« ケチか、倹約家か? | メイン | クリスマスプレゼントの行方 »

December 22, 2005

クリスマス

career2.gif  会社のクリスマスパーティが終わると、家庭のクリスマスの話になる。

「日本でもクリスマスを祝うの?」とよく聞かれる。
「ショッピングセンターはクリスマス一色で、サンタクロースもいるし、ジングルベルの音楽が流れるけど、わざわざツリーを飾ったり、ケーキを食べるのは子供がいる家庭くらいかな?」と私は答える。
「日本ではクリスマスは休日じゃないから、みんな平常通りに働いてるよ」
そう言うとびっくりされる。

日本はキリスト教の国じゃないから当然ですけど・・・。
でも、それだと何故クリスマスを祝うのかと言われれば・・・どうしてだろう?
日本人の宗教に対するユルーイ観念が、
「お祝い事なら、どの宗派でもとりあえずOK。商売繁盛よろしく」の態度をとらせるのだろう。
そう言えば、恵比寿、大黒あたりのふくよか系の神様は、ひげと服装を変えればサンタクロースへ軽く変身できそうな感じでもある。

「クリスマスはどうするの?」と季節の挨拶。
クリスマスの準備というのは女性にとって、かなりのストレスになるらしい。
が、いろいろな人と話すうちに、これが会社での仕事ぶりや性格を反映していることがわかった。

日ごろから仕事の段取りがいい人は11月の初めから、
「クリスマスプレゼントの準備はもうできた。ターキーの予約も済んだし、ミンスパイの用意もしたし。あとはいつものところでツリーを買って・・・」と余裕のある口ぶりだ。

パニックに陥りやすく、そのくせ仕事の遅い人は、
「ああ、どうしよう? もう日にちがないのに何もできてない。プレゼントは誰にあげよう? どこで買おう? 料理は・・・。わー、どうしたらいいの、私?」と泣き叫ぶ。
会社でも、この手の人に重要な仕事をまかせることはできない。

ごくまれに、
「とりあえず、ターキーを焼いて、それでおしまい」
というリラックスした(なげやりにも思える)人もいて、もしかして複雑な事情があるのかも・・・という家庭環境を垣間見ることができる。

よく日本の女性週刊誌の相談コーナーで、
「私は長男の嫁ということで、正月の間、台所に立ちっぱなしなのに、義理の妹は手伝いません。不公平だと思います」
といった類の話が載っているが、イギリスのクリスマス期間も同じらしい。

イギリスの女性雑誌に載っているのは、
「金持ちの姉夫婦が高いプレゼントをするので、私たちの贈り物が貧相に見えて不満です」とか、
「私はベジタリアンなのに、何度言っても、夫の母は私の皿にソーセージを入れます。これは孫を産まない私に対するいやがらせなのでしょうか?」とか。

親戚縁者が揃ってのお祝いの席の陰で、壮絶な悪口大会が繰り広げられるのだ。

神よ、罪深い人々を許したまえ、アーメン。

投稿者 lib : December 22, 2005 08:34 AM

コメント

こんにちは。ネットサーフィンをしていてここにたどり着きました。エッセイに追われていて非常に疲労困憊だったのですが、ブログを見て爆笑して元気になれました!(^^)文才ってすごいですね。とても楽しかったので全部読みました☆毎回楽しみに待つことにします。

投稿者 きむまい : December 26, 2005 03:01 AM

こんにちは。去年からこのサイトに遊びに来ようと思いながら・・年が明けちゃいました。イヤー。面白い!内容もさることながら、サバサバした文体がイイー。早速、「お気に入り」に入れました^-^v

サバサバと言えば、先日かなりサバサバした職場のチーフ(私よりかなり若いイギリスからの帰国子女)に「サバサバしてるところがイイ!」と言われ、チーフに言われるほどのサバサバ感てどんなかい?と思った次第。

そして、極めつけ。生まれ変わったら男がいいか、女がいいか。で盛り上がり、私と女友達はは迷わず「男!」と答え、その女友達の旦那さんが「二人ともずーっと男で生まれ変わってきたのに、突然女に生まれ変わったから元に戻りたいんだよ」とのお言葉。妙に納得したのでした。

あっ。このブログは翻訳業の佐藤さんに聞きました。佐藤さんも面白くって^-^v

投稿者 コジコ : January 3, 2006 05:55 AM

コメントしてください




保存しますか?