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March 30, 2006

フレンチ・コネクション

career2.gif  会社にフランス人のチームがいる。

全員が20代のフランス人女性で、契約書類の翻訳はフランス語のできるイギリス人男性が担当しているらしい。
「自分たちだけで固まっている」とイギリス人の同僚たちが悪口を言うのも無理はないほど、フランス人チームは人づきあいが悪い。 給湯室で会っても 「アロー」 と言うだけ。 

これがイギリス人の同僚だと、
「今日はいい天気だね」 とか
「もうすぐ週末だけど、何か予定はあるの?」 とか
「僕の息子が水泳教室で溺れそうになったので、コーチをなぐってやった」 
みたいな、たわいのない会話をするのだが。

イギリス人なら用事がなくても、挨拶したり、名前を呼んだり、ちょっとにっこりしたりするが、フランス人チームは廊下ですれ違っても知らん顔だ。

いやー、無愛想。 悪気はないだろうから、文化の違いか。

しかし、着こなしには感心する。
電話連絡だけでクライアントと顔を合わせるミーティングはないので、スーツ姿ではなく、ややカジュアルな服装だが、センスがいい。 
微妙な色の組み合わせ、粋なスカーフの巻き方、計算ずくのベルトのずらし方はさすがだ。
 
イギリス人が着ると 「茶色」 だが、 フランス人が着ると 「落ち葉色」
イギリス人が着ると 「にごった赤」 だが、 フランス人が着ると 「ワインレッド」
・・・に見えるのは私の偏見か?

おまけにランチがおいしそう。 手作りのスープを持ってきて、会社の電子レンジで暖めていたりする。 

やっぱり、イギリス人は飲み食いと服装では逆立ちしてもフランス人には勝てないなあ。 ま、フランス人チームの愛想の悪さも何とかならないのか、とは思うけど。

彼らのボスはイギリス人とフランス人のハーフのおじさんだが、あの感情的な言動はぜったいにフランス人の血である。  
フランス語で声高に話すのを聞くと、
「亭主を捨てて、僕とパリで暮らすというのは嘘だったのか?」 
みたいなことを言っているように聞こえる。 (パリの部分しか聞き取れない) 
で、部下の女性が、
「あなたとの情事は遊びだったのよ」 とどなり返す、ように聞こえる。
実際には、
「パリのクライアントが頼んでいた書類が届かないと文句を言っているぞ」
「あの書類なら昨日の便で出しましたよ」
といった会話なんだろうけど。

会社の飲み会でパブに行った。 焼き鳥屋のように煙がもうもうと立ち込める一角があったので、何かと思うと全員がスパスパと煙草を吸っているフランス人チームだった。 
「和の精神」 をモットーとする日本人の私としては、しばらく彼らの輪に入った。 

「日本人の若い女性が、パリでブランド物を買いあさってるけど、どうしてあんなお金があるの?」
私のほうが聞きたいよ。
「ブランド品、欲しいと思う?」 と私。
「欲しいけど、ブランドの名前が前面に出てるデザインはダサイから、いやだ」
なるほどね。
「イギリスで洋服を買うことある?」 と聞いたら、全員が爆笑した。
ロンドンとパリ間は近いので、頻繁に帰国して買い物しているらしい。
「イギリスの服は変な色、変なデザイン、おまけに高い」 と文句を言っている。 
婉曲な言い回しはせず、すべてにおいてダイレクトな発言。 このあたりがイギリス人と違う。

彼女たちからパリでの夏のバーゲン情報を聞いておいた。 
が、フランス語ができない私は、不親切と意地悪で有名なパリの店員と互角に勝負できる自信がない。 感じの悪い店員の態度に頭にきても、言葉は通じず、思わず頭突きをくらわしたりすると、警察沙汰になるだろうし。

どうしようかと現在、悩んでいるところだ。

投稿者 lib : 08:17 AM | コメント (0)

March 29, 2006

マイママがやってくる!!(その4)

darling.gif  明日は、ママの希望でベルサイユ宮殿に行く予定になっている。
転んだので、どうするか聞いたら
ママは“行く”という。

電車で小一時間。
有名な鏡の間をみて、ママは、館内にある土産コーナーで買い物をしていた。
ママが、カードで精算しているので、私も店内を見ていた。
ちょっと夢中になっていた私。
ママがお買い物をして、カードを財布にいれようとしたら、
財布がないと騒ぎだした。

イヤな予感がした。

『他になくなった物はないの?』
と調べるとなんと!なんとパスポートもない。
やられた!!スリだ。

我々がいながら、情けない。
パスポートを預かっておこうと思っていた矢先にやられた。
まあ、スリにしたら、ママは簡単なターゲットよね。

この日ほど、自分の愚かさを思い知らされたことはない。
スリの話は、よく聞いているのに、それを防げないなんて、
情けない。バカ、バカ、バカ!!


お金は、20ポンドしか入っていなかったが、
問題は、パスポートだ。
ロンドンには、明日の夕方、帰ることになっている。
『・・・・・・・・・・・困った。・・・・・』

朝一番で大使館に行き、頼むしかないと腹を決めた。
パスポートがない外国人の立場が分かっていないママは、
あまりショックな様子はない。
このあとの観光は無惨だったが、しっかりと夕食はおいしい物を食べて気分転換をした。

次の朝、大使館で事情を説明したが、
このような場合、新しいパスポートの発行まで通常1、2日は必要と言われた。

ガーン!!万事休す!!!


幸いママのデーターはすぐに見つかり、
写真も昨日撮影しておいたので、2時間後に新ポスポートが発行されるという。
ラッキーとしかいいようがない。ありがとう!フランス領事館の方々。
ああロンドンには、予定通り戻れる!!よかった!!


帰りのユーロスターで、
ママは、しきりに足がかゆい、かゆいという。
みると虫にさされたようで、
大きく赤く腫れ上がっているではないか。
それも1つや2つではない。。。

ロンドンに戻ったら、医者にいくことにした。

虫さされの原因は、なんとダニだという。
パリは、ダニで有名だからねぇ。。とドクター。知らなかった。

転んだ事も話すと、レントゲンを撮ってくれた。
するとなんと骨が欠けているという。
『えー!!どうなるの??』と怖々聞くと、
このような場合は、何もできないそうだ。
自然のまま安静にしておくしかないという。
これで手術や入院なんてなったら大変だった。
ともかく、よかった!!よかった!!

