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November 30, 2005

天国への道 

career2.gif  先日、会社帰りのことだ。

道の向こうから、ものすごく目の細い東洋人の女の子が歩いてきた。
(ほほー、珍しい)
この頃の若い子は身体改造に熱心で、黒人の女の子はみんなストレートヘア、東洋人の女の子はみんな二重まぶたに整形をしているものと思っていた。
(親から貰った体を大切にしているのね。親孝行、親孝行)と思っていると、話しかけられた。
「ハロー、私は韓国人のキムです。あなたは日本人ですか?」
「はい、そうです」と私。
と、突然、
「あなたは神を信じますか?」と聞かれた。

神といっても、色々いる。
キリスト教の神から、お釈迦様に、アラーの神、インドなんかは腕が何本もあるのとか、象の鼻をしてるのとか。
象の鼻の神様に「安産」とか「希望校への合格」なんかお願いして、効き目があるのか、ちょっと不安だが。

韓国の人はキリスト教の信者が多いと聞いたことがあるので、たぶんキリスト教だと推測する。

「ええっと、そうですね・・・。子供の頃、友達と一緒に教会に行ったことがあります」
キム嬢は大げさに首をふる。
「教会に行くことと、神を信じることは違います。いいですか、神を信じると天国に行きます。信じないと地獄に落ちます。さあ、どうします? 神を信じますか?」

そんなこと、急に言われてもなあ。

キム嬢はもう一度、噛み砕くように繰り返した。
「簡単なことです。神を信じると天国に行きます。信じないと地獄に落ちます。さあ、神を信じますね?」

会社帰りの道ばたで、18歳の宗教少女から改心を迫られて、はい、そうですか、と3分間で転向する人が何人いるだろう?

これがイギリス人の宗教おやじだったら、間違いなく議論をふっかけるか、おちょくるかのどっちかをしていた思う。
しかし、異国に住む同じ東洋人どうし。おまけに若い真面目そうな子に、それはかわいそう。で、しかたなく、
「たいへん重要なことなので、この場でお答えできません。考えてみます」と答えた。

迷える子羊を救うことができなかったキム嬢は、がっくりと肩を落として立ち去ったのだった。

キム嬢、宣教師への道は遠い。(というか、話しかける相手を間違っていると思う)

投稿者 lib : 09:09 PM | コメント (0)

いろいろあった結婚までの道のり その1

darling.gif  ダーリンは、英国人。
私たちは、結婚して10年がたった。うーん早いものだ。
思い起せば、10数年前の秋にダーリンと知り合い、
そのクリスマスに私をママに紹介する話になったな。
そうそう、この国では親にガールフレンド、ボーイフレンドを気軽に紹介する。
クリスマスで紹介されれば付き合いは、その時点では真剣のようだ。
しかし、弟や妹のガールフレンド、ボーイフレンドには、これまでに何人会っただろうか?
彼らもその時点では、真剣だったんだろうけど。

さて、私は日本人、おまけに年上だった。
まだ、学生の彼のママは「あんたは騙されているのよ。しっかりしなさい!!」と言って私に会いたくないらしい。
うんうん。ママの気持ちわかるなー。
息子は、田舎からロンドンの大学に来ている。
優秀な?成績で大学を卒業し、就職してほしい。
いずれは、結婚してほしい。その間、いろんなガールフレンドがいてもいいが、
決して決して肌の色が違う女と関わるプランはまったく入っていないだろう。

多くの英国人は、かなり家族との絆が深く、
息子は特にママを大切にする傾向があるみたい。
特にダーリンの家庭のように親が離婚している場合、ママと子供の絆は更に濃い。
だから、独身時代のクリスマスは友達とスキーに!!なんてありえない。
必ずママのいる家に帰る。みんなで集まり、25日にターキーを食べるのが、一番のママへのクリスマスプレゼントなのだ。
そんなクリスマスにダーリンが帰らない!!と言い出した。原因は、わ・た・し。

