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December 23, 2006

Party Time

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一連のクリスマス・イベントが終わり、英国は今日から4連休。半
分は仕事になりそうですが、半分はぐーたら過ごします。師走はそ
の名の通りで、先週はblog投稿を一度パスしてしまいました、ごめ
んなさい。

昨日Christmas前の金曜日は、例年通り2時頃に仕事を切り上げ、
近所のテスコで酒やらつまみを仕入れて、オフィスでの忘年会でし
た。いつもは5時位には皆帰るのですが、昨日は8時ぐらいまで皆
で賑やかに楽しく酒飲み談話でした。昨年とは何か雰囲気が違うな
あと思ったら、女性社員がぐっと増えたことに気付きました。

毎年10月、当社では全社員が集まって、これまたオフィスで酒を
飲んでぎゃあぎゃあした後に、プロの写真家に全員揃って撮って貰っ
たものを Christmas Card にする、というのが恒例行事になってい
ます。最近、美人沢山集めたねエ、社長の好みでしょう、と言われ
ます。が、今年から採用は基本的に部長・課長に任せた結果、たま
たまこうなったのです、と言い訳しておきます。1月にはさらに二
人の女性が入社と聞いています。なにか場がなごむというか、良い
ものだなあと思います。仕事は細やかだし、ちょっとした女性らし
い気遣いを目の当たりにすると、どうして5年間、男だらけのむさ
い職場だったのかなあと悔やまれますが、はて社長の好みだったの
でしょうか。

当社のChristmas Partyは毎年土曜日に開催です。この日だけは奮
発して、名の通ったホテルにてブラックタイ。今年はBrownsでした。
これまでは所帯が小さかったので、シェア型でしたが、今年は初め
てプライベート・ルームに40名強集まっての賑やかな会となりま
した。人の採用は悪い事だと思えと自分にも部下にも言い聞かせて
きましたが、慎重に採用を進めた結果少しずつ組織が大きくなって
くるのは嬉しい限りです。このホテルでは11時ぴったりに終了し
て、ディスコは無しということらしく、たまたま運悪く隣が Dover
Street ということで、酔った僕には no option、数名引き連れて
またDover Street Restaurantに行ってしまいました。今回は早く
入ったので、ライブのソウル、翌日軽い筋肉痛が出たほど、たっぷ
りと音とダンスを楽しんできました。

忙しい忙しいといいつつ、遊びも飲み会もたっぷりの師走です。

投稿者 lib : 07:30 AM | コメント (1)

December 21, 2006

酒とバラの日々

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今年はパーティが多い年だった。ま、イギリスの景気がいいということだな。

私はパーティと聞けば、ウルトラマンのように現場に駆けつけるのだが、これまたウルトラマンのように長居はできないタチである。さすがに3分間とは言わないけど、立食パーティなら1時間、着席式のでも2-3時間で飽きる。

たまのお呼ばれは楽しい。
が、クリスマスのこの時期、1週間に何度もご招待があると、少し苦痛になってくる。
肩のこらない気軽な飲み会ならいいけれど、仕事関係のものなら、やはり出席はマストだし、気も使う。作り笑いのしすぎで顔の筋肉が凝り固まちゃうくらいである。
コートの下からロングドレスの裾を出し、微動ともしないアルカイック・スマイルのまま、終電に乗りこむ不気味な女となるのだ。

パーティが次々と開かれていると、招待客の口から、パーティの「格」、「客層」、「会場の設定」、「ワインの質」、「料理の量と内容」、「サービス」といったものに対する 「比較と評価」が出る。
「ずいぶん安っぽい料理だったわね。どこのケータリング・サービスを使ったのかしら」などと、金を使って人を招待した上に、悪口を言われたりするので恐ろしいことである。

また、これだけパーティの数が増えると、全部には出席できない人も出てくる。

パークレーンにある超有名ジャパニーズ・レストランの 「xOBU」に招待された。映画 「ノッテイングヒルの恋人」のシーンにも出てきた店だ。
「xOBUでパーティ? 行く、行く、絶対に行く!」と喜んで出かけたのだが、会場のプライベートルームはスカスカだった。100人くらい入れば 「盛況」に見えたのだろうが、集まったのはせいぜい30人くらいで、おまけにほとんどが招待側の人だったという情けない状況。
プライベートルームの外のテーブルはびっしり埋まっていて、まるで 「社員食堂」のようなノリ。これだけ人気のある店の名をもっても、人が集まらないとは・・・。