ママは、このあと痛みがあったが、頑張ってダーリンの家を訪問。
あのパパには、疲れてしまい再会は出来なかった。
ママの大冒険は、終わった。

日本に帰国したママに、電話をすると
『ありがとう!!本当に楽しかったわ。』とお礼を言った。
あのママがお礼?!
いろいろあったけど、ママは心底楽しんだようだ。
よかったなーー。

その後、本を読んだ。
『東京タワー』だ。
内容を知らずに読んだ私は、
他の読者と同じように涙なしでは読めなかった。


これを読んで、すっかり反省した私。
もっとママに優しくしてあげればよかった。
まだ、遅くない。と反省はしたが、実行が追いつかないぞ。。

投稿者 lib : 08:11 AM | コメント (0)

March 28, 2006

チャンピオンズリーグ

football.gif  いよいよ28日からベスト4の座をかけての激突が始まる。

プレミア勢で唯一残ったアーセナルはユベントスと対戦である。
ユベントスは現在イタリアセリエAの首位を独走。
アーセナルから移籍したヴィエラがいる。
しかしデルピエロは怪我、ネドベドは累積警告で出場できない。

アーセナルはこの大会で準々決勝は過去1度も勝っていない。
是非その記録を今シーズンは破って欲しいものだ。
試合が楽しみで夜は眠れそうも無い……。

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チャンピオンズリーグでは独特の雰囲気のハイバリー
(写真をクリックすると拡大写真が表示されます)


投稿者 lib : 08:10 AM | コメント (2)

March 27, 2006

野球で世界一になったそうだ

mama.gif WBCという野球の大会で、日本が世界一になったそうだ。

なった「そうだ」というのは、私が野球オンチであることに加えて、イギリスで野球とは
「ベースボール?それ何だったっけ?ああ、クリケットから派生した野蛮なスポーツか。」
程度の認識しかない超マイナースポーツなので、試合の中継や報道がゼロに等しいからだ。
アメリカで行われている試合を、日本のインターネットサイトの記事を通して、イギリスで知るという、非常に間接的な情報だったので臨場感に欠けは、した。

そんな私でも、世界の王さんとイチローくらいは知っている。
この二人が中心となり、インチキ審判やアメリカに有利な組み合わせにもめげず、日本が優勝したそうだ。

試合内容のことはよく分からないが、各メディアで散々取り上げられている通り、あのクールなイメージのイチローが良くも悪くも、この大会では非常にエモーショナル(感情的)になっていたらしい。

熱くなったり挑発的な発言をしたり、感激屋さんになったり、愛国心を顕わにしたりの突然の変貌。
いったいどうしたのだろう。

数年間アメリカでプレーしているうちに、里心がついたのだろうか。
チームメイトの雑談に入れなくて寂しい思いをしていたのかな、とつい下世話な推察をしてしまう。

外国語を話す時、一番難しいのは「雑談」ではないかと私は思う。
(仕事の会議などはテーマが決まっているので思ったほど難しくない)
一対一の時は相手がこちらのレベルに合わせてくれたりするのでまだいいが、イギリス人複数の中に日本人ひとりだけ、という状況になると、話はとりとめがないし、早口だし、俗語が入るし、置いてきぼりになってしまいがちだ。

イギリスに来た頃、あるイギリス人の家に遊びに行った。
そこには10人位の人々がいて、イギリス人と日本人が半々だったと思う。
お茶を飲んでいると、テレビで「シンプソンズ」が始まった。

ご存知の様にシンプソンズは、早口、スラングがてんこ盛りで、一話30分の間に、弾丸の様にギャグが飛ばされるアニメである。

その時、偶然にもテレビに向かって右側にイギリス人のグループ、左側に日本人のグループが固まって座っていた。
イギリス人グループは3分おきに吐き出されるギャグに
「がはははははは~!」
と一堂、申し合わせたように爆笑していた。

しかし。

同じ番組を観ていた日本人は、一人も笑っていなかった。
その中には在英20年以上の、日常的にイギリス人と仕事をしている日本人女性もいたが、彼女も笑っていなかった。

涙を流さんばかりに笑い転げるイギリス組と、画面を観つつ固まる日本人組。
最後列で、まさに「明暗」の分かれる様を観た私は、「20年住んでもシンプソンズのギャグを理解できないのか」と衝撃を受けた覚えがある。

察するに、超体育会系のアメリカの野球選手の雑談やジョークなど、シンプソンズ並みの早口とスラングの応酬なのではないだろうか。
イチローの英語力がどの程度か知らないが、日本で育った人間がそうそう簡単に入れるものではないだろう。
もともと多くを語らない人だと聞いたが、「話の内容が分かっていて、輪に入らない」のと「話の内容が分からなくて、入れない」のは精神的に雲泥の差があるとも思う。
チームメイトの「ちょっとした他愛ない話」に入れず、イチローは孤独な思いをしていたのかもしれない。

自国のチームで、母国語でコミュニケーションしながら戦うことはやっぱり嬉しいだろう。
そのことがイチローをリトルリーグの熱血少年のようにムキにさせ、悔しがらせ、喜ばせたのだろうか。

もし、そうだとしたら、同じ異国に住むものとして、とても微笑ましい気がする。

もちろん彼にとってはそんなことは小さな事で、だからこそ偉大な記録を出し続けているのだろうが。

投稿者 lib : 10:06 AM | コメント (1)

March 22, 2006

恐怖の冬 その2

career2.gif  金曜日の午後、会社に電話が入る。

「マダム、ぜひ、聞いていただきたいことがあります」
いやな予感がする。
ガス会社 (旧) が顧客奪還をしかけてきたのだ。

ペラペラと滑らかなセールストークで話しまくる。
「でも、もう変えちゃったし・・・」
「インターネットでご覧ください。 他社との比較が出ています。 当社はたいへんお得なんですよ」
「はあ、そうですか・・・」
あのね、インターネットで光熱費を調べるほど、私は細かい金銭感覚は持ってないのよ。 

50ポンドに値上げしたのはシステム上の間違いで、元にもどしてくれれば、月々の支払いは35ポンドにすえ置く (当たり前でしょ)  新しい会社とのキャンセル交渉や銀行の手続きは、ガス会社 (旧) が全てするからと約束する。
で、面倒になって任せてしまった。 

数週間後、私の家には、

ガス会社 (旧) 月額50ポンドなり。 35ポンドに戻すって言わなかったっけ?
電気会社 (旧)
電話会社 (旧) これは継続されていた。

これに加えて、キャンセルなどなかったのか、

ガス会社 (新) 私の名前はTOTO 様になっていた(便器のメーカーかい?)
電気会社 (新) 名字までスペルミス。 いったい誰あてなんだ?
電話会社 (新) 先日送った手紙はどうした? 無視か?

