« 売上げ倍増計画 2 | メイン | 家族関係にヒビ? (その1) »

November 14, 2006

外国語の「ああ勘違い」

mama.gif 夫が香港出身なので、チャイニーズの人達と接する機会が多い。

彼らは、ほぼ例外なく、日本食や日本のお菓子が大好きだ。
お呼ばれした時などは日本のお菓子を持っていけばまず間違いない。
味はもちろん、美しいパッケージにも驚嘆の声を上げて喜んでもらえる。

で、商魂たくましいチャイニーズ商人がこの需要を見逃すはずがない。
巷では、チャイニーズの経営する「なんちゃって日本食」レストランや、チャイニーズの会社がつくった「なんちゃって日本菓子」が席巻している。

とりあえず、漢字と漢字の間に「の」の字を挿入すれば日本っぽくなるらしい。
「優の良品」とか「味の覚」とか、意味不明なブランド名が付けられているが、チャイニーズの人々は「の」が入っていれば、日本製品だと識別するらしい。
夫もよく間違えて、「日本のお菓子見つけたよ~」とこれらのなんちゃって製品を買ってきてくれる。
包みに書かれた意味不明の日本語を見つけて一人でつっこむのが、私のささやかな楽しみとなっている。

先日のお土産。
「ほのかな甘みと風味豊かな食パンです」
日本人でも本物かと間違えそうな、美しいパッケージの上に、コピーライターが書いたような商品コピー。
「チャイニーズ日本食も腕を上げたな・・」と感心したが、惜しいかな、一つだけ決定的な間違えがあった。
中身が大福なんですけど・・・・。

また、ある時はドライプルーンを買ってきてくれた。
「新製法により、梅が本来持っている有機酸を封じ込めました。
天然の風味が生きています。」
なかなか素晴らしいコピーではないか。
プルーンは梅ではなくスモモだと思うが、まあ中国では梅というのかもしれない。細かいツッコミは辞めておこう。
と思ったところで、肝心の商品名が「プルーソ」になっているのを発見した。惜しい!

香港では逆に、漢字を利用した、なかなか上手いネーミングも見かける。
虫さされの薬「ムヒ」は「無比膏」。
「他に比を見ない」ってか。上手い!

昔、ギリシャのある島に行ったときは、日本の中古車をよく見かけた。
車体には、「ゆっくり走ろう北海道」とか「トヨタカローラ府中」とか、日本語のステッカーが貼られたままになっていて、非常に郷愁をそそられた。
彼らに言葉の意味は分からなくとも、「日本で走っていた」という事を物語るステッカーが、ある種のファッション、またはステータスとなっていたのかもしれない。

まあ日本でも、意味不明の英語が書かれたTシャツなどはよくあるし、お互い様だろう。
イギリスでも訳の分からない漢字や日本語が書かれたTシャツを嬉しそうに着ている人を見かけるようになって久しい。
そういえば少し前、ジェイミー・オリバーが「北三中」と縦書きに書かれた、明らかに学校ジャージと思われる上着を着てTVに出演していた。

押入れで眠っている学校指定ジャージをebayに出せば、高く売れるかもしれない。
残念ながら私には昔のこと過ぎて、とっておいてないけれど・・・。


投稿者 lib : November 14, 2006 10:54 AM

コメント

ココです。ダーリンと始めに出会ったときは、自分で書いたという漢字のT−シャツを来ていましたわ。いまでも漢字のT−シャツを着るのですが、どーしてもダサク見えるのでやめてほしいのですが、我々の目が日本人だからかしら??

投稿者 COCO : November 21, 2006 12:36 AM

最近は、意味不明のカタカナバージョンも多いですね。まあ我々日本人も訳の分からない英語トレーナーを着ている歴史が長いので、お互い様ってことで。ところでダーリンのお手製Tシャツの漢字は何て書いてあったのか気になるところです。やはり「愛」でしょうか。

投稿者 子育てママケイコ : November 21, 2006 10:10 PM

コメントしてください




保存しますか?