友人もあるパーティに出かけたが、やはり人数が少なくて出席者はおじいさんばかり。
これはかなり格式の高い会の主催だが、最近は活動があまりアクティブではない。
で、現役のビジネスマンは他のパーティへ出るのに忙しすぎて、顔を出せなかったのではないだろうかと言っていた。

先週はうちの会社のパーティがあった。
いつもは200人くらいなのだが、今年は系列の会社も加わって300人以上。シティのにあるG・・ホールで開かれた。高い天井にキンキラのシャンデリアがいくつも下がり、雰囲気のいい会場だ。が、ディナーの前のドリンクが配られたバーエリアは満員電車状態で、
「次は新宿―、新宿―」とアナウンスが聞こえてきそうだった。
いつもなら、ここでみんなに挨拶をして回るところだが、身動きも出来ない。
こんなとき、背の高いイギリス人の間をくぐって無理に歩き回ったりすると、ワイングラスにぶつかって、ドレスが濡れたりする (何度も目撃したことがある)のでじっとしていることにした。

数年ごとにパーティ会場が変更されるのだが、「そろそろ場所を変えましょうか?」というときもあれば、 「誰かが飾ってあった彫像を倒して壊したせいで、『来年からは他の会場をお探しください』とブラックリストに載せられたらしい・・・」という噂も囁かれたりする。(いえ、いえ、うちの会社ではありませんよ・・・)

友人の会社は特殊な業務で 「交渉のプロ集団」ともいえるメンバーだ。ちょっと料理の出方が遅かったりすると、強硬な値引き交渉に突入するという、レストランにとっては恐怖の客のようで、やはり来年から別の店をさがすはめになったりするらしい。

酒の入ったイギリス人はけっこうタチが悪いからな・・・。

私は 「10時半の女」である。
酒もほどほどにして、ダンスの前にこっそりと消える。「帰るわ」と言うと引き止められるので、「レディスに行く」と言って、そのままクロークでコートを受け取り、会場を去る。
12月にブラックキャブなんか捕まらないし、流しのミニキャブは犯罪の温床、レストランと提携して店の前で待っているキャブはぼったくり、なので電車で帰る。

帰りを心配しなくてすむように、近くのホテルに部屋を取る同僚も多いし、帰りが午前2-3時になるのでも良ければ、会社がタクシーを用意してくれる。 しかし、イギリスのオフィスパーティにおける 「男女間の乱れよう」は目も当てられない様である。
余計なことに巻き込まれないように、さっさと帰宅するのが正解だ。
離婚原因の多数が、このあたりに起因すると思われる。オフィスパーティを禁止すれば、イギリスの離婚率が下がることは保障する。
パーティの翌日、思わせぶりな視線を交わすカップルとか、いかにも後悔している、って顔の連中が多いもんな・・・。

皆様、良いお年を。 お正月はホリディを取るので、来年の2週目に戻ります。

投稿者 lib : 08:30 AM | コメント (0)

December 20, 2006

またまた、英語力。

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昔、深夜番組のタモリ倶楽部(今はないよね?!)で、空耳アワーというコーナーがあった。
英語を始めとする外国語の歌詞が、変な日本語に聞こえるという曲を試聴者が見つけ投稿する番組だった。
あれは、日本にいて楽しい番組だったが、これが英国で起こるとちょっとまずいよね?
耳で英単語を拾うのはいいのだが、それがいい加減な私。以下のような間違えがあった。
では皆さんに質問です。

質問1
タックスヘブン(タックスが有利な地域)のスペルは?

正解はTax Haven タックス へ−ブンだそうだ。このHavenは、避難場所という意味。

私は最近迄、タックスの天国、タックス(tax) ヘブン(heaven)と思っていた。
これは、多くの人が誤解をしているようなので、ちょっと安心。


質問2
嗜好的児童性虐待(子供への性的暴力)は英語でなんといいますか?

正解はPaedophile.(“子供”、“好む”という意味)

これをピーター ファイル(Peter File、“男性名”“ファイル”)と思っていた。言葉の意味とは裏腹になんて可愛いのかしらと思っていた。友人に指摘されてショックだった。


質問3
公道を裸で走り抜けるストリーキングは、どう書きますか?

