« June 2006 | メイン | August 2006 »

July 31, 2006

EC2

shacho.gif

どうにもまだ慣れないでいます。新オフィスのリフトに乗っていた
当社社員が、乗り込んできた他テナントの社員に、タバコ一本くれ
とせがまれたらしい。このリフトに乗ってくる人で、タイをしてい
るのはどうも当社社員だけのようです。半ズボンとサンダルで仕事
しているもの。どうみても薬漬けという女の子が足を引きずるよう
にビルの前を通ります。駅(Liverpool Street)に向かって歩くと、
やたら人が多い。朝から晩まで人が多く、この暑さもあいまって疲
れます。新オフィスのリースは2009年9月まで。I miss EC2... 頑張っ
て仕事して、適正に儲けて、またEC2に戻ろうと思ふ引越し一週間後
の月曜日。

投稿者 lib : 07:28 PM | コメント (4)

July 26, 2006

ナンパ?

darling.gif  今日も暑いなー。
これから不愉快な地下鉄に乗るかと思うと、気が重い。
その上、身体が汗ですでにベトベトしている。
早く帰って、シャワーでも浴びよう!!と考えながらエスカレーターを降りている時に、
『日本人?』と日本語で話かけられた。
うかつにも『ええ』と答えてしまった。
『job?』と聞く。
???????
何の意味じゃ??と思いっきり不愉快な顔をすると
『イタリアに行きたい時は、電話してね!!』と日本語で言いい名刺をくれた。
旅行会社の名刺だ。なんだ、宣伝か。
名刺は、そのままゴミ箱に消えたのはいうまでもない。


最近こそないが、
昔は、ナンパをされることもあった。
そりゃー、いい男ならうれしいが、
これがまた、どーして、こんな奴から声をかけられるかというパターンが多かったなあ。

なぜか、中東系に好かれた。
視線を感じて振り向くと、ニコニコして『何処からきたの?』『これからどうするの?』と質問攻めにあう。
暑いのが苦手なように、暑い国に住む方のお顔も苦手。
第5夫人になる気もないので、
そのうち視線を感じても、見ないようにした。


ある日は、道の向こうから、
『俺、俺だよ。覚えていないのかい?』とオレオレ詐欺じゃないけど、俺を連発する奴がいた。
無視していると、余計なことにオヤジが、『ねえ。君の事呼んでいるみたいだよ。』
と私に話しかけている間に、オレが渡ってきた。

怪訝な顔でみる私に
『ほら、この前、ナオミの誕生日会であっただろう?オレだよ。覚えていないかい?』という。
『何かの間違いよ。私は、あなたを見た事ないもの。』
『いや、君だよ。覚えてないの??』
一瞬、アレ?と思ったが、さすがにまだボケてはいない。

『人違いよ』と言うと、
『今週の日曜日、俺の誕生日なんだよ。来てくれよな。』と住所を言い出した。
『あなたを知らないから、行かないわよ。』ときっぱり言うと
『マサコも、ケイコもくるから、来てくれよ。』
?????
なんじゃいな。日本人の女の名前ばかりじゃん。
ああ、そうか、日本人のガールフレンドを持っていい思いをして来た奴だな。
アホらしい。とオレを振り切り、帰ってきた。


ちょっと気が利いていたのは、ホームで地下鉄を待っている時だ。
アナウンスで、電車が遅れるという。
あちらこちらで、ああ、またか。というため息が聞こえた。

こんな時は、同じ思いで待つ人と目があうと、『困ったもんだねぇ。』と話が弾む。
一人の若者が困ったもんだの話の後に『昔、ホンダに勤めていたんだー。』と話だした。
『へえー、何をしていたの?』
なんて、ごく自然に話が弾んだ。

数分経った後に彼が、
『電車もこないから、お茶でも飲みにいかないかい?』と誘ってくれた。
うーん。いい感じの人だ。
しかし、すでに私は結婚していた。
残念だが、断った。


最悪なのは、おじいちゃんだった。
これは、英国に来たばかりの時だ。
スーパーマーケットでよく会うおじいちゃんがいた。
よく会うので、会えば話をした。
そのうち、電話番号を交換しようと言われ、おじいちゃんだから、と何の警戒心もなく渡した。
その後、何度も家に電話がかかってきて、『遊びに来て!』攻撃を受けた。
さすがに知らない家には、行けないので、居留守を使い、そのスーパーマーケットには行けなくなった。

丁度その頃、友人は被害にあってしまった。
公園のベンチで座っていると、
『隣にかけてもいいかい?』なんておじいちゃんが聞くので
『もちろんよ』と答え、いろいろ雑談したそうだ。
油断していたのかもしれない、いきなりおじいちゃんが胸を触ってきたそうだ。
すぐにその手を振りほどき、逃げてきたけど、ショックだよね。

おじいちゃんも淋しい。
だから、侮ってはいけない。
教訓になりました。

投稿者 lib : 09:43 AM | コメント (3)

July 25, 2006

ロンドンの治安

mama.gif  うちに泥棒が来た。

盗まれたのは、玄関の前に置いてあった寄せ植えの鉢2鉢だけだが・・・。
手塩にかけて育てた、という程でもないが、たまに水をやって、枯れた花はつまんで捨てて・・・くらいの世話はしていてそれなりに愛着はあった。
夏が来て、ちょうど花盛りだった。
ドアを開けて外に出ると、無意識にこの鉢植えの花を見る習慣になっていたので朝、あるべき筈の場所から跡形もなく消え去っていたときは、「がび~ん」と目玉が飛び出そうになった。