その時の私は、英国人のクリスマス観などを知らなかったので、
大事件として捉えていないのんき者だったが、今ならママのショックな気持ちはよ〜くわかる。
それは、事件なのだ。息子のはじめての反逆。
それでも、ママの態度は変化しなかった。私たちのクリスマスは、
なんと離婚したパパの家で迎える事になった。

パパは、突然降って湧いたうれしい状況に上機嫌。
数年前に離婚して以来、子供たちとクリスマスを一緒に過ごしていない。
もちろん、二つ返事でok!!. 
ここでママより寛大な心をもつ、理解のあるパパを子供たちにアピールしておきたいところ。
私にとってよかったのは、パパは日本人と仕事をしたり、日本にも行った経験がある。
だから、偏見を持っているどころか大の日本贔屓。どうも日本でとてもいい思いをしたようだ。
高価なプレゼントをもらい、芸者遊びにも招待されたようで、日本の話が大好きなパパ。
某日本企業に感謝です!!

パパは彼女とバースに近い田舎に住んでいる。
床が傾いている味わいのある古い民家に住み、パブと散歩をこよなく愛す男性だ。
おしゃべりで、気が利いていて、社交家で、何処でもすぐに友達をつくるタイプ。
うーん、ダーリンとはちっとも似ていないな。

初めてのクリスマスは、それは楽しかったな。クリスマスの街のイルミネーション、
人々のウキウキした忙しい様子、デコレーションされたクリスマスツリー、
ツリーの下に置かれたプレゼント。まるで映画をみているよう。
まあ、これがだんだん見慣れてきてしまうんだけ、その時は英国にきてよかったなーと思った。
(つづく)

投稿者 lib : 08:39 PM | コメント (2)

November 29, 2005

ハイバリー 

football.gif  アーセナル対ブラックバーンを観にハイバリーへ。
試合はファブレガス、ティエリ・アンリ、ロビン・ファン・ペルシーといずれも技ありのゴールでアーセナルの勝利。
スタジアムは寒さも吹き飛ぶ盛り上がりをみせた。


試合開始4分、ファブレガスがコースを狙いすまして早くも先制点。
このスペイン人は18才。


2点目はフレンチコンビでブラックバーンを突き放す。
ピレスのスーパースルーパスをアンリが得意の右足でダイレクトシュート。
スライディングしながら丁寧にゴール右隅へ流し込んだ。


後半37分に投入されたロビンは残り時間僅かの時間に見せてくれた。
右サイドの深い位置で2人をかわし左足で豪快に放ったシュートは逆サイドのポスト内側をたたき、
ボールはゴールに吸い込まれた。
22才のオランダ人はここ最近出れば得点を挙げ結果を残している。
36才のオランダ人、デニス・ベルカンプの後継者として自信をつけつつある。


しかしながら毎試合最高の“ショー”を演出する彼らは本当にエンターテイナーであると思った。
どのチームもそうだが得点が入ると、得点者はサポーターのいるスタンドの方へゴールパフォーマンスをしに行き、そこに他の選手達が手荒い祝福をしに集まる。
それを間近に見れるサポーターは堪らない。
3点目を挙げたロビンはサポーターとハグしてたほどだ。
スタジアムが本当に一体化する瞬間である。
得点の喜びを分かち合ったサポーターはその夜は眠れないのではないだろうか…。羨ましい!
プレミアのスタンドとピッチは本当に近い!!