正解はstreaking。

投稿者 lib : 12:09 PM | コメント (1)

December 19, 2006

イギリスの公立学校 3

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スプリングタームの後、イースター休暇に日本に里帰りする予定をたてた。
先生に春休みの後2週間程お休みさせたい旨を伝えると、彼女はちょっと複雑な顔をして、
「私自身は子供が他の国を見ることは賛成なんだけど、最近マスコミがうるさいでしょ。学校から許可を貰わないといけないのよ・・・オフィスにフォームがあるから提出してね。でも理由欄に『ホリデー』って書いちゃダメよ。」と言う。

学期中にホリデーに連れて行くために子供を休ませる親が多い事が社会問題になっていることは知っていたが、その影響が幼稚園にまで及んでいたとは。
とりあえずアドバイス通り、理由欄には「母親が日本に行かなくてはならないから」と微妙に理由にならない理由を書いた。

そこまでしたのに・・・・。
日本から戻り、約束通りの日に息子を幼稚園に連れて行くと
「一体どうしたの?2週間も来ないから、何度も電話したのよ。他の子を入れようか考えていたところよ。」
と他の先生に言われてしまった。

そんなこんなで2学期間、息子はこの幼稚園に通った。
仲の良い、女の子の友達が出来た様だったが、朝、その子の姿が見えないとぐずった。
息子は公園などではすぐに他の男の子と仲良くなるのだが、幼稚園で男の子の友達ができないのが不思議だった。

息子もよく「他の男の子に叩かれた」と言うし、夫から見ても男の子がラフだと言うし、先生はともかくアドミンのいい加減差が目につくしで、幼稚園はともかく、小学校は他を考えなくては・・・と思い始めていた。

「裏ワザ」の出番だ。家から少し離れたところに、英国国教会系のE校がある。
車での送り迎えになるが、近所の人も子供を通わせていて絶賛していた。
幸い夫はクリスチャンで、近所の教会に通っていて神父さんもよく知っている。
E校のオープン・デーに行き、校長先生に会ってその旨を話すと、感触の良い返事だったので、とりあえずはほっとした。
もしE校に入れないかった場合は私立を考えるしかないだろう。(今さら間に合うのか知らないが)

しかし、大どんでん返しが起こった。
2ターム目が終わりに近づいたある日。
すっかり忘れていたA校からレターが届いた。
9月から息子を受け入れるというオファーだった。

俄かに信じがたく、「なぜ?なぜ?」と狐につままれたようだったが、とにかく学校の気の変わらないうちにと、すぐにオファーを受け入れる返事をした。
(息子が受け入れられた理由については諸説あり、私が有力とするのは、リトルマン・テイト説 →
ジョディ・フォスターが監督・主演したリトルマン・テイトという映画で、フォスターの息子の天才少年が、英才教育施設でもずっと一位だったのが、ラスト・シーンで「転校生のヤマグチ」に抜かれた、というオチで終わる。きっと「ヤマグチ」という姓=ブライトだと職員に刷り込みされていたのではないか、という説だ。
しかし夫はこれに反論を唱え、「ヤマグチ姓はマフィアとしてのイメージの方がずっと大きい。」と言う。
彼の主張する理由は「僕がハンサムだったから」。そんなはずはないと思うんですが)

9月からA校幼稚園に通い始めた息子は、初めの数日こそぐずったものの、すぐに慣れ、友達も出来、自分の「居場所」を得たようだった。
学校のシステムもC校よりしっかりしているが、何よりも本人がC校に通っていたときよりもずっとハッピーに見えることが嬉しかった。

普段、「世間の評判には惑わされず、自分の目で確かめたものだけ信じよう」と心がけている私だが、やはり「評判」というのはそれなりに理由があるものなんだなあ、と自分にとっても目からうろこが落ちる経験だった。

A校の小学校に入るにはまた願書を出さなくてはならないが、このまま上に進めることを願うばかりである。

追記・C校を辞める時、先生に口頭でお礼をいい、オフィスには文書でその事を伝えたが、A校に通い始めて数週間たったある日、C校から留守電にメッセージが入っていた。
「9月に入ってからナーサリーに来ないけど、どうしたんですか?」
アドミン、もうちょっとしっかりしてくださいよ。

投稿者 lib : 11:28 AM | コメント (2)