以上、6種類の請求書が舞い込んだのだった。 いったん、元栓を締めたり、回線を切ったりするのではないらしい。 

6社から供給を受けなければならないほど、うちの家は大邸宅なのか?

しまった。 イギリス人の事務処理能力の稚拙さをすっかり忘れていた。 A と言って、きちんと A と伝わるようなお国柄じゃなかったんだ。

小学生の頃、よくやった 「伝言ゲーム」 がある。
「家から5000円を持って出ました。 まず、八百屋さんでオレンジを3個とりんごを2個買います。 それから、魚屋さんで鯛のお刺身を買います。 そのあと、花屋さんで母の日のカーネーションを5本買いました」

みたいなメッセージが、何人もの間を伝言されていくうちに、
持って出たのは2000円。 オレンジ2個にりんごが3個。 魚屋さんに行くのを忘れる。 花屋さんで恋人のためにバラを買う。 と伝えられて、最後にその間違いを笑うゲームだ。

懐かしいな、伝言ゲーム。 この年になって、イギリスでガス会社と電気会社と電話会社を相手に、これをやるはめになるなんて、信じられない。

その後、「これが最後の請求書です。 クレジット分は返金します」 といいながら、さらなる銀行引き落としがあった。 手切れ金か?

銀行ですべての口座引き落としを停止し、前に出した手紙のコピーをつけ、新しい日付を入れ、また各社に手紙を出した。 もちろん、これらの手紙のコピーもとっている。 (きっと、また使うことになるだろう。 実践 「英文手紙の書き方」 は続く)

何度も頭に血が上ったおかげで、血液の循環もよくなり、ポカポカと暖かい冬を過ごさせてもらった。

来年の冬までには、なんとか解決する予定である。

投稿者 lib : 11:51 PM | コメント (0)

マイママがやってくる!!(その3)

darling.gif  さて、2回目のママとの海外旅行が始まった。
パリを訪れるママの目的は、大好きなモネの絵画をはじめとする美術館巡りだ。

前回に懲りて“もしも”の場合にも備えて、レトルトの日本食もパリに持って行く。
その上、ホテルにお茶の用意がないヨーロッパだから、旅行用ケトルも購入した。
ティーバックのお茶、コーヒーもばっちり持ったぞ。
さあ、準備万全。
これならママと何処でもいけると自信満々な私。

パリにつき、ホテルに荷物を預け、さっそくパリ見物。
生憎 モネの有名な睡蓮があるオランジュリーは休館しているが、
別の美術館で沢山のモネが見られて幸せそうだ。

しばらくぶりに一緒に歩くと
ママの歩くスピードが随分遅くなっている気がする。
やっぱり歳だなー。

次に、オルセーに寄った。
ここでも沢山の絵画を見て、ご満悦のママ。
なかなかいい出だしだなあ。よかった!!

しかし、ここでハプニングが起こった。

疲れもあったのだろう、7段ぐらいの短い階段を降りている時に
後ろから、「あー!!」という声がした。
振り向くとママが、倒れていくのがスローモーションで見える!!
本当にコマ送りのように見えるのだ。

まずい!!ママはもう70才、骨が折れるー!!と思った。
転んだ瞬間を見ていた人が飛んで来てくれて、
『大丈夫!?』としきりに聞いてくれる。
身振り手振りで、何処を打ったかと聞いてくる。
やさしいな。聞けば、看護婦だという。

我々は、ママを起き上がらせて、何処が痛いか聞いた。
『大丈夫よ』というママ。
打ったので痛いが、折ったような痛さではないという。

『本当!?、本当に?!』
ホッ!!よかった!!よかった!!

知り合いが、お父さんとパリに来た時、
お父さんが、バランスを失ってエスカレーターの上から下まで落ちたそうだ。

頭がパクってあいたそうだ。もちろん入院。
3日間、パリにいながら病院通いだったそうだ。

そんな話を聞いていたので、ああ、うちもだー!!と一瞬思ったが、
何とか大丈夫のようだ。
ホッ!!

しかし、ママとの旅は、これだけでは終わらなかった。(つづく)

投稿者 lib : 09:05 AM | コメント (0)

March 21, 2006

リーグ

football.gif  5月で終わりを迎えるリーグ戦も残り10試合程となった。

プレミアはチェルシーが2位のマンチェスター・ユナイテッドに勝ち点12差で首位独走。
リーガエスパニョーラはバルセロナが11差をつけレアル・マドリーを、
セリエAではユベントスが10差でACミランをそれぞれリードしている。
あまり差が開き過ぎてしまうと首位争いの盛り上がりに欠けてしまうかもしれないが、
上位争いで来シーズンのチャンピオンズリーグやUEFAカップに出場できるかどうかが決まるので、
その争いも見ものである。
因みにプレミアリーグでは4位までがチャンピオンズリーグ、
5・6位がUEFAカップに出場する権利が与えられる。

28日からチャンピオンズリーグの準々決勝が始まる。
私は国立競技場で開かれていたTOYOTA CUPを毎年楽しみにしていた。
そのヨーロッパNO.1を決める大会を身近に感じ、オンタイムで楽しむ事が出来るこの環境に感謝したい。
プレミア勢はアーセナルのみとなってしまったが大いに期待したい!!

そのアーセナルの試合を観に12日、ハイバリーへ。
相手は3位のリバプール。
今シーズン、調子に乗れないアーセナルにとりこの試合は4位以内に残る為の大一番であった。
結果はティエリ・アンリの2ゴールでリバプールを2-1で破った。
アンリはフランス人特有(?)の主張の仕方で観ていて切なく感じることもあるが、
それでも得点を上げチームを勝利に導くところは流石だ。
最近若い選手が主体になりつつあるアーセナルにとり、
彼の試合中の言動は、その若い選手のメンタリティーに大きく左右している事が観ていて感じられる。
キャプテンを任せられているアンリ自身の成長にも期待している。
しかしながら本当に彼のプレーは美しい。

football_21mar06_small.jpg
アーセナルVSリバプール。柱のあるハイバリーとも間もなくお別れ
(写真をクリックすると拡大写真が表示されます)

投稿者 lib : 09:08 AM | コメント (2)

March 20, 2006

イギリスの魚

mama.gif  以前、日本から来た友人とスーパーマーケットに行ったら、「魚の種類が少ないねえ!」と驚かれたことがあった。

確かに、肉売り場の占める面積に比べて、魚売り場はとても小さい。昔は、魚といえばサーモンとコッド(鱈)くらいしか売っていなかったような気がする。海に囲まれた国であるのも関わらず、魚を食べない人たちだったのだ。

しかし最近は、健康に良いなどの理由から魚介類が見直されてきて、スーパーマーケットのフィッシュカウンターも種類が豊富になってきた。日本で見かけないものもあるが、新鮮で美味しい魚介類は和食に適したものも多い。
近くに日本食料品店がなくても、近所のスーパーやフィッシュマンガーで美味しい魚が変えますよ!奥さん!