なぜFootballがこれ程魅力的なのだろうか。
なぜ若い選手が次から次へと発掘され活躍するのだろうか。
私は交代して入った選手が得点を挙げるなど結果を残すシーンを何度も見てきた。


コーチの選手起用法にもよるが、スカウティング、育成システム等が充実していることは間違いない。
そのことに関して次回は身近で感じたことにスポットを当ててみたい。


football_29nov05.jpg
ハイバリーのイーストエンド


*25日、天才的なプレーで当時のファンを魅了したジョージ・ベストが59才という若さで亡くなりました。直接お目にかかった事はありませんがダイヤモンドサッカーの番組内で素晴らしいドリブルを何度も見ていました。試合前には黙祷が捧げられました。一Football ファンとしてこの場をかりてご冥福をお祈り致します。


投稿者 lib : 08:41 AM | コメント (0)

November 24, 2005

チャンピオンズリーグ 

football.gif  いよいよ来年の決勝トーナメント進出をかけチャンピオンズリーグが佳境を迎えている。

23日、イングランド勢のリバプールとチェルシーが同組みに入るG組の試合を観にいつものパブへ。
得点が入った後、試合自体は淡々としたものだったが、
チェルシーがアウェーでアンデルレヒト(ベルギー)を2-0で破り、
ホームのリバプールはベティス(スペイン)とスコアレスドローで、
G組のプレミア勢は共に1試合を残し決勝トーナメント進出を決めた。

チェルシーのクレスポはやや難があるといわれたりもするが出れば結果を残し、
華麗なシュートを決める。
私は彼のパフォーマンスが好きである。
そのアルゼンチン人は今日も1点目をゲットした。


19日はリーガエスパニョーラのクラシコを観にこの日もパブへ行って来た。
接戦になるのかという期待とは裏腹に、
ホームのレアルマドリーが0-3でバルサに敗れた。
この日2ゴールを決めたロナウジーニョに、
マドリーのサポーターからスタンディングオベーションが沸き起こった。
ライバル同士の対決では極めて稀である。
それ程ロナウジーニョのプレーはマドリーを圧倒的にいなしていた。
マドリーのホーム、サンティアゴ・ベルナベウで敵への敬意を込めたこの拍手はマラドーナ以来だという。
彼のバロンドール受賞はほぼ確実といったところだろう。
ロナウジーニョはFootballを楽しみ、今最高に輝いている。

それにしてもアルゼンチンの新星、バルサのメッシは18歳。身長170センチ。
切れ味鋭いボールコントロールを見せ、1点目のエトーのゴールをアシストした。
体格差は日本人とあまり変わりが無いのに、南米は本当に才能のある選手の宝庫である。

いつの日か、10代の日本人選手が世界に羽ばたく日が来るだろうか…。
期待したい。

blog_football_24nov05.jpg
レアルマドリーのホーム、サンティアゴ・ベルナベウ

投稿者 lib : 10:39 AM | コメント (0)

November 22, 2005

携帯電話  その2

career2.gif   私は乗り物の中で携帯を使うのがあまり好きではない。しかし、連絡事項はしかたがないだろう。

「7時に着くから、駅まで迎えに来てね」と親に電話する子供。
雨が降っていたりするとき、携帯って便利よね。親も安心だし。

朝の電車でよく聞くのが、遅刻の連絡。
「電車が遅れたので、遅刻します。いやー、ひどい目に遭いました。すごく待たされてしまって・・・。すいませんが、クライアントに連絡を入れておいてください」

(あれ? この電車は定刻通りに到着したはず・・・)

イギリスの電車はメチャメチャ遅れる。それをいいことに、寝坊を電車の遅れのせいにしたことは私もある。これはお互い様。

帰りの電車で私の携帯電話が鳴った。夕方、6時半。
日本出張中の上司からだ。
日頃、乗り物に乗っているときに電話がかかると、後でかけなおすようにしている。
しかし、上司は日本である。
「今、日本は何時?」
「朝の3時半」
ずっと連絡を取ろうとしていたのにとれなかったのは、寝ていやがったな。
ま、時差ボケもあるからしかたない。

「XXの件はどうなってる?」
「ああ、あれ。ミスAは米ドルで10万欲しいらしいけど、ミスターBはせいぜい5万ドル。それも実物のチェックが済んでからでないと、ダメだって」
周りが急にシンとした。気まずい空気を感じる。
視線を私から逸らしているのは、なぜ? 
ええっと、どんな話をしてたっけ?

みんなの耳に聞こえていたのは・・・、
「ボス、例のブツの件で。女は10万ドル欲しがってるんですが、男のほうが承知しないんで。野郎は5万ドルしか出したくねえ。それもきっちり、ブツをこの目で確かめてから、決めさせてもらうぜ、そう言うんですよ」
10万ドルの実物のチェック・・・。
麻薬の取引だよ、これじゃ。
どうしよう? でも、ここで席を立つとますます怪しまれる。

私は冷や汗をかきながら、上司の質問には関係なくビジネスの詳細をペラペラと説明した。脈絡のない話の展開に上司は少し混乱していたが、背に腹は変えられない。
駅で警察が待ち構えていてハンドバックの中身を見られたり、尋問を受けたくない。

やっとのことで「ブツ」が何で、どういう「取引」なのかを説明した。
非合法な取引の話ではなくて、なんとなく周りの乗客も安心した風である。

めでたし、めでたし。

投稿者 lib : 08:31 AM | コメント (0)

November 18, 2005

家庭内多言語のカオス  

mama.gif   私の夫は英国籍の香港チャイニーズだ。彼は日本語を話さない。私は中国語は分からない。よって、二人は英語で会話する。

さて息子には。
私は日本語で話す。(日本語を覚えて欲しいという気持ちもあるが、何より私がラクだから。)
夫は英語で話す。(母国語は広東語だが、英語の方がラクらしい。)
義理の両親は広東語で話す。(毎年、香港の夏の暑さからロンドンに脱出。半年間同居する。もちろん広東語で話すのがラク)

家族の各々が、それぞれラクな方に流れた結果、息子は日・英・中の3ヶ国語を聞いて育つことになった。恵まれているといえば恵まれた環境なのだろうが、本人にしてみればいい迷惑かもしれない。息子はそれなりに混乱するらしく少し可哀相に思う時もある。

例えば、息子は話し出すのが他の子よりかなり遅かった。だからこそ、少しずつ日本語を発する様になった頃は、それは嬉しかった。しかし、息子が正しい使用法で、絶妙のタイミングで覚えたての日本語を父親に披露したとしても、夫はぽかんとしている。皆が日本語を分かる環境だったらやんややんやの大喝采を浴びる場面であろうに。

また、イギリス生まれなのだから英語ネイティブのはずなのに、彼の英語が妙にジャパニーズイングリッシュに聞こえる時がある。なんというか、一音一音はっきり発音するのだ。

例えばリフト(エレベーター)を見て、「リフト、のる」と言う。それがどうしても「LIFT」ではなく「LI・FU・TO」と聞こえる。それどころか「RIFUTO」かもしれない。アニメの「Bob the Builder」の「BOB」は「BOBU」と「ブ」までしっかりと発音。これって、私がそう言っているってこと?それに気づいた時は少々ショックだった。

それだけではない。チャイニーズアクセントが混じる単語もある。中国にももちろん外来語がある。広東語の場合、外来語の語尾がS-で終わる場合、「シー」と発音する様なのだが、なぜか息子もこの法則をしっかり遵守しているのだ。DNAのなせる業か。例えば、「FISH」は「フィシー」、「BUS」は「バーシー」、アイスクリームが食べたい場合は・・・はい、もうお分かりですね、「アイシー!アイシー!」と元気に訴えてくれる。

日本語はといえば、外国人のようなイントネーションで話す。

こうなったら、チャイニーズ&ジャパニーズアクセントの英語と、日本びいきの外国人が日本語学校で習った様な日本語と、ジャパニーズアクセントの中国語(夫によると、金城武の中国語はこれなんだそうだ)をあやつる怪しい国際人を目指してもらいたいものである。