「隣の豪邸を素通りして、みすぼらしいうちに来る間抜けな泥棒もいないだろう」なんてタカを括っていたのがいけなかったか。
少なくとも鉢植えだけはフィオナ邸に勝った事を喜ぶべきか。
とはいえ家の中に金目の物がないことは見破られたか・・・・

などと複雑な思いを抱えつつも、家の中にまで入ってこなかったのだから良しとしなければいけないだろう。
それにしても10Kg以上はありそうな大きな鉢植えを2鉢も、よく持っていったものだ。
きっと事前に目をつけていて、夜中に車で収集にきたんだろう。

それにしても、いい気持ちはしない。
外の鉢植えでもこうだから、家の中まで空き巣に入られた人は本当に不愉快だろう。

この事件で、ロンドンに来たばかりの頃なんで?と不思議に思ったが、今は理由がよーく分かることをいくつか思い出した。
      
・街中に自動販売機が無い → ぶっ壊されて、中の現金を盗まれるから。

・地下鉄の中に網棚が無い → 荷物を持っていかれるから。

・カーオーディオやカーナビが取り外し可能 → ウインドウをぶち破られて持っていかれるから。

・携帯電話を購入するときに保険を掛けろと言われる → スリのFavorite itemだから

・ガソリンスタンド内のお店、夜間はシャッターを閉めパチンコ屋の景品交換所のような小さな窓から取引する。 → 襲撃されて商品だろうが現金だろうが根こそぎ持っていかれるから。

ロンドンに来た頃はこれらのことがとても不思議に思えた。

今は逆に、日本に帰るたびに、家族がシートに荷物を置いたまま車を離れるのを見て驚愕したりする。

日本も最近は治安が前ほど良くなくなったとはいえ、電車の網棚に荷物を置いたまま爆睡できたり、24時間営業のコンビニにも(滅多に)強盗が入らない、っていうのは素晴らしい社会だな、と思う今日この頃。

投稿者 lib : 08:47 AM | コメント (5)

July 23, 2006

そこそこでいこう

shacho.gif

今週もまた飽きもせず色々な事が起こった。

入ったばかりの社員が辞めた - これはちょいと痛かった。アカデ
ミックな香りのする若い優秀なトルコ人技術者だった。当店の電気
屋の風には馴染めなかったか。新入社員受け入れは、まだまだシス
テム化されていない。課長会での機運は上がってきているから近々
期待。

3年勤めた社員が辞めた - これはあまり痛くなかったが(ごめん)、
タイミング悪すぎ。小企業では、この人がいないと、という分野が
ありがち。かつ当店は多少背伸びしプロダクツの幅を広げている。
ここ最近、立て続けに社員が辞めた。既にそこそこの手は打ったつ
もりだが、結果がどう出るか祈る気持ち。小企業は祈りが多い。

東欧からやって来た若者が入社した - 感じのよいポーランド生ま
れ、学生時代からロンドンに出入りしていたそうで英語も相当いけ
る。以前にも人様に頼まれ、ポーランド人のプログラマを選んで大
変喜んで頂いたことがあった。日本人よりは自己をを前に出すかも
しれないが、この国ではごくおしとやかな部類。そして、主張する
だけの腕や人格を確実に持っているのが良い。勿論、個によるだろ
うが、一般的に東欧の人材は優秀と言ってよいのでは。

意中の日本人技術者にWork Permitが下りた - 6月に一度却下され
たものの再申請の結果だった。嬉しくてたまらん、夜一人でシャン
ペン開けた。再申請では多量の説明、というか懇願、泣き、に近い
文章を切々と綴って送りつけた。今回だけは特別に許可だとか、次
回この手は通用しないぞとか言ってきたが、まあ話せばわかるじゃ
ん。

オフィス移転した - 1年近く時間を使ってきた甲斐あって、3ヶ
月分タダ、現状復帰工事免除、デポジット免除、サービスチャージ
はキャップあり、というそこそこの条件で契約できた。リフトが2
台以上あって、冷房がまともに利いたオフィスを夢みていたが、こ
れで実現。場所が以前ほど良くないが、社員がそこそこ喜んでくれ
ると嬉しい。

人の出入りが激しい近頃。CityのIT系人材給与水準がじわりと上がっ
ているそうな。従来より労働分配率が極端に高い当店、今年ようや
く完成した人材評価システムでもって、極力ブレずに行こうと思う。

投稿者 lib : 09:43 AM | コメント (4)

July 20, 2006

サマーパーティ

career2.gif 11月、12月は忘年会シーズン、イギリスではクリスマス・パーティ・シーズンなのは当然である。 が、6月、7月もやたらとパーティが多いことに気がついた。

ワールドカップでは大の男が徒党を組んでドイツでテント生活、という様子をテレビで見たが、なかなか楽しそう。
少年に戻った男たちが野外パーティをしている風である。気分はトム・ソーヤの冒険かも。

今年はワールドカップにニュースが集中したが、6月にアスコット競馬、ウィンブルドン・テニス、7月にはボート競走のヘンリー・レガッタがあった。
スポーツイベントだが、「天気もいいし、みんなして外で飲み食い」するのが目的と見た。
基本的には桜にかこつけて酒席を設ける日本の「お花見」と同じだな。

馬、テニス選手、ボート漕ぎの学生たちが汗をかいているのを横目で見ながら、冷えたシャンペンにホワイト・ワイン、そしてイギリス国民に大人気サマー・ドリンクのピムズもクイクイ飲まれていく。

しかし・・・・。

ライチタイムのアルコールは「効く」。 太陽にさらされながらだと、夕方や夜よりも3倍(当社比)は確実に酔っ払う。

ああいった場所での飲み物の値段は馬鹿高いのだが、会社持ちだと、いくら飲んでも自分の懐は傷まない。で、ついつい飲みすぎてしまう連中が出てくる。

アスコット競馬にはドレスアップして出かけるものだが、女子トイレにはぐでんぐでんに酔っ払って、床にのびている若い子を見かける。
競走馬による白熱した勝負を見るよりも、この子たちの将来を考えるほうがハラハラするぞ。

友人は接待で出かけたウィンブルドンで、すっかり酔っ払ってしまい、大声で応援して、何度かの注意を受けたあと、警備員につまみだされたらしい。
しばらく警察の「トラ箱」で仮眠し、厳重注意をされてやっと家に帰してもらったとか。
由緒あるウィンブルドン・テニスマッチにて、このお下品ぶり。
(来年の招待客リストから、こいつの名前を抹消しておけ!)の指示が飛んだに違いない。

会社のサマーパーティ。今年はテムズ川のクルーズパーティだった。ボートを借り切って150人ばかりが参加した。

シティに近いスワン・ピアを6時に出航。
気張ってサマードレスに着替えたり(新人の若い女の子)、ボートだからとジーパンに着替えたり(実際派)、面倒なので仕事着のまま参加したり(私とか)。
ひとつの会社のパーティにも関わらず、バラバラで統一に欠けるのがいかにもイギリスらしい。

飲み物を受け取るバーは長蛇の列。そちらは同僚にまかせ、眺めのいい甲板のテーブルと席を確保した。
もう慣れたもので、バイキングの食事がサーブされるのが見える位置にいて、準備ができしだい、一番に駆けつけようという魂胆である。 (実際には3番目だった。悔しい)

ボートはトロトロと進む。
岸に係留されているパブ・ボート、川に面したワインバーでは、やはりオフィスパーティらしいグループがそれぞれ楽しそうに飲んでいる。
川を挟んだお互いのグループ(当然、知らない人)が手を振りあったりして、のんびりとなごやかな雰囲気である。

いいなあ、テムズ川。

早く帰宅したい人たちのために、8時にいったんポートに着く。
私もここで降りた。
この後はイギリスのパーティおなじみのダンス・パーティになる。

今年初めて参加する同僚は「もう少しだけ」とボートに残った。
次の下船時間は2時間後なんですけど・・・。 
適当な時間に船を降りて岸まで泳ぐつもりなのか?

遅くまでボートに残った連中は「二日酔い」と「ダンス疲れ」おまけに「船酔い」でヨレヨレになって、翌日、出社してきた。

追記 * 出張と夏休みを兼ねて日本へ帰国するので、しばらくお休みします。 

投稿者 lib : 09:34 AM | コメント (1)

July 19, 2006

身体の違い

darling.gif  以前、顔のつくりでダーリンの鼻の下と上唇の間にある溝について書いたが、
ブログを読んでくださった「春望さん」より、素敵なコメントがあったので、
皆さんにもお裾分けしますね。

『鼻の下と上唇の間の溝、philtrum(人中)っていうんですってね。
http://en.wikipedia.org/wiki/Philtrum
ウィキペディアによると、赤ちゃんが生まれる直前に、
天使が、このphiltrumにタッチするっていう逸話が載っていて、sweet〜!』

うっとり。天使ね。可愛らしいなー。
遅くなりましたが、 情報ありがとうございます。!!

そうそう、ダーリンの赤ちゃん時代の写真もなかなか可愛い。
同一人物とは思えない(ゴメン)。金髪で美少年だ。
しかし、天使の効力も今日迄効かなかったらしいな。ああ残念!!(ゴメン、ゴメン)


さて、最近気になる身体の違いに、体臭がある。
この暑さだ、もう耐えられないぐらいの身体の臭いを発散している人とは、
お近づきにならないようにしている。
地下鉄の車両内温度が、47度とか言われているが、
暑さと臭いで倒れそうだ。
特にピカデリーライン。空港からいろんな人が乗ってくるからかしら??

お願いだから、毎日シャワーを浴びてね。と肩を叩いてしまう人が多過ぎる。
特に男性だ。

この暑さは最近だから、いきなり彼らの習慣は変えられないのだろう。
だって、本来の英国の夏は、カラッとしていて涼しくて凄いやすいはず。
だから、ダーリンも毎日シャワーを浴びる習慣はない。
それでも、警察犬のように鼻に敏感な私のために、
気をつけているが、気を抜くとクンクンと私の鼻が動きだし、
文句を言われてしまう。

先日は、本当にこのままトンネルで止まったら、窒息するだろうと、恐怖さえ感じた。
息がうまくできない。呼吸が浅いというか、臭くて、考えながら息をしている感じだった。

私はたまらずに臭い車両内でしたことは、
肌につけるとスーとする清涼スプレーをつけ、香りで臭いをごまかした。
とにかく自分さえ、この香りで包まれていれば、なんとか凌げる。
しかし、そう長くは効果が続かなかった。
最後には、口だけで息をしていた。(だって、鼻で息を吸うと臭いを感じてしまうでしょう!!)
本当、最悪。

ダーリンがそれを聞くと
「そうだね。昔の貴族などの紳士は、香水をハンカチにつけて鼻にあて、くさい臭いを我慢していたしね。」

そうか、昔からそんな乗り越え方があったか。
強い香りをハンカチにね。

なんていったって、汚水を家の外に垂れ流していた国だもんね。
鼻もそれに耐えられるよう鈍感な遺伝子が、残っているんだよね。きっと。
私には、高い鼻もなければ、鈍感な臭覚もない。

ああ、夜が長くてもいいから早く冬が来てほしいなぁ。

投稿者 lib : 10:02 AM | コメント (0)

July 17, 2006

フィオナ 番外編

mama.gif  ここで勝手に話のネタにしていたら、虫が知らせたのか隣のフィオナから夕食に招待された。

あら嬉しい・・・と思ったのもつかの間、よくよく話を聞くとチャイニーズ・ヌードルが大好物のフィオナの娘たち(16歳と13歳)に、香港出身の夫が作り方を実演して見せる趣向だという。

どっちがどっちに招待されるのか微妙なところ・・・。
それよりも夫、いつの間にそんな話をまとめていたんだ。

フィオナチームは飲み物とデザートを用意するという。
私だけ何もしないのもナンなので海苔巻きを作ることにした。
(ただし実演は自信がないので家で作って持参した)
夫がヌードルを作っている間にスターターとしてつまんでもらえばよいだろう。

鉄火巻とかっぱ巻を見せると、フィオナの娘達にも
「ク~~~~ル!!!」
とお褒めの言葉をいただいた。
(日本のお茶碗や食器などもこちらの若い子に見せると、『クール』と言われることが多い。クールだったのね。)

「チャイニーズ・ヌードルの作り方を教えてもらいたい」と夫に頼んだ筈の娘達だったが、食べる事に専念し料理にはあまり興味のない様子。
(余談だが、うちのダンナは料理が上手い。
特に中華鍋を持たせると、あの周富徳先生(古いか?)が乗り移ったかのような『炎の料理人』と化す)
夫の「チキン炒麺」と「シーフード上海麺」も美味しくいただき、デザートはフィオナ特製「ストロベリーアイスクリーム」。
さすがフィオナ、苺を惜しげなく使い(1Kgも使ったそう)ひじょ~に苺濃度の高いアイスクリームだった。
ああ美味しかった。

食事の間、息子はフィオナの末っ子(5歳)とずっと遊んでいたので全く手がかからなかった。
なにしろ家の中もガーデンも広いので、飽きない飽きない。
息子の存在をこれほど気にせずに食事ができたのって、彼が生まれてから初めてかもしれない。

インテリア雑誌に出てくるような広くて美しいキッチン。
娘達も間近で見ると本当に可愛い。
そして天使のようなフィオナの息子。

どこを見ても「美しい」フィオナ家。
ワインのせいもあって、私はすっかり気分がよくなった。

帰り際に
「本当に美味しいスシだったわ。今度うちでパーティーをするときに作ってもらえるかしら?」
とフィオナに聞かれた私は、気がつくと
気がつくと
「Of course!!」
と答えていた。

はっ。

私も知らず知らずのうちに、フィオナ応援団の中に組み込まれている?

投稿者 lib : 11:37 PM | コメント (0)

July 14, 2006

Tennis

shacho.gif

そもそも本ブログは、最近日本にご帰任された財務省にお勤めのT
さんがご担当されていたものの引継ぎです。Tさんはむろん頭脳明
晰ですが、フレンドリー、感性高く表現が多彩で、そしてお酒がお
好きで。それはそれは素敵なお兄さんであられます。このような方
々が日本の国家レベルの大きな財務を運営されているんだと思うと、
わが故郷の将来はきっと明るい、と思わせるような方でした。

Tさんとお知り合いになれたのは、London MBA Club (LMC)という
会が運営する初心者テニス会が、四十の手習いのような私を参加さ
せてくれたのがきっかけです。彼はテニスも会で一番上手で、我々
の打つ、どこにぶっ飛ぶか分からない玉を、きちんと同じ場所に打
ち返してくれる方でもありました。

参加してから1年少々経ちますが、テニスは面白くて楽しくて。下
手でもなんでも、実に良い思いを時にさせてくれます。全てはイメー
ジから始まります。プロの試合をTVで観たり、教則本の解説に頷い
て、これを打ってみたい、と思ったヒットが100本に一度でも出た
ときの快感といったらもう。動いているモノをひたすら追いかけて
ぶったたく、というのは、人類のいわば原始的な楽しみなのでしょ
うか。どうしてこんなに楽しいものを若いときからやっていなかっ
たのか、実に悔やまれます。ゴルフと違って、何時間もかかるスポー
ツではありませんし、ロンドンではそこらの公園にはコートがあり
ますし、料金も安く、週末テニス1回で確実に翌週の体調が違いま
す。

これが嵩じてよくTVでテニスを見るようになり、Putneyに10年住ん
でいますが、今年ようやく Wimbledon を観戦することがかないま
した。Day-2のCentre Courtに着席し、私がもっとも好きな
Justin Henin が入場し場内の拍手、この雰囲気、数分間動けなく
なる感動を受けました。こんな素敵な瞬間はもう何年も忘れていた。
2試合目はフェデラー、3試合目がなんとアガシ、4試合目が英国
期待のアンディー。Wimbledon行って頭をやわらかくするのは今後
の年一度の行事になりそうです。Tさんに感謝。

投稿者 lib : 09:41 PM | コメント (7)

July 13, 2006

霊媒師

career2.gif 霊媒師のところへ行ってきた。

ハロッズのあるナイトブリッジに近く、大使館なども並んでいるポッシュなエリアだ。
SAGB/イギリス霊媒師協会の建物は広々として天井も高く、由緒ありげな内装。シャーロック・ホームズを書いた作家のコナン・ドイルの名をつけたレクチャールームもある。
霊媒師などという怪しげな商売とご大層な雰囲気の団体の対比がなかなか憎い。

ロンドンに住む日本人女性の間で「ブーム」になっているのか、受付のおじさんも、
「この頃、やたらと日本人が多いんだよ」と言う。私たちも日本人に推薦された。

友人に予約を入れてもらい、土曜日に一緒に出かけた。帰りにはチャイナタウンで飲茶のランチを食べようね、と準備万端のスケジュールを立てる。

何の飾り気もない小部屋 (ほとんど警察の尋問室だ。 いや、そんな所に行ったことはないけれど・・・)に案内される。タロット占いとか霊感占いのようなところは、おどろおどろしいインテリアだったりすることが多いので、ちょっと拍子抜け。
霊媒師といえば、「恐山、イタコの口寄せ」(酢タコの口寄せではない)みたいなイメージがあったのだが、出てきたのは歯科医みたいな白衣(協会のロゴ入り)を着た小太りのおじさんだ。

えらく旧式で、製造中止されて10年以上のようなテープレコーダーを出して、
「録音しておきますか?」と聞かれる。
「いえ、別に・・・」
テープを再生して聞くことがあるとは思えない。

「親しかった人で、誰か亡くなられていますか?」
・・・いたっけ?
うちの一族は長寿で健康、みんなピンピンしている。困ったな。
あ、おばあちゃんがいた。

「母方の祖母が・・・」
「・・・ここに来られています」
早い! 孫娘のために二分の一秒でイギリスまで駆けつけてくれたのか! 
ばあちゃん、マッハの技である。

仕事のこと、人間関係のことを霊媒師の口を通して、
「お前はお調子者」とか「いい加減に落ち着きなさい」だのと、いかにも祖母が孫にさとすような当たり前のことが語られる。
「仕事も必ずうまくいくから、がんばってごらん」と励まされもした。

別に悩みがあって行ったわけではないので、30分の予定が15分で終わってしまう。
「何か聞きたいこと、気になっていることはありますか?」
「いえ、特に・・・」
おい、時間がもたないぞ。

えーと。

あるプロジェクトがあって、そのパートナーとして、ふたりの候補者がいる。別に急ぐわけではないが、どちらの人と手を組むのだろうと思っていた。で、聞いてみる。
「その人は・・・」と霊媒師。
と、相手の身長、話し方、肌や髪の色、めがねの有無を具体的に次々と上げていく。
ところが、ふたりとも非常に似たタイプでどちらなのか判断できない。
「ふたりの名前は?」
名前を告げると、霊媒師は片方の名前を挙げて、はっきりと、
「この人と一緒にプロジェクトをします。もう一人は来週どこかへ行ってしまいます」と宣言。

おい、おい、いいのか? そこまで言い切って。

とりあえず、お礼を言って退室した。30分で30ポンド。

でも、祖母は生前、巫女とか千里眼だったわけではない。普通のおばあちゃんに私の未来がわかるのだろうか? 霊界に行って予知能力をつけたのか? すごいぞ、ばあちゃん!

その答えは一週間以内に出るようだ (たぶん出ないと思うが、出たらお知らせする)。

お愛想で霊的なことに興味があります、と言うと、もう少しで通訳としてリクルートされそうになった。この協会で髪の長い日本人の女が働いていたら、それは私です。(嘘だよ)

祖母が守護霊でひと安心である。楽しみにしていた飲茶を食べてから帰った。

投稿者 lib : 08:56 AM | コメント (0)

July 12, 2006

ごあいさつ

shacho.gif
子供の頃に、大きくなったら何になりたいかとしばしば聞かれます。
ラジオのアナウンサー、音楽家、魚釣コンサルタント、と答えつつ
子供心にも夢のまた夢と諦めていたように思いますが、電気屋のオ
ヤジという実に現実味のある対象が”なりたい”に浮上してきたき
っかけは、小学6年の時に手に入れた、工事現場などで今でも使わ
れる、市民バンド・トランシーバという無線機でした。

当時、家電量販店は存在せず、町の電気屋さん達がお得意さんを抱
え、顧客の家を定期訪問し、洗濯機からテレビ、何でも販売し、故
障がおきたら何でも修理し、さらに田舎町では、サンヨーなどが運
営していたローカルTV局の宣伝に作業服を着て登場できる、とい
うなかなかの職業でした。同級生にいた電気屋の息子が、羽振りが
よかったというのも要因だったかもしれません;

TVやステレオが故障すると、機械の蓋を開け、とてつもなく沢山
の、わけの分からない部品が並んでいるところに、テスターをあて、
半田鏝で部品を交換し直してしまう。その傍には、なんて凄いオヤ
ジなんだろう、と感嘆の眼差しの私が飽きもせず作業を眺めていま
した。

近所の友達と、お正月のお年玉で何を買おうか相談し、どうやって
トランシーバーという結論を出したのかは覚えていません。線も何
も何も無いのに遠距離で通話ができるということが、もう面白くて
面白くて、毎日これを使って遊びました。

ある日恐る恐る蓋を開けてみたら、これまたとてつもなく小さな部
品が基盤の上にぎっしりと詰まっていました。このカラクリ、アン
バイをどうしても知りたくなって、本や雑誌を読みまくり、世の中
で最小限の部品で構成できるゲルマ・ラジオというものを作り始め
たころが、私の電気屋のオヤジ人生の基点で、その後、割と迷わず
に電気工学科を卒業することになります。

上京し就職した私は、どちらかというと専門的な電気(電子)の世
界で仕事をはじめました。電気屋のオヤジというよりは、研究・開
発の仕事で、これはこれでまた、面白くてたまらない毎日でした。
縁あって16年前に渡英しましたが、ここではコンサル的な仕事を続
け、更に縁あって、5年前に小さなIT会社を作りました。モノ作る
ことは幼いころから好きでしたが、会社を作ることになるとは思っ
てもいませんでした。いざ作ってみると、電気屋のオヤジ・お兄さ
ん・お姉さんが何人か集まって、町のお客さんの利便をはかるとい
うような会社ができあがったのがおかしみです。実際には企業向け
のIT全般に渡るサービス提供をしていますが、電気屋のオヤジ的
部分が一番ご好評頂いているようです。

IT (Information Technology) という単語を厭きるほど聞かされて
いると思いますが、 90年には存在すらしていない単語です。コンピ
ューターやインターネット、通信技術が一気に発展し、この分野を
大まかに捉える単語として新しく創造されたものです。同時に技術
者の分野細分化が進みました。例えば、ネットワーク技術は得意だ
が、コンピューターはほぼ駄目とか。 ITと単に括られていても、更
にその先に各IT分野の専門家が何人も寄り集まる必要が生じてきま
した。

現在、これら細分化されたIT技術を全般的に眺めて、広く、かつち
ょっと深めに各種技術を捉えて、優しく提供できる技術屋の集団を
主力にしたサービスを提供しています。日系顧客が多く、こうした
電気屋のオヤジ、お兄さん、が求められているからです。

一回目ということで、自己紹介を兼ね、長いブログになってしまい
ました、恐縮です。電気屋のオヤジ、中小企業のオヤジ閑話で暫く
本ブログを汚すことになります。駄文に懲りず、おつきあいいただ
けるとさいわいです。

投稿者 lib : 01:25 PM | コメント (6)

冷凍サンドウィッチ

darling.gif 義理ママは、3人の子供を持ちながら仕事をしていた。
「もう充分働いたわ。」と言って、昨年引退をした。

ママは、週に4日のフルタイムの仕事をしていた。
3人の子供、旦那、犬、猫の世話で大変だったと思う。

この国では、主婦が仕事をしている場合、掃除人を頼むケースがよくある。
ママも週に1回頼んでいた。
引退した今でも同じように来てもらっている。
あれ?へんだな。引退し時間はたっぷりあるのに。

しかし、つくづく主婦の仕事は大変だと思う。
特に仕事を持っていると、土日にゆっくりしたいのに、掃除、洗濯、片づけ、買い物と
休日ではなく別の仕事をしているような気分だ。ああ、疲れるな。
なんだか納得がいかないな。

そうだ、うちも掃除サービスを頼もう!!と提案しても、その言葉には力がない。
ダーリンは、洗濯、ベットのシーツ代えが当番で、毎週ちゃんとこなしている。
手伝っているのだから、そう時間がかからないでしょう?!という。
どうも知らない人が家に入るのが、イヤなのらしい。

我が家は、仕事場にランチを持っていく。これをつくるのも私の仕事だ!!
これで子供がいたら、やっぱり私も「 冷凍サンドウィッチ」のランチだな。とよく言う。
「 冷凍サンドウィッチ」、これは忙しいママが考えたもので、
休みの日に大量のサンドウィッチをつくり、小分けにして冷凍にする。
朝、冷凍庫から1つ1つを取り出し、子供達に持たせる。
ママの考えでは、お昼には凍っていたサンドがほどよく解凍されて、普通のサンドになるという理屈だ。
ところが、解凍は毎回上手く行われずに、かじると冷たかったことも多かったらしい。
ダーリンに聞くと、食べない日もあったとか。
子供にとっては、ランチ抜きは辛いだろうなー。
しかし、ママは怖い存在だったらしく、文句を言えなかったようだ。(笑)
今では笑い話だけど、その時の子供たちにとって、毎日のランチは悪夢だっただろう。
だって、半解凍のサンドウィッチって、なんだか気持ち悪いよね。

このような食生活の少年期を過ごしたら、
ダーリンは食べ物に無関心なると思いきや、口と身体の肥えた食いしん坊だ。
この国で、お寿司のウニは貴重品にもかかわらず、新鮮でないと絶対たべないという贅沢者だ。

でももしかしたら、少年期においしいものを食べられなかったので、
今取り返しているのかな??

投稿者 lib : 01:18 PM | コメント (0)

July 11, 2006

つわものどもが夢のあと

mama.gif   やれやれ、やっとワールドカップが終わった。
私も4年に1度しかサッカーを見ない人間だが、今回、ひとつ分かった事があった。

サッカーって、格闘技だったんですね。

ボールを蹴っている人(この表現もトホホだが)に守備が、絡みつく絡みつく。
二人で共倒れして、絡みつかれた方がもう一人を蹴ったり殴ったりして退場になる、というのがパターンらしい。
このお約束展開、プロレスのようでもある。
球技と格闘技が同時に見られるのだから、人気のあるのも当然か。

退場になるのは主に、そのチームで一番有名な人らしい。
象男ルーニーが相手を両手で突き飛ばした時の行動と表情なんかもう、プレイグループでおもちゃを取られて癇癪をおこした3歳児と全く同じ。
その後の、レッドカードを唖然と見上げる表情も、なんだか気持ちが顔に素直に現れすぎて可哀相なくらいだ。
(可哀相な場面だったのだろうが)
彼女のコリーンはモデルらしいが、ずどーんとしていてどうも垢抜けない。
モデル契約しているのが庶民派スーパー、アスダというのもうなずける。
チームの「トップレディ」争いでヴィクトリア・ベッカムと不仲らしいが、ゴシップ誌の期待を裏切らないエピソードだ。
この「象さんカップル」、第二のベッカム夫妻となるのか。
ならないだろうなあ。

フランスのジダンの頭突きにも驚いた。
あんな鮮やかな頭突き、なかなか見られるものじゃない。
ジダンもとても有名な人らしいが、もしケバブ屋でシシ・ケバブを焼いていたとしてもきっと私は気付かないと思う。

ファンの方が聞いたら神をも恐れぬことを言っているでしょうか、私。
サッカー馬鹿(別の意味で)の言う事だから見逃してください。
道で会っても頭突きはしないでね。

投稿者 lib : 10:32 AM | コメント (0)

July 06, 2006

ワールドカップ

career2.gif イングランド代表はポルトガルに負けてワールドカップを去った。

この手のお祭り騒ぎには個人の人柄、お国柄が表れて、人間観察、社会観察には最高である。
私も自宅で日本戦を2ゲーム見た。
もともとスポーツ観戦には興味がないので、90分もじっとサッカーを見るというのは、かなりの自己犠牲を伴う愛国精神の表れである。
そういえば、前回見たのは4年前のワールドカップ。
4年に一度の愛国精神って・・・。

夕方の5時からのイングランド戦では4時45分に全員がオフィスから消えた。
残ったのはフランス人チームの同僚だけ。みんな大画面テレビのあるパブに出かけたらしい。
私も誘われたが、「うん、あとで行くね」と言いながら、そ知らぬ顔で友人とベトナム料理を食べに行く。

「ならず者の一団」が来るという情報の入った西部の町のようにゴーストタウン化したロンドンの町。 いつもの夕方のラッシュもなく、車はスイスイと道路を進む。
思ったとおりでレストランはガラガラだった。

と、そこにもテレビがあり、スタッフのベトナム人の男の子達が歓声を上げながらゲームを見ている。グリーンパパイヤとかマンゴーのサラダ、生春巻きなどを作りながら、必死でイングランドチームを応援。
出身はベトナムでも、イングランドが「わがチーム」らしい。試合時間に便乗し、さっさとオフィスを抜けて、ご飯を食べにやってきた私たちとはイギリスに対する忠誠心(?)が違うな。

フットボールといえば、私はかつて、「サッカーの女王」と呼ばれた学生時代があったことを思い出した。先生に「では、彼女にやってもらうので、よく見てみなさい」とお手本とされる学生だったのだ。
ただし、音楽大学である。なんで音大の「一般教養」に体育があり、おまけにサッカーの実技があったのか、よくわからない。埼玉のド田舎の広々としたキャンパスの地の利を役立てようと思ったのかもしれない。

音大生というのは楽器の演奏をするので指を守る必要から、
「ぞうきんを絞ったことがない」
「包丁は遠くから眺めるだけにしている」
「フライパンを手にした記憶がない」
などと、社会的に役立たずの連中がいっぱいで、つき指を避けるために球技類は禁止されて育っている。
で、まがりなりにもサッカーボールを蹴ることができるような野蛮な学生は私しかいなかったのである。
「女王」のわりにはレベルが低いが。

近所の家の窓にはイングランドの旗 (こっちに来て初めて見たぞ)、車にも棒つきの旗がなびく。
「国家主義になりかねない。旗を掲げるのはやめよう」という政治的議論もあったようだが、ワールドカップが終われば、いつもの「マンチェスター・ユナイテッド」だの「チェルシー」ファンにもどるだけ。 ま、お祭り時の「衣替え」みたいなものだろうか。

ブラジルやイタリアの旗を出している勇気のある人たちもいて、お調子者の私も一瞬、日本の国旗を窓に・・・と思ったが、右翼的政治団体のチンピラに目をつけられるのも面倒なので、やめておいた。

イングランドチームが敗退すると、近くのスーパーマーケットでイングランドの旗を25ペンスでたたき売りしていた。

神をも恐れぬ売国奴による国辱的行為である。

・・・でも、安くて手ごろ。日本の親戚の子供たちへのおみやげにしようかな、と思って買ってみた。

どうせ私は非国民(イギリス人に非ず)だしね。

投稿者 lib : 09:20 AM | コメント (0)

July 05, 2006

親愛なる若きお姉さまへ

darling.gif  今はワールドカップ期間中ですね。日本も盛り上がっていましたけれども、
残念ながら一次リーグ敗退となりました。そこで!!
日本が負けた記念にイングランド代表のゲームシャツを(ベッカム仕様のやつを)送ってください。
この願いを聞いていただければ私は幸せです。
心よりイングランドを応援しています。
遠い東の小国民より。

と甥ッ子からメールがきた。
この文面は、どうもその父親が書いたらしく、
2回目のメールには、自分の分も欲しいと書かれていた。

甥は、小さい時から日本でサッカーをしている。
やれ、稲本がアーセナルに来た!となればそのシャツを送り、
マンチェスターのシャツが欲しいといえば購入し、
今度は、ベッカムのシャツだ。

これらのサッカーグッズ、 結構高い。
えー、こんな素材で汗を吸収するの?と思うくらい、ナイロンいっぱいのシャツ。
それなのに40や50ポンド(¥8000〜10,000)からもするのだから驚く。

しかし、甥っ子の頼みだ、といつもその願いを叶えていた。
今回は、父親まで乗り出してきた。

甥っ子は、どうもサッカーの練習時に着ているようだが、
父親はいったい、いつ着るのだろう?
会社に着ていくように!!と言ったけど、そんなことも出来分けないしね。

仕方がないと、この暑い中、買いに出かけた。
店にはクーラーはないし、なぜかサッカーグッズ売り場だけが混んでいて暑い!!
ああ、いやだなー。
私はまったくサッカーに興味はないし、高いし、どうしよう、ファンに見られたら、
とブツブツとそのシャツを探していると、なんと特別コーナーになっているではないか。

どうも公式シャツの背中に選手の名前が入っているタイプは、 自分で 勝手に取れないらしい。
あるあるベッカムのシャツ。

『ベッカムのシャツでサイズLを見せてよ!』
と頼むと、

『XLしかないよ!』と言われた。

うん、ルーニーのシャツは、沢山の残っているのに、ベッカムのシャツはさすがに少ない。
甥っ子は、Lが希望だ。XLを見せてもらい、Lサイズと比べると、
なんとサイズが、ほとんど変わらない。
????

さすが、イギリス。
以前も洋服を試着した時に、SサイズがMサイズよりも大きかったことがあった。
店員に聞いたら、そう、出来上がりによって違うから、着てみた方がいいわよ。
と当たり前の顔で言っていたな。


これもそう??
まあ、いい。これにしよう!

値札をみると、
キャー最高!なんと70%OFFだ。

そうか、イングランドが負けたから、ディスカウントをしているのだろう。
これでシャツが2枚も購入出来て、彼らに寛大で優しい叔母の立場も保てるぞ。
これもイングランドが負けてくれたお陰だ。
ありがとう。

投稿者 lib : 09:30 AM | コメント (0)

July 04, 2006

ロンドンママ達の人生いろいろ - フィオナの巻 2

mama.gif 下は3歳から上は60歳まで、フィオナのファン層は幅広い。

最年長の60歳は、お向かいのロイだ。

先日、家の前でロイが私を呼び止めた。
何かと思えば、
「駐車バウチャー(客などが車を停める時、これを提示しておかないと駐車違反になってしまう)ない?
フィオナの家にワークマンが入っているんだけど、バウチャー切らしちゃったらしいんだ。」

どうやら自分もバウチャーを持っていなかった彼は、フィオナのために汗だくになり隣人に聞きまくっていたらしい。

たまたまうちにはあったので、
「あるよ」
と言ってバウチャーを取りに行き再び外に出ると、ロイの後ろから悠然と歩いてくるフィオナがいた。
大輪の花の様な笑顔で感謝された。

以前はフィオナとすれ違っても無視されることの多かった私だが、この一件以来、
「ハ~イ♪」
と明るく声をかけてもらえるようになった。
嗚呼、なんて分かりやすい性格。素敵。

(ちなみに昔、夫に『フィオナに挨拶してもらえない』とこぼすと、『彼女は目が悪いんだよ』と擁護していた。
ミステリアスな美人が近眼なのは世界共通か・・・とその時は納得したのだが。)

また、ある時は2件先の大学生の男の子がいそいそとフィオナ邸の生垣を剪定していた。

それを見た夫が
「フィオナはいいなあ、みんなに助けてもらえて。うちの庭の芝も誰かに刈ってもらいたいよ。」
と羨ましそうにつぶやくので、
「あなただってフィオナに何か頼まれたら、喜んで手伝うでしょう?」
と言うと、それだけで
「でへへへへ・・・」
と鼻の下を延ばしていた。

そして最年少サポーターは、3歳の我が息子。
先日、何かの折にフィオナ邸にお邪魔してから、
「ホナナ、ホナナ~」(フィオナと言っているつもり)
と熱病に冒された様に昼も夜もなく叫び続けている。

チャイナタウンで買って来たとっておきのライチ(これがジューシーでプリプリしていてとっても美味しい)をお裾分けするといって聞かないので持っていったら、それからと言うものの、ライチを買うごとにフィオナにあげる、あげないで大騒ぎになる。
何か理由をつけて彼女の家にお邪魔したいらしい。
仕方ないのでライチの購入はご法度となった。
(私の大好物なのに~。しかし2日おきにライチを届けに来る隣人なんて怪しすぎる。)

フィオナにも5歳の男の子がいるので、彼目当てだと信じたいのだが。
それにしても息子よ、「隣のお姉さん」に貢ぐには早すぎる。

美人で超スタイルが良く、その上「未亡人」という甘美な響きが加われば男心を惑わすのも当然といえるかもしれない。
(別に惑わされているわけではなく、単に皆さん親切なだけかもしれないが。)

フィオナの未来は明るい。

投稿者 lib : 10:20 AM | コメント (0)