鯖(Mackerel)
日本にいた頃は何とも思わなかったが、イギリスに来てから大好物になった。日本の鯖よりも太っていて油がのっている。大き目のものの方が美味しい。魚屋で「フィレにして」と頼むと、3枚に下ろしてくれる。スーパーでは、すでにフィレの形でカウンターに並んでいることもある。塩焼きが最高。

スケイト・ウイング(Skate wing)
エイヒレ。日本では、居酒屋で焙られて、ひりひりに乾いた姿しか知らなかったが、イギリスのエイヒレは骨の上に肉厚の身がついている。ムニエルで良し、グリルで良し。身は、食感は違うが居酒屋のエイヒレと同じ味がして、心は仕事後の一杯を赤提灯で楽しむオヤジと化す。小骨の心配がないので子供にも安心して食べさせられる。調理済みの身を細かく切ってパスタなどに混ぜると、原型を失うほど崩れるので魚嫌いの子供も騙せて便利だ。

スプラット(Sprat)
小魚。塩、こしょうして、片栗粉と、家にある適当なハーブをまぶし、フライパンで焼く。頭から骨ごとバリバリ食べる。試したことないが、から揚げもいけそうだ。値段も笑えるほど安い。

ハリブット(Halibut)
日本では見た事ないので辞書で引いてみたら、「おひょう」と書いてあった。おひょうと言われても、研ナオコに似ているという事くらいしか知らないのだが、まったりした味の白身魚。グリル良し、ホイル焼き良し。

まぐろ(Tuna)
ツナステーキ用として売っているが、マークス&スペンサーのものは大抵新鮮なので、うちは刺身で食べてしまう。今のところ、お腹こわしたことは、ありません。

ムール貝(Mussel)
日本ではなかなか美味しいものが食べられないが、こちらのスコティッシュ・マッスルはオレンジ色の丸々とした身がジューシーだ。玉ねぎとセロリと一緒に白ワイン蒸しにするのが最高。「ベ○○―」に行かなくても家で美味しいムール貝がたっぷり食べられる。

ドーバーソール(Dover sole)
舌平目。イギリス人は、頭の付いた魚なんて怖くて食べられません!という人が多い。そのため、魚の原型の分からない、切り身で売られている魚(つまり大きい魚)は高価で、頭も尻尾もついている魚は需要が少ないため安いのかと思っていたが、ドーバーソールは例外だった。舌平目は世界のどこでも高級魚らしい。さすがに繊細な風味。

魚食い民族日本人もうなる、イギリスの充実した魚食生活!
ぜひ試してみてください。


投稿者 lib : 09:24 AM | コメント (0)

March 16, 2006

恐怖の冬 その1

career2.gif  それは、ある冬の夜、ひとりの男の訪問から始まった。

ヨーロッパに寒波が来た。
ロシアは他国へのガスの供給をしぶる。元衛星諸国の政府は、ガス欲しさにロシアへとすり寄る。それを見たアメリカは、ロシアがガスを餌に政治力を行使していると批判する。

そんなニュースを冷戦 (死語) 政治ショー、対岸の火事として見ていた私にも、火の粉がふりかかった。

「ガス会社はどこを使っていますか? ご不満はありませんか? 当社はたいへんお得ですよ」
インド系らしいセールスのおにいさんは白い息を吐きながら、一気に売り込みをはじめる。

いつもなら、訪問してくるセールスマンは約三秒で断ってしまう。
1. 英語ができません。
2. 留守番です。ここの家の住人ではありません。
3. 宗教上の理由により、満月の夜以外は異教徒と話ができません。 

しかし、この数日前、私はガス会社 (旧) より、お馬鹿な手紙を受け取って頭にきていたところだった。

光熱費が上がることはニュースで聞いている。ま、しかたがない。ただし、値上げのしかたに納得がいかなかった。
月々、定額料金を払っている。 ガスは35ポンド (7000円) だが、実際にはそんなに使用していないので、200ポンド近くが余ってクレジット状態になっていた。

「諸事情により、値上げが避けられません。翌月から毎月50ポンドを引き落とします」って、35ポンドでも多すぎたのに、一体いくら値上げするつもりなのよ?

ダメもとで来たセールスマンに、
「よーく、来てくれた。お宅にお願いしようじゃないの」

それが、大きな間違いだった。

「電気会社もこちらになります」
ふうん、セットメニューらしい。

数日後、電話会社 (旧) から手紙が来る。
「貴殿のご愛顧を失って残念です」
あれ? 電話の会社を変えた覚えはないぞ。

電話会社 (新) からも手紙が来る。
「私どものサービスにようこそ」
だから、お宅に変えてないってば。

電話会社までセットメニューだったのか? 電話会社に電話するとオペレーターが、
「ごめんなさい。 実はコンピューターシステムがダウンしていて、アクセスできません。 日を改めてご連絡ください」
あ、そう。 コンピューターシステムがダウンする電話会社って、信頼できるよね。

しかたなく、それぞれの手紙のコピーをとり、電話会社 (旧) には、このまま継続すること、電話会社 (新) には新規契約は無効だという手紙を書いた。 当然、日付を入れ、全部のページをコピーして保管しておく。

しかし、これはまだ序の口だった。

続く 続く まだまだ続く

投稿者 lib : 08:00 AM | コメント (0)

March 15, 2006

マイママがやってくる!!(その2)

darling.gif  ローマをすっかり堪能したママ。
海外旅行を満喫している様子でご機嫌だ。

ロンドンへの帰りの飛行機でトイレに立ったとき、前方で誰かと話している。
『何言われたの?』聞くと、
『誰か入っていると言われた。』という。
『英語聞き取れたの??』と聞くと
『もちろんよ。そのぐらいは、わかるわよ。』と言い張るママ。
ヒアリングを理解したのではなく、ドアに鍵がかかっていたので、
そう理解したのだろうけど、思い込みは凄い。
日常英会話集を持って来たけど、1ページも見ていないように綺麗なままだよ。ママ。
まあ、いっか。