来年1月からはナーサリー(幼稚園)が始まる。家庭外の社会生活に初めて出会う彼が、日本国内で英語を勉強して始めて海外に出た人が、人の言っていることが分からない、自分の言う事が通じない、という事実に愕然とするのと同じような状況に直面するのではないかと、少々不安なこの頃である。

(あ、ロンドン全体が人種の坩堝だった。どうせ先生も子供も、それぞれのお国のアクセントで話すか。)

投稿者 lib : 11:42 PM | コメント (0)

November 17, 2005

マンU対チェルシー

football.gif  “GOOD GAME!”

皆そう言っていたほど6日の試合はエキサイティングだった。
リーグの首位を9勝1分けで突っ走るチェルシー、調子に乗れないマンU。
ホームゲームということもあり試合開始からマンU は飛ばしてきた。

これ程の試合を見せ付けられた私は、心臓の鼓動が高鳴るのも分からない位パブのモニターに吸い寄せられていた。
とにかく試合展開が速い!!
ボールを持ったら前へ前へと進み、周りの選手も一斉に動き出す。
余程の事がない限り、バックパスなんて有り得ない。
攻守の切り替えが早い時間帯には、一瞬バスケットボールの試合を観ているのかと思う程だった。
この速さはパススピードの速さに比例していると思う。
イングランドは、雨が非常に多く、ピッチが濡れている事が多い。
スリッピーな筈だが、速いパス(正確なのは勿論)で相手を翻弄しそのボールの受け方も上手い。
パスが正確で速いと、受ける側の技術や判断のスピードも上がる。
シュートが正確で強烈だと、GKの技術や判断のスピードが上がる。
こんな良いサイクルが出来上がっているのだろう。

これだけのモチベーションを維持して集中力を欠かさずにプレーを続けるのだから、サポーターは堪らない。

試合はマンUが1-0でチェルシーを破り、独走状態に少し待ったをかけた。

最近特にチェルシーのモウリーニョ監督に対する批判が話題になっている(最近に始まったことではないが…)。
クライフとメディアを通してやりあったり(Footballの哲学について?)、傲慢だとか…。
モウリーニョの人間性や言動について私はとやかく言えないが、結果を出している優秀な監督の一人であることには間違いはない。
昨シーズンのチャンピオンズリーグでリバプールに負けた時と同様に、今回の敗戦後もモウリーニョがピッチにまで入り握手して選手を称えていたシーンに私は感銘を受けた。

豪快なプレーが持ち味のルーニーだが、相手を背にした状態での浮き球の処理の仕方は顔に似合わず素晴らしくソフトだった。
12日に行われたイングランド対アルゼンチンの試合は残念ながら仕事で観れなかったが、少しずつイングランド贔屓になってきたようだ。
来年のドイツが楽しみだ。

投稿者 lib : 08:23 AM | コメント (0)

November 08, 2005

アーセナル決勝トーナメント進出!

football.gif  チャンピオンズリーグの試合を観にアーセナルのホーム、ハイバリーに初めて行った。
どんなゲームが観られるのか期待に胸を躍らせ早く着き過ぎてしまった。
おかげで選手の到着を全て見届けることが出来、ゲームの前の楽しみも存分に味わった。
選手、スタッフ共に試合開始1時間少し前に到着、もう少し早く来ていると思っていたが驚いた。試合数の多さを考えると当然なのか…。

このスタジアム(約4万人収容)は、近くに建設中のエミレーツスタジアム(約6万人収容)に移転するため今シーズンで幕を閉じる。
先祖代々アーセナルをサポートしてきた人達にとっては、感慨深いものがあるだろう。
聞いた所によると、シーズンチケットを取る為に、熱心なサポーターはスタジアムの近くに引っ越すほどの熱の入れよう。(地元居住者はチケット獲得が有利みたいだ)
それでもシーズンチケットを取る為に、何年も待ち続ける状況が未だに続いているそうだ。
スタジアム移転により少しでも多くのサポーターがチケットを手に入れることが可能になる。
私のような新参者にとっても非常に楽しみだ。

試合はホームのアーセナルが3-0でスパルタ・プラハを撃破。2試合を残して決勝トーナメント進出を決めた。
引き分けでも次に進めることが出来たためと相手も引き気味に試合を進めていたので、迫力には欠けた試合だったが、ティエリ・アンリのゴールを見れた事はとても良かった。

観客を魅了するスピーディーでパワフルなプレミアリーグは、安定した観客動員数の維持によって良いサイクルが生まれている。
高額な年俸を手にする選手も多い。
その分の選手に対する期待は並でない。

しかし20才前後の若い選手のデビューが増える一方で、彼らが手にするマネーも大きいが、プレッシャーも相当なものだという。
チーム内での競争は勿論、マスコミやファン(味方ファンも含む)からの強烈な批判や嫌がらせなどにも堪えねばならない。
こちらでは良いプレーをすれば最大の評価がされるが、良くないプレーをした選手への対応は本当に日本とは比べ物にならない。
またコーチは当然だが、スポンサーやオーナーなどの期待にも応えなければならない。
華やかな世界の裏では、様々なプレッシャーが選手達を襲っているようだ。

アルゼンチンの英雄マラドーナが薬に手を出してしまったのも、計り知れないプレッシャーによるものだったのだろうか…。

しかしそのプレッシャーを乗り越えられるものだけが、真のプロフェッショナルとなるのだろう。
その厳しさがまた観客を魅了する。


highbury02nov05017.jpg
アーセナルの本拠地Highbury

投稿者 lib : 08:28 PM | コメント (0)

ドッグレース その2

career2.gif  さて、ドッグレースである。

ギャンブルだ。
競馬のパドックの代わりに、調教師なのか、なぜか薬剤師のような白衣を着た人が、トラックの真ん中に立って、レースドッグを見せる。
グレィハウンドだと思うが、図体もでかいし、全身これ筋肉みたいな感じ。公園をのん気にお散歩しているような「愛玩犬」にはほど遠い。ごつい針金でできた口輪(?)をはめている。
ということは・・・噛むのか? 噛むんだな?
いかにも「闘犬」という面構えだ。いや違うか。彼らは「闘犬」ではなくて「走犬」なのだ。ま、細かいことはともかくとして・・・。

「紳士方に、お嬢様(ちなみに私のことだ)、お賭けになりませんか?」
言葉は丁寧だが、場末の映画館のチケット売りみたいなノリのお兄さんが来た。
「馬券」ではないから、「犬券」だろうか。
「2番の勝ちに5ポンド」
「3番と5番の勝ちに10ポンド」
「4番の負けに20ポンド」
同席者は次々と賭けていく。
私は戦略を練るためにしばらく様子を見ることにした。(正直なところ、賭け方がよくわからなかったのだ)
ポータブルの「犬券発行機」で、ちゃちなレシートみたいな「犬券」がプリントされる。何だか、安っぽいなあ。競馬に比べると。

笑ったのが犬の名前だ。
「みんなに会ってくれ」だの「中国の医者」だの「インドのトルコ人」だのと、ふざけた名前がついている。
たぶん「芸名」というか「レース名」だと思うのだが。

「さあ、ちょっと走ってみようかな? こっちにおいで、『インドのトルコ人』、『中国の医者』、『みんなに会ってくれ』。 おお、千切れるほどに尻尾を振って、かわいい奴らだな。 お手! いい子だ。 こらこら、『インドのトルコ人』、『中国の医者』を噛むんじゃない。仲良くしなさい、仲良く。 何をしているんだ、『みんなに会ってくれ』! そんなところで糞を・・・。みんなに合わせる顔がないだろ、『みんなに会ってくれ』。しかたがないなあ」

って、無理だ。トレーニングにならないと思う。

結局13レース中、5レースに5ポンドずつ賭け、全敗して帰宅した。

投稿者 lib : 04:18 PM | コメント (0)

November 04, 2005

そして退院

mama.gif    病院には結局2泊した。病院側では一泊で退院して欲しかったらしいが、ドクターが子供の目の検診に回ってきたとき、息子がてこでも目を開かなかったので、「仕方ない、明日もう一度挑戦しましょう」ということでもう一泊できることになったのだ。

初めは一泊や二泊で退院させられてしまって大丈夫だろうか、と心配だったが、一日目にはもう、早めに退院した方がいいかな・・という気になってきた。というのも、NHSの病院では子供が生まれた瞬間から、母親の側に寝かされる。日本でいう「母子同室」というやつだ。日本では母と子のふれあい、と言う事で病院のウリにもなっているようだが、こちらでは、つまり「自分の子供の面倒は自分で見ろ」という事だ。

日本にいる頃、出産した友人のお見舞いに行くと、「新生児室」という部屋の中に生まれたての赤ちゃんがずらりと並んでいた。無菌室のようなものなのかと思っていたが、あれは出産を終えた母親を休ませるために存在する部屋だったのだ。こちらには、もちろんそんなものはない。疲れ切った体で、出産後の夜も眠れず、(産後の入院その2参照)慣れない手つきでお乳をやったりおむつを替えたりしながら、日本の新生児室を思い、恨めしく感じたりもした。

他の赤ちゃんが泣けば自分の眠りが妨げられるし、自分の子供が泣けば周囲に気を遣う。結局、自分で何もかもやらなければならないのなら、家にいる方が気がラクなのではないか、とも思った。

早く退院したいと願うまでも無く、2日目の昼過ぎ、文字通り「追われる様に」退院した。次の人がベッドを待っているからとナースに宣告され、一刻を争うようにあたふたと身支度をして病院を後にした。

退院後はミッドワイフ(助産婦)が10日間、自宅を訪問、指導してくれるので安心だと言われていたが、結局、様々な理由のため来たのは3日だけだった。まあ、イギリス式の、「朝9時から夕方5時の何時かに来ます」という約束なので、10日間も、いつ来るかとどきどきしながら過ごすよりはその方が良かったが。こちらでは家具のデリバリーでも電気製品の修理でもこういった時間約束が普通だ。実際これをやられると、うかうかトイレにも行けず、非常に心臓に悪い。ちょっとドアを開けるのが遅れようものなら「留守だ。仕事しなくてよくてラッキー」とばかりに帰ってしまう輩が多いのだから。(医療関係者はそんな事ないと思いますが。)

もうひとつ。息子は生まれた時、産湯には入らず体を拭かれていただけだった。入院1日目、ナースに「お風呂の入れ方を教えてもらえますか」と頼むと、「今日は入れなくていいわよ。」という返事が笑顔とともに戻ってきた。2日目、「今日は入れますよね?」と聞くと、「まだ大丈夫よ」とさらなる笑顔で返された。生後3日目の退院した夜は、私も疲れきっていたしお風呂に入れるのが怖かったしで、また入れなかった。・・・・・哀れ我が子は生後4日目にして、やっと産湯につかれたのだった。ごめん、息子よ。今は毎日入れてます、念のため。

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以上が私の出産ドタバタ記です。初めは出産エピソードは2,3回でさっくり流そうと思ったのですが、書き始めるとあれもこれもと書きたいことが次々と出てきて、10話以上続いてしまいました。改めて、出産が私の人生の中でいかに大きなイベントだったかを感じます。

書いたことは全て事実とはいえ、イギリス医療のイメージが悪くならないといいなと思っています。基本的にはスタッフは皆、協力的でいい人でした。結局は病院の人手不足、ベッド数の不足などの問題なのかと思います。現に、15年ほど前に出産した義姉は、1週間入院できたと言っていました。

良かれ悪しかれ、NHSのサービスは出産サービスを最小限にデザインしたようなもので、それで大多数の母親も子供も大丈夫なのです。ということは、日本の出産医療が少々過剰サービス気味なのか?との疑問も湧いてきます。また、私と子供は幸運にも何も問題なく出産を終わらせることができましたが、なにか問題があったり、相談したりした場合は、こちらのスタッフは非常に誠意を持って対応してくれるし、心のケアに重きを置いている印象が残りました。

なにはともあれ、息子は先日3歳の誕生日を迎えました。この3年間、休み無く育児のドタバタは続き、新聞もニュースも見る余裕がなく、すっかり世間に疎くなりました。もちろん自分の身なりに構っている余裕などありません。人は、おばさんに生まれるのではない、おばさんになるのでした。

息子はこの3年間で身長は2倍近く、体重は約3倍になりました。毎日の家事、育児に追われ時間が矢のように過ぎましたが、ずいぶんとしっかりしてきた彼の体を見て、ああこれが、私がこの3年間やってきたことなんだと感じます。母親は報われない稼業だと言う人もいますが、どっこい、頑張った事の結果がこれほどよく目に見える仕事はなかなか無いのではないでしょうか。私が毎日、髪を振り乱しながら息子にご飯を食べさせたり、遊びに連れて行ったり、本を読んでやったりしたひとつひとつの事が、彼の血や肉や、言葉となったのですから。

次回からは、ブログらしく日々経験したことや感じたことを綴っていきたいと思います。これからもどうぞよろしくお願いします。

投稿者 lib : 12:20 AM | コメント (2)

November 01, 2005

ドッグレース その1

career2.gif   ドッグレースに行ってきた。

会社で「ロムフォードでドッグレース観戦」という催し物があったのだが、帰りが遅くなりそうなのであきらめた。
と、数日後、偶然にも知り合いからウィンブルドンのドッグレースに招待されたのだ。
ラッキー。

ウィンブルドンと隣の駅、アールズフィールドの中間地点くらいにあるウィンブルドン・スタジアム。
競馬は何度か行ったことがあるが、ドッグレースは初めてだ。
シャンペンにキャビア、派手なお帽子のご婦人が「社交」していたアスコット競馬とは大違い。なんだか地味なつくりの建物と雰囲気である。地方公共団体の体育館みたい。

接待用のレストラン席に予約が入っているという。
接待といっても、日本なら、地元の商店街の酒屋のおじさんが「今日は俺のおごりだ」とか言って、近所の八百屋のおじさんを連れて野球観戦に出かける。そんな庶民的な感じだ。
私は知り合いの「接待」に関係はなく、「おまけ」でくっついてきただけである。

スタートラインが見下ろせる位置にレストラン席があり、目の下にゲート、各テーブルの上には小型のテレビがあって、掛け率や犬の紹介が行われている。

メニューを渡される。スターター、メイン、デザートの3コース。
接待用のせいか値段がついていない。いくらくらいするのだろう? 自腹を切るのではないが、気になる。25ポンドくらいと見た。飲み物はもちろん別料金だろう。

さて、何にしよう? 
スターターはフィッシュケーキ、つまり魚肉入りのポテトコロッケだな。スモークサーモンは無難なところだ。え? 北京ダック? ふーん、こんなところで北京ダックねえ。
で、メインコースは何がある?
当たり前なところでパスタはわかる。豚の腹肉(ポークベリー)にジャンバラヤ? 珍しい。イギリスの店でジャンバラヤを見たのは初めてだ。
何だ? ハンバーガーがある。マクドナルドか、ここは。
何を基準に設定してあるのか、よくわからないメニューで3コースを選ぶ。

ワインはそこそこだったが、食事は意外にもおいしかった。

その2に続く

投稿者 lib : 08:11 AM | コメント (0)