々日は高いのに)荷物をまとめて去っていってしまうのです。夜6時を過ぎると、職場が閑散として逆に心細いほどでした。こうした驚きを感じられた駐在員の方は多いのではないでしょうか。

なぜ同じ「財務省」でもこのような違いが生まれるのか、次回以降、職場における英国人の実態について探求していきたいと思います。

投稿者 lib : February 7, 2005 03:52 PM

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