さてさてロンドンに帰ると、ダーリンのパパとレストランで会うことになった。
始めてパパに会うママは、会った時の挨拶のフレーズや握手をするのかなどなど、
細かくダーリンに確認し、心の準備をしていた。

レストランにママとダーリンが着いたときは、すでにパパは来ていた。
パパは、ママに挨拶をし、なんと頬にキスをしたらしい。
ママは、その場でフリーズだった。
『・・・・・・・・・・。』

遅れてレストランに着いた私は、怒られた。
『なんで始めに言ってくれないの??』と目が怖い。
60才を過ぎたママにとって、始めてあった男性がいきなり自分の頬にキスしてくるなんて、
驚いたし、信じられないし、恥ずかしくて耐えられなかったようだ。
私もダーリンもパパがいきなりそんなことするなんて思わなかった。
きっとパパにとっては、大サービスのつもりなんだけど、
我々はこの日はパパを恨んだ。


いろいろあったが、3週間のママの始めての海外旅行が終わり、飛行機に乗せた後、我々は正直ホットした。
ママも疲れただろうけど、我々もかなり疲れた。
滞在中ママが楽しんでいる姿を、あまり見なかったし、
怒っているか、疲れている話ばかり。
きっとこれに懲りて『もう、こないね。』と我々は話していた。

1週間後に妹に電話すると、
なんだかママは友人に、
『旅行するなら、やっぱり、海外よねー。』と自分の旅行を自慢しているという。
そして、『また行くわよ。』と宣言していたそうだ。


あれから2年経った。
あのママが、またやって来る。
今度は、ロンドンの他にパリに行きたいと言う。
ダーリンは『本当に来るの?』と実現してほしくないようだし、
ダーリンの家族は笑いながら『また来るんだね?』と皆興味津々だ。

そして、ママが再びロンドンにやって来た。(つづく)

投稿者 lib : 08:33 AM | コメント (0)

March 14, 2006

チャンピオンズリーグ

football.gif  いよいよインテルVSアヤックスの 試合を残し、ベスト8が決まった。
昨年と同カードのバルセロナVSチェルシーは、
得点差こそ1点だったがバルセロナの力が圧倒的に上回っていた。
大方の予想に反しリバプールは、ホームでベンフィカに敗れ、
昨シーズンのチャンピオンはベスト16で姿を消した。
そしてアウェーの第1戦でレアル・マドリーに勝利していたアーセナルは、
ホームのハイバリーで0-0のドローに持ち込みベスト8に進出した。
イングランド勢はアーセナルのみとなってしまった。
アーセナルは守備にやや難があるが若い選手が踏ん張りを見せ、
またティエリ・アンリが見せ場を作り調子を上げて来ているように思う。
準々決勝はユベントス。
イタリアのセリエAでは首位を独走状態のこの強豪チームに、アーセナルがどう挑むか楽しみである。

プレミアリーグは優勝の望みが無いアーセナルにとって、チャンピオンズリーグに託すしかない。
サポーターもいつも以上に応援に力が入りスタジアムは独特の雰囲気だった。
そんな中、18才のスペイン人プレーヤー、セスク・ファブレガスのプレーは第1戦も含めとても良かった。
この活躍を続ければワールドカップも召集されるのではないだろうか。
今回はレアル・マドリーのジダンのプレーを始めて生で観る事が出来た。
全盛期は過ぎてしまったものの、あのテクニックの裏には素晴らしい筋力が備わっている事が分かった。
ボディバランスが良いのは勿論だが、
繊細なボールタッチの瞬間のあの重心の低さは並みのものではなかった。
それとベッカムは本当にFootballを愛している選手の一人であるとつくづく思った。
試合に対するあの貪欲なモチベーションは私の心を惹きつけた。
ロンドンに来て良かった!!と思った最高の日だった。

football_14mar06_small.jpg
アーセナルVSレアル・マドリーの試合前
(写真をクリックすると拡大写真が表示されます)


投稿者 lib : 08:43 AM | コメント (2)

March 13, 2006

日英幼稚園比較

mama.gif息子が幼稚園(ナーサリー)に入って、2ヶ月が過ぎた。
最初は泣きながら私に別れを告げる彼だったが、今では週末でもナーサリーに行きたがる。親としては一安心。

ナーサリーは家から徒歩3分の公立小学校にある。
イギリスの公立小学校には付属の幼稚園がついていることが多い。

日本にいる妹の子供も幼稚園に通っているのだが、話を聞くといろいろと違いに驚く事も多い。
と言うわけで、日英幼稚園大比較。
(うちの息子は公立、妹の子供達は私立なのでその違いはあるし、個々の幼稚園によっても違うので、あくまでも一例ですが。)

・通園方法
 日本 ― 幼稚園バス
 イギリス - 徒歩、または車でそれぞれ送り迎え

・費用
 日本 ― 入園金、ン十万円、月々数万円(私立)
 イギリス - なし。(公立)しかし私立でも、「入園金」というのは聞いた事がない。

・制服  
 日本 - あり
 イギリス - なし

・昼食
 日本 - 幼稚園によって、給食かお弁当か決まっている。
 イギリス - 給食かお弁当か選択できる。息子の幼稚園では給食の子とお弁当持参の子の割合は、半々のようだ。

・購入するもの
 日本 - ハーモニカ、体操服、クレヨン、粘土、はさみ、カスタネットなど各自購入する。
      (それぞれの持ち物には、クレヨンの一本一本にまで名前を記入しなければならない!
       ちなみに、せっかく名前を入れたクレヨンも、年長組に上がる際に、『クレパス』に買い換えなければいけないそう      だ。・・・幼稚園と業者の癒着を感じるのは私だけ?)

 イギリス - なし(クレヨンやはさみは幼稚園の備品として用意してあり、共同で使う。)

・親が用意するもの
 日本 - 親の手作りで(!)、幼稚園から指定された型紙に従って(!)
       ・箸袋
       ・お弁当袋
       ・コップ袋
       ・ボール袋
       ・ハーモニカ袋
       ・体操服袋
       ・粘土袋
       などの細々した袋物を何種類も作らなければならない。
       今時そんなものは百円ショップにでも売っているだろうに。働いているお母さんは大変だろう。
       なぜ、手作りでなければいけないかと聞くと、「親の愛情を示すため」だそうだ。余計なお世話だと思うが。 

イギリス - なし

なんだか、日本の幼稚園の細かい「きまり」や「お揃い志向」は、書いているだけで息がつまりそうだ。
それに親の負担が妙に大きい。ラクしたいから子供を幼稚園に預ける(のは私だけか?)のに~!

と言うわけで、私のようなズボラな母親には、「なし」「なし」づくしの、イギリスの幼稚園は有難い。
幼稚園に入るときにも、何も買わなくて良かったし、何も用意しなくて良かった。
毎朝、手ぶらで行けるというのは思った以上に気楽なものである。

イギリスの幼稚園に大満足の私だったが、先日配られたレターには、冷感が走った。

「クラスの子供から、Headlice(シラミ)が発見されました。」

シラミ?なんじゃそりゃー!
友人に話すと、イギリスの学校では「ごく普通のこと」だという。

これだけは日本の勝ち!
日本じゃシラミの話なんか聞いた事ない。
戦時中に子供達が集団で頭から白い粉をかけられているビデオを観た事はあるが、とうの昔に絶滅したものかと思っていた。

夏になると地下鉄内がくさいとは思っていたが・・・・恐るべしイギリスの衛生状況。

「みんな、お風呂入ったか?頭あらえよー!部屋掃除しろよー!」
と、思わずドリフ化し、ロンドンの住宅街で絶叫する私であった。

投稿者 lib : 09:27 AM | コメント (14)

March 09, 2006

スピードデート

career2.gif  「スピードデート」 に行ってきた。

これは 「お見合いパーティ」 である。 女性と男性にそれぞれ番号が配られる。 女性はテーブルから動かないが、男性が順番に席を移って、全員に自己紹介する。 ひとり当たりの制限時間は三分間だ。 

もし、好みの人がいれば、 「3番のジョン (と18番のマイク、 それから21番の・・・)」  と主催者に告げる。 相手も自分の名前を書いていたら、お互いの連絡先を渡される、という仕組みである。 「両思い」 でなければ、それで終わり。 参加費 20ポンド。

同僚のイギリス人の女の子がボーイフレンドと別れて、何ヶ月もどよよーんと落ち込んでいたので、最近、話題のこれを推薦した。
「ひとりでは行きたくない。ついてきて」 と、たわけたことを言う。
いい年をした大人の女にあるまじき発言だが、
「じゃ、一緒に行ってあげる」 ということになった。 (実は、興味しんしんだった)

私はただの 「つきそい」 である。
一応、丁寧にメイクをして、会社のスーツからドレスに着替えたのは、 「もしかして、あれでも、念のため」 である。 人生、何がおこるかわからないし。

指定されたワインバーに行くと、すごい熱気だ。
「やるぞー」 と勢いにあふれている。

が、よく見るとけっこう個人差もあり、
(やる気があるのか、ないのか?) という地味なブラウスとスカートで、ノーメイクのおばちゃんタイプから、
(踊り子さん?) みたいなラメ入りミニドレスのおねえさんまで、いろいろである。

年齢制限は、25歳から40歳というものだったが、男のほうは 「大学生」 みたいなおにいさんから、 「そのお父さん」 みたいなおじさんがいる。 
彼は 「つきそい」 なのか? それとも、 「参加者」 なのか?

7時半、イベントの始まりだ。
3分おきに約20人の人とおしゃべりをして、いくらメモをとるといっても、誰がどんな人だったか、覚えられるものだろうか? 正直なところ、5人くらいと話した時点でギブアップした。

さて、ここで困ったことになった。
実は、私はたくさんの人 (特に知らない人) の中に入れられると、大はしゃぎをするという 「問題行動」 を起こす。 これは、科学的、医学的にまだ解明されていないが、民間では 「お調子者」 という名称がつけられている。

そのせいで、さんざん騒いだ挙句、来ていたラジオ局のインタヴューまで受けるしまつだ。

スピードデートで顔あわせの後は、 「ディスコ」 (これって死語じゃないの?)  になる。 気に入った相手ともう少しお話をしたり、踊ったりしよう、という趣旨のようだ。
「じゃ、後でダンスフロアで会おうね」 と何人もの相手に約束したくせに、ディスコが始まると、速攻で会場を抜けて、他のワインバーに向かった。

「どうだった? いい人がいた?」 と同僚に聞く。
「イマイチだった。 それより・・・」
つきそいの分際で、ノリノリに盛り上がっていた私の横にいるのが、ものすごく恥ずかしかったらしい。

「今度から、ひとりで来る」 と同僚。

怪我の功名で、同僚の自立を助けることになった。 複雑な気分である。

投稿者 lib : 07:27 AM | コメント (1)

March 08, 2006

マイママがやってくる!!(その1)

darling.gif  私のママがまた、ロンドンにやってくることになった。
その話を聞いたダーリンはエッー!!という顔になった。
それもそのはず、前回の想い出がよくないからだ。

前回の渡英が、ママにとって始めての海外旅行だった。
飛行機には、乗ったことがあるが、さすがに一人で海外にはこられないので、
搭乗手続きからイミグレーション、荷物のピックアップまで手伝ってもらう
航空会社のサービスをつけてもらい
12時間の飛行をがんばり、なんとかロンドンにやって来た。

時差もあるし、我々も仕事があったので、
着いてから2日間は、家でゆっくりしてもらった。
我々がいない昼間に、近所に外出したいというけど、やっぱり何かあったら不安。
言葉がわからないからと家に閉じ込めてしまった。

そして、3日後、行きたがっていたローマに飛び立った。
ローマのホテル事情もあって、我々が泊まったのは小さなB&Bのようなところ。
でもさすがに、大理石の床だし、奇麗だし特別何も不便はない。
しかし、着いて我々も知ったのだが、ママの一人部屋にはバス、トイレがついていないない。
部屋の外にあるバスルームを使用するとのこと。

ママは、一気に不機嫌になり、ここじゃ嫌だ!!と言い出した。
聞けば、2人用なら空いているし、部屋にトイレとバスルームも付いているという。
よし、そこに移ろうと、一見落着した。ホッ!!

お昼を食べに外出すると、何かさっぱりした物を食べたいという。
ママ、ここはローマだよ、ソバ屋とかないよ!!困ったな。
とりあえず、近くのレストランにはいり、比較的爽やかなパスタを注文した。

疲れもあり、緊張もあり、不満もあり、食べたいものもないし、
ついに食事をしながら、爆発したママ。

聞けば、ロンドンについてからよく眠れない。(それが時差ボケだよ。ママ)
布団じゃないし、(だって、日本じゃないよ。ママ)
これから日本食も食べられない。(だって、来たかったローマだよ。ママ)

ダーリンが後で言うには、爆発したママとそれに対応している私が言い合っているので、
ウエイターが皿を片づけたいけど、できなくて困っていたそうだ。

ママは、子供のように怒りを何かにぶつけたくて、疲れたから、マッサージを呼んでほしいという。
そんなー。我々だって始めてのローマだよ。何処にあるの?マッサージサロン。
色々手を尽くしたけど、マッサージ師は見つからなかった。

自分の要望がかなえられなくて、ストレスのおさまり先がなく、イライラは頂点にきたようだ。
ママは、ちょっと気分が悪いと病気だ!病気だ!パラノイドになってしまうキャラだ。
もちろん持病もあるけど、身体が疲れているのは、時差ボケだよ。大丈夫だよ。となだめても駄目。
そして、なんと日本に帰る!!と騒ぎだした。
そんな!!!!ここからは、帰れないよ。ママー。
どうするの?となかば飽きれて聞くと、明日ロンドンに帰って、その足で日本に帰るという。

我々は、ローマに着いたばかりなのに、観光どころでない。
すぐさま、ロンドンへの帰りのチケットをゲットしに、インターネットカフェ探しだ。
やっと探し出し、予約をした。フー。
その帰り道に見たのが、ここはもしかして、トレビの泉なの??
ああ、残念。夜ではよく見えないな。
我々は、何のためにローマ迄来たのだろうか??? うーーーん。
その夜は、ダーリンに“ごめん”と謝って、今度は2人でローマにこようね。約束した。

次の朝、飛行機は夕方だからどうする?とママに聞くと、
「うん、なんとか大丈夫だから、もっと滞在してもいいよ。」というママ。
えー!!今日を逃がしたら、明日が土曜日でロンドン行きのチケットはもう取れないよ。
本当にいいの??

「なんだか、元気になったの。」と我々の苦労なんて分かっていない様子。

その後、ホテルの側で見つけた回転寿司屋でハッピーになったママ。
ローマに来たのに、我々は日本食三昧だった。
ダーリンの楽しみ、おいしいイタリア料理を食べる夢は実現しなかった。
また2人でこようね。とまたまた詫びる私だった。(つづく)

投稿者 lib : 08:35 AM | コメント (2)

March 07, 2006

マンチェスター・シティー

football.gif  毎週本当にハイレベルの“ショー”を繰り広げてくれる選手。

そのゲームを毎週見るのが楽しみだが今週私の目に留まったのが、
マンチェスター・シティーのサマラス。
1月末に移籍してきて2月に21才になったばかりの彼はギリシャU-21 代表。
身長193cm の彼は、縦横無尽に走り相手のボールを奪い1点目をゲット。
2点目はボレーを決めて、この日のチーム全得点を上げ勝利に貢献した。

特に1点目は、相手キーパーとデフェンダーのパスのやりとりを一人で暫くチェックして、
相手のミスを誘いボールを奪った後、コースが狭い所を豪快にゴールに叩き込んだ。
それにしても選手達は本当に良く走る。
先日のチャンピオンズリーグのベッカムもそうであったが、
ボールに対する執着心、得点に対する貪欲さ、勝利に対する集中力は半端ではない。
そしてそれらはいずれも“ショー”には必要不可欠なもの。
その全てが選手の評価、報酬に繋がるわけだが、これだけの技術がある選手がこれだけ走り続けるわけだから、サポーターはスタジアムに足を運ばずにはいられない。

その他にもサマラスはしなやかなボールタッチから繰り出される絶妙なパスもあり、
随所にその彼らしさを出していた。
マンチェスター・シティーは良い選手を獲得したのではないだろうか。
今後の活躍に期待の持てるとても楽しみな選手である。


そして私がプレミア以上に楽しみにしているのがチャンピオンズリーグ。
アーセナルVSレアル・マドリー。
バルセロナVSチェルシー。
ロンドンの2チームからは特に目が離せない。
素晴らしいゲームがまた観られる事を楽しみにしている。
 
football_07mar06_small.jpg
ハイバリー。道路の反対は家々が立ち並ぶ
(写真をクリックすると拡大写真が表示されます)

投稿者 lib : 07:54 AM | コメント (2)

March 06, 2006

インフルエンザ

mama.gif 家族でインフルエンザにやられてしまった。

ある雑誌によると風邪とインフルエンザの見分け方は、

風邪 ― くしゃみ、鼻水などの初期症状から、全身症状へとうつる。発熱は37.5~38度程度が1~3日続く。

インフルエンザ - 急な高熱、倦怠感から鼻咽頭症状へと移行する。38~40度の高熱が3~5日続く。

とのことで、どんぴしゃりインフルエンザの症状!。

昨年は、インフルエンザが大流行するというのに恐れをなし、予防接種をした。
GPに頼んだが、ハイリスク郡(高齢者や疾患保持者)以外にはできないと断られた。
Bootsで予防接種してくれるという噂を聞き、問い合わせたが、もうワクチンが品切れとの事だった。

ダメもとでもう一度、GPに当たってみると、今度はワクチンの処方箋を出してくれた。
この処方箋を持って薬局に行き、自費でワクチンを購入し、そのワクチンを持ってGPに戻り注射してもらった。

薬局でインフルエンザワクチンを買う事になろうとは思いも寄らなかったが、その甲斐あって昨年は家族皆、健康に冬を越せた。

しかし、今年は予防接種のことをすっかり忘れていた。
今年だって去年異常に鳥インフルエンザのことも騒がれているし、いったい何故忘れていたのだろう。
去年大丈夫だったことで、恐怖感がすっかりなくなっていたのだろうか。
鳥なみのアタマの私である。

ともかく、親子で病気になるのはつらい。
高熱で寒気がする体で、同じく高熱で苦しむ子供をあやす。
咳もひどかったので、親子3人で「げほっ、げほっ」「ごほっ、ごほっ」の3重唱。
特に子供が咳こむのを聞くのはつらかった。
意識のとびそうな頭の中に、何故か「四面楚歌」、「絶体絶命」などの四字熟語が浮かんでは、消えた。

こんな時、外国人である私には頼れる人がいない。
「ヘルパーを頼もうか」とも考えたが、ウイルスの巣窟のような家に手伝いに来てくれる人などいないだろう。

あー、ひどい目にあった。
体重も3キロ減った。(これは嬉しいんだけど)
外からウイルスを持ち込んだ夫には、手洗い、うがいを徹底させなければ。

風邪の季節もそろそろ終わりですが、皆さんも気をつけてください。

投稿者 lib : 10:06 AM | コメント (0)

March 02, 2006

ボーナスシーズン

career2.gif  シティのボーナスシーズンが終わった。

景気のいいシティでは、巨額のボーナスが支払われる (らしい)。 ダイアモンドリングが買えるレベルの 「せこい」 額から始まって、 新車が買える額、 家が買える額、すごい人になると、郊外にある古いお城 (ヘリコプターつき) が現金で買えそうな額を貰っている。

この時期、シティで配られる新聞では 「スペインのヴィラ」 とか、 「テムズ河を見下ろす高級フラット」 が 「ほんの50万ポンド (1億円) 」 ばかりで買えるという特集をやっている。

友人がレストランの隣のテーブルから聞いたのは、
「税金が高くて、イヤになる。ボーナスの所得税だけで8万ポンド (1600万円) も取られるんだ。 やる気がなくなるね」

・・・そりゃ、大変ですね。心からご同情申し上げます。

うちの会社はマネーマーケット業界ではない。
そのため、きらびやかなボーナスとは 「100%」 無縁である。

「ああ、仕事の選択を間違えた」
「薄給の奴隷作業に従事する、薄幸な私」
「青い鳥はいったいどこに?」

この時期になると、毎年のように愚痴るハメになる。

まあ、まあ、まあ、まあ、とボスが慰める。
「新しいレストランを見つけたんだ。行ってみる?」
ボスや同僚とランチに出かける。
これは 「部内ミーティング」 と呼ばれるが、ランチつき、ワインつきの場合、なぜか仕事の話はぜんぜん出ないことが多い。

「最近、調子はどうだね? 庭の花は咲いたかい? それはよかった。 隣に住むおばあちゃんは元気かな? うん、元気そうで何よりだ。 まあ、飲めば?」
そういって、給料とボーナス以外の話題がつぎつぎと展開される。

数人でランチに出かけ、ひとり一本ずつワインが空く頃になると、もう給料だの、ボーナスだの、仕事だのといった 「些細なこと」 なんか、どうでもよくなってくる。
たぶん、ここでボスの頭には 「しめたー」 の文字が浮かんでいるのだろう。

それとも、彼もすでに 「部下の不平不満を静める」 みたいな 「些細なこと」 なんか、どうでもよくなっているのかもしれない。

昼過ぎにランチに出かけ、退社時間の直前に全員がごきげん (酩酊状態) で帰社する。

「また、明日ねー」と言いながらも、
今年もボーナスの話を飲み食いでごまかされた、という思いが、酔った頭の中で渦巻くのである。 (10年間、これが繰り返されている)

投稿者 lib : 07:15 AM | コメント (0)

March 01, 2006

お葬式

darling.gif  英国で数回の葬式に出席したが、日本とは違ってなんだかドライだ。

まず、老人の葬儀には涙がないといってもいい。
ダーリンのおじいちゃんがなくなった時、
葬儀場でおばちゃんに会った瞬間、涙腺のゆるい私は、ウルウルしている。
「おばあちゃん、残念だったわね。」と涙声になる私に、
おばあちゃんは、いたってしっかりとして「大丈夫よ」という。
周りをみれば、誰も泣いていない。えー。。。。なんだか、へん。
私は、ただのダーリンの嫁で外国人。なんだか、私が泣くのは変な雰囲気だ。

昨年、そのおばあちゃんも亡くなってしまった。
亡くなる1ヶ月前には、モルヒネで痛みを抑えているおばあちゃんと会っており、
「人生でこんな痛い思いをしたことがないよ!!」と淋しく訴えて姿を見ているだけに
今回は、もっと泣けてきそうだ。
しかし、同じ鉄を踏むまい。
みんなの行動をみてみると、なんだか明るい。
それは、苦しんでいる姿を見るよりは、天寿をまっとうしてよかったというような感じだ。

葬儀場に行く前におばあちゃんの家に寄ると親戚が数人集まり、
おばあちゃんの話をしていた。酒も飲んでいる。
そして、ダーリンのパパったら、自分のママの葬式なのに笑い話を始めた。
こちらでは、棺桶を親戚が運び出したりする。
パパは、昔、坂のある家から棺桶を運びだしている時に、ハラハラしたいう。
もし、ここで誰かがこけたら、バランスを失って棺桶から死人が外に飛び出ちゃうだろ?
それって困っちゃうよね?!と。
それを受けて、みんなが葬儀のハプニングを話しだす。

さあ、そろそろ行こうか、ということで葬儀場へ行く。
火葬場の中にある葬儀場は、教会に似たスタイルにはなっているが、
どの宗教が葬儀をおこなっても問題ないそうだ。
人によっては教会で葬儀をしてから、火葬場に運ぶ場合もあるが、
多くの人が、このような葬儀場でおこなうようだ。

おばあちゃんが通っていた教会の神父が葬式をしてくれた。
さすがにミサの中で、おばあちゃんの話がでるとあちらこちらからすすり泣きが聞こえてきた。
ああ、故人を思う気持ちは、何処でも同じなんだ。となんだか安心した。

その後、別会場で簡単な食事と酒が用意されているので、葬儀に参加した人たちが集まる。
こんなことで久しぶりに再会した人たちは、自分たちの会話で盛り上がる。

日本では、葬儀のあと親戚が焼き場に行くが、
英国では葬儀場の祭壇に置かれた棺桶が、ゆっくりと降りていき出席者の目から見えなくなる。
あとは、業者がやってくれ、翌日に灰になったお骨を取りにいくだけ。
だから、日本のように焼き場で行って、骨を拾うという行為はない。
まだ日本で葬式を体験していないダーリンは、この行為にはかなり抵抗があるようだ。

おばあちゃんの遺言で、灰は自分が子供のころに遊んだ海に捲くことになった。
翌朝、家族が海に集まり、パパを含む3人の兄弟が骨壺をもって海の中に入り、
おばちゃんの灰を捲いていた。
さすがに3人は、泣いていた。


しかし、これが働き盛りの人だったり、子供だったりすると、やはり重い葬式になる。
できれば明るい葬儀だけに参加したいな。

投稿者 lib : 08:48 AM | コメント (3)