December 14, 2006

怠け者のクリスマス

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またまた国民的行事のクリスマスがやってきた。

「まだ、何も準備できてなくて・・・毎年、金もかかるし、結構ストレス」 と言う人も少なからずいる。毎年だから面倒なので、うるう年とか、オリンピックみたいに4年に一度くらいの割合でクリスマスが来ればいいのかもしれない。

対策としては、踏み絵をして 「転び バテレン」となり、「もうキリスト教徒じゃないもんね。クリスマスも関係なし」としがらみを避ける方法もあるのだが、イギリスではあまり知られていない。

クリスマスは宗教行事というよりは冠婚葬祭だ。
それも、七五三の年齢の子を持った親みたいなものか。
(子供に何を着せよう? 洋服か、着物か? 貸衣装か、購入するか? 自分たちが買うか、祖父母に買わせるか? どちらの親に頼むか?) と悩みはつきないが、
それ以外の人 (あるいは本気で取り組まない人)は羽織袴の小さな男の子を見て、
「あらー、かわいい」などと言っていれば、それですむ。 できれば、こちら側の立場でいたい。

「クリスマスまでのカウントダウン、1週間前までにすませること、前日しておくこと、当日の料理のための時刻表」 なんてのも、毎年見かける記事だ。
段取りの悪いイギリス人のことだから、スケジュール通りに物事を進めるのはハードワークらしい。

年末になれば、日本でもお正月とおせち料理の準備に追われる。
私は子供の頃、アトピーで皮膚炎が出ていた。
そのため、おせちに使われる栗だの、里芋だの、れんこんといったアクの強いものに触れないように言われて育った。(食べるのは平気だよ) お正月の生花なんかもダメである。

「・・・アトピーのため、家族が忙しそうにお正月の準備をする中、私は手伝うことを許されず、さびしく台所の片隅でみんなの様子を見守るだけでした・・・」というのは大嘘。

アトピー体質と怠惰な性格が美しく融合していた私は、
「アレルギーが出るから、手伝わなくていいよ」と言われて、
ラッキー、と外に遊びに出ていたのだ。
家に帰るとすでに準備は完了。おせちはきれいにお重に詰められて、年越し蕎麦を食べるだけの状態であった。
あの頃はよかったなあ・・・。(しみじみ)

と、いうわけで、お正月やおせちの準備すらしなかった私が、外国まで来て、異教徒のお祭り行事にあれこれ頭を悩ませるわけがない。
発光体つきの人工ツリーを出して埃を払う (15分)、クリスマスカードは名前をサインするだけ (10分)、私に何かくれそうな人だけにプレゼントを贈って、おしまいだ。

プレゼントは男なら酒、女ならチョコレート、子供なら現金と決めている。
相手の好みを上手につかみ、気がきいて喜ばれるものを贈る人もいるが、私はそういったことが苦手なので、余計なことは考えないことにしている。
ときどき、(・・・・・・・・いやがらせか? 喧嘩、売ってるのか?)というものをくれる人もいるので、「無難で無個性が一番」と思っている。

クリスマス・ディナーも時間のかかる大きなターキーではなく、小さめのチキンをローストして、温野菜をつけ、出来合いのクリスマス・プディング (私はこれが嫌い)を買うだけ。読書しながらの2時間でできる。
どうせ、この時期はパーティが多い。で、出されるものはクリスマス・メニュー。

パーティ会場には巨大で豪華なツリーが鎮座しているし、クリスマス・クラッカーもテーブルに用意されている。プロのシェフによるターキー、スタッフィング (私はこれも嫌い)、何種類かのソース、手の込んだデザート。
椅子に座ったまま、クリスマスが満喫できる。
食後にお皿も洗わなくていいし。(満腹でほろ酔いのとき、本当にありがたい)

と、楽勝なのだが、ひとつだけ問題がある。

体重計に乗ったとき、顔が 「ムンクの叫び」になることである。これは私だけではない。スポーツジムでは、それぞれの女が 「私流 ムンクの叫び」を表現している。

サンタはあんなに太っているのに、どうしていつもニコニコとしているのか、疑問である。 
そろそろ 「心臓疾患」とか 「糖尿病」が気になるお年頃のはずだが。

投稿者 lib : 08:48 AM | コメント (2)

December 13, 2006

クリスマス

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ああ、ロンドンの街はクリスマスの買い物で大混雑だ。
歩道には人が溢れ、その上、はしゃいでいる子供と田舎者が(失礼!!)多いのか、ゆっくり歩くのでイライラしてしまう。
まったくどこから人が集まるのか、と不思議に思っているとメインストリートの裏道には、
大型バスが駐車している。
どうやら地方からクリスマスショッピングにきているようだ。
これでは混むはずだ。やれやれ。

英国のクリスマスは、一家で平均約2000ポンドを出費するらしい。
家族、親戚にあげるクリスマスプレゼント、ちょいとお洒落な洋服もそろえてしまえ、
クリスマスディナーを奮発して、飲み物のシャンペンも用意して、
そして、帰省するなら家族4人の交通費となると、、、、
うーん。そのくらいになるのだろうか。

我が家は、幸いな事に日本へ行くので、そんな事は関係ないもんねー。と思っていたがそんな訳にはいかないようだ。帰省する前にダーリンの家族にプレゼントは送るし、年賀状から解放されたと思っていたが、
クリスマスカードも書かなければならない。
さらに追い討ちをかけるように、郵便局はこの時期とても混む。一人がいくつものプレゼントを送るので大変だ。
特に月曜日は、失業保険がもらえる日なので、それらの人々も列に参加するので
住宅地の郵便局は長い列に辛抱強く待つそれなりの覚悟がいる。

ダーリンは仕事で日本に行くため、その準備で大忙しだし、私も仕事を片づけなればならない。
そんな時にリクエストされたプレゼントをこんな混んだ街であっちこっちと探しているゆとりはない。
日はどんどんたっていくし、かなりストレスだ。

そんな状況にダーリンから提案があった。
今年はすべてインターネットで買える物で済ませよう!とイージーな解決策に
買い物好きの私でさえ、あっさり賛成した。

本、DVD、シャンパン、洋服、チョコレート、あれ、意外といいものがあって便利だなー。と感心した
こうやって、便利さを選ぶと、どんどん店が無くなり、人との接点もなくなっていくのだろうかなー?

クリスマスプレゼントは、ツリーの木の下に置き、25日まで中味が何か楽しみに待つのがお約束だが、
今年は、クリスマスにいないので、内緒ですでにプレゼントを空けてしまった。
義理ママからは、マークスのカシミヤのセーター(レシート付き)。ママは、いつもレシートを渡してくれる。サイズを交換してもいいし、まったく別なものに変えてもいいし、お金?に交換もできるがしていない。
いや出来ないかな。
義理妹からは、私の大好きな緑のマフラー、義理弟の夫婦からは、そのワイフが選んだ帽子と手袋、マフラーの3点セット。なかなかお洒落だ。
みんなありがとうね。

やっぱり来年は、いろいろ探して『コレいいねー、何処で見つけたの?』何て聞かれるくらい、
時間をかけてプレゼント選びするぐらいの余裕はほしいなー。
(このブログもとても短いのは以上の理由からです)

投稿者 lib : 08:49 AM | コメント (0)

December 12, 2006

イギリスの公立学校 2

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「確実」と思い込んでいた、そこそこのB校から「残念ながら・・・」のレターを受け取った時点で、「優良校」A校、「イマイチ」C校からも何も連絡が来ていなかった。
息子の生まれた2002年は前年の9.11の影響でベビーブームだったと聞いたこともあり、「もしかして子供の数がすごく多いのかも・・・まさか全滅!?」と慌てまくった。
近所の私立幼稚園に駆け込み、ウェイティリング・リストに息子の名前を載せた。
その翌日、C校から「あなたの子供を受け入れます」という旨のレターを受け取った。

C校はイマイチの評判だが、急に貴重なものに思えてきた。
とりあえずは席を確保して、通わせてから様子を見ようと、オファーを受け入れることにした。
レターの下についているスリップにサインして幼稚園に送り返すのだが、よく読むと、レターが家に着いたのが金曜日なのに、週明けの「月曜日までに送り返す事」と書いてある。
何かの事情で週末、家を空けている人はどうなるんだろう・・・と思いつつ、「ぼーっとしてたらこんな時期になっちゃったー。レター送るの遅くなっちゃったからあー、返事は早くしてよねー。」と気だるそうにつぶやく事務員の顔が透けて見えた。

どちらにしてもC校は徒歩5分の距離なので、その日のうちに学校に直接手渡ししに行った。

レセプショ二ストは同僚とおしゃべりしていたが、スリップを笑顔で受け取ってくれた。
一緒に行った夫が、
「レシート貰った方がいいかなあ・・・?」
と小さな声で私に言ったが、まさかこんな単純な作業に間違いがあるはずもなかろうと思い、
「まさかあ。ここ学校よ。大丈夫よー。」
と、そのまま帰った。夫は
「君はイギリスの公務員を知らないから・・・」
と不安そうに呟いた。
私だってイギリスの公務員が仕事が遅いとか、それくらい知ってますよー。

・・・しかし、私はまだ知らなかった。
1週間程してから、C校から「なにも連絡をもらっていないけど、辞退するということですか?」と電話をもらった。
既に返事した事を伝えた上で、念には念を入れてスリップを再び手渡し&郵送&ファックスした。今度は(どれかが)受領された様だった。

不安な気持ちをかかえつつも、幼稚園が始まった。
先生達は思ったよりも良いと思ったが、息子は朝、泣く日もあれば、スムーズに登園する日もあれば、という感じでバラツキがあった。

つづく

投稿者 lib : 01:47 PM | コメント (0)

December 09, 2006

Dec 2006

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やらねばならぬことが師走に毎年やってくる。

今年のMOT(車検)は厳しかった。タイヤ磨耗で2本交換、連結棒交
換?その他諸々、何の事やらようわからんが600ポンド也。こういう
のって no option、是非もなし。カード渡して高いなあとそっと囁
いてみたら、車が古いと金がかかるのだと店主にだみ声で説かれた。
へいへい。しかし今年は歯医者だ何だと出費が重なった。そうか僕
自身が古くなってきたということか。

TAX Disk の購買も毎年12月なのだが、これはInternet経由で購買、
郵送で送ってくれるようになった。DVLAから送ってくる書類に印刷
されたパスワードみたいのを入力すると、勝手にMOTと保険が完備さ
れているか確認して、クレジットカードで決済、郵送してくれる。
この時期、街の郵便局ではドアの外まで人のキューが続いているの
で、ありがたい。しかし、あちこちに保存されている個人情報が、
目的限定とはいえ公開され始めているのがわかる。上の例では確実
に個人に恩恵をもたらしてくれるが、反面怖さもある。個人データ
ベースの結びつきという進化が、悪い事は出来ない、という方だけ
に向かうのは構わないが、万一それら情報が一般Internetに流れた
ら、その削除は既に不可能に近い。過去、インターネット・メール
というものが実に脆い仕様のまま、一気に普及してしまった結果、
スパムのような迷惑メールや、なりすましメールが現在世界中で氾
濫している。何事も進化の過程では利便性が先行しがちなのであろ
うが、個人情報に関しては過去の段取りの拙さを十分勉強し、知恵
を絞って陋見なシステムを作るか、またはシステム化を諦めるべき
である。

当社では毎年12月、ITセキュリティーの外部監査が入る。課題は多
いものの、今年もなんとか合格のサインを頂いた。

Xmasカードへサインする、というなかなか手間のかかる作業がある。
先週は日曜返上しサイン会とした。千枚超えたら印刷で勘弁してい
ただこうと思うが、そこまで組織は大きくない。組織を大きくでき
ていない罰として、ここ数年は週末にサインしながら新顧客獲得の
戦略を練るべきだろう。

この時期には忘年会が何度か開催されるが、年々きつくなってくる。
過去には普通に飲んでいても、そうそう他人様に迷惑をかけること
は無かったと思うが、最近は量を抑えないとまずいことになりつつ
ある。ワイングラスの隣に炭酸水のグラスを置いてみたりしている
が、効果は知れたもので、やはり酒量を抑えるしかない。戦略とし
ては、特に最初の1時間に飲む量を半分にしようと思う。ゆったり
と飲むことを覚えるべき歳なのだ。内臓も古くなっているのだ。

ありがたいことに、今夜はお客様のXmasパーティーご招待いただい
ている。苦い思いがあるので、仕事から戻ってすぐに、ディナージャ
ケット、シャツ、タイの目視検査・指差し確認を実施した。と、ま
た不具合が見つかった。シャツの首のボタンがどこぞに飛んでいる
ではないか。どうも僕の black tie には何度もケチがつくなあと思
いつつ裁縫セットを探したらベッドの下からようやく出てきた。ア
メンドは普段、洗濯屋に任せているが、そんな時間は無し。はて、
どうやってボタンというのは縫い付けