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September 26, 2006

オーガニック・フードの謎

mama.gif 子供が生まれてから、なるべくオーガニック・フードを購入するようにしている。
どこのスーパーでもオーガニック・コーナーがあるし、近所にローカルのオーガニック・ショップもあるので(チェーン店ではない)よく利用している。

このオーガニック・ショップで買った野菜は確かに美味しい。
ただ、日持ちはしないので、少量ずつ買ってさっさと消費しなくてはならない。
玉ねぎなんか、店にある時点で腐りかけているようなこともあるので、痛んでなさそうなものを必死で選別する。

以前、知り合いに自家菜園で採れたブロッコリーを頂いたことがある。
とても有難かったのだが、房を切り分けようと思ったら、中からゴニョゴニョと青虫が現れた。
卒倒しそうになりながらも、なるほど無農薬野菜というものは、こういうものかと妙に感心したりもした。

しかし市場に出回っているオーガニック野菜には、虫食いのあとさえもない。
特にスーパーの物はピカピカで、ノン・オーガニックの物と見た目も遜色ない。
もちろん虫はいない方がいいのだが、なんでだろう?
環境と野菜に優しい「オーガニック農薬」とかを使っているのだろうか。
どなたか、ご存知の方いたら教えてください。

ちなみに、私が今まで生きてきた中で一生忘れられないと思うほど美味しかったものは、
1. 中国本土の農村地帯で食べた紫芋の焼きいも。
地元のお婆さんたちが道端で売っていた。
ほかほかで甘くて、涙が出るほどうまかった。
2. モロッコの山中の村で食べた、タジン。(ラムのシチューのようなもの)
じっくり時間をかけて煮込んであり、まろやかで心に染み入る味だった。

どちらも日本の七輪のようなもので調理していた。
別に「炭火焼の味!」の看板を立てている訳ではなく、その土地にガスが通っていないので当然の料理法だった。
化学肥料が出回っているとも思えない程の僻地なので、正真正銘のオーガニック・フードだったのだろう。

日本で働いていた頃は食べ歩きが趣味で、パリの三ツ星レストランにまで攻め入ったバブリーな日本人だった私だが、紫芋とタジンに勝る味にはまだ出合った事がない。

今は食の選択が豊富で、何でも食べられる時代だが、実は昔の人の方がずっと美味しいものを食べていたのかも。


投稿者 lib : September 26, 2006 11:46 AM

コメント

いつも楽しく読んでいます。

『美味しい』と思うかどうかは、その時の状況などと絡み合ったものすごく主観的な問題なので、その田舎で食べたものが美味しかったのも『オーガニック』だからではなく、きっと一緒にいた人や環境が強く働いていたのではないかなと思います(単にお腹が空いていたとか^^)。感謝する気持ちとか、そういうものが大事なんだろな。

投稿者 pochi : September 27, 2006 02:00 PM

英国でおいしいのは、ジャガイモ。これは感心しますよ。これは輸入でないので鮮度がいいのではないでしょうか?鮮度が、美味しさの秘密に大きく関係しているでしょうね。

投稿者 MIDORI : October 1, 2006 11:17 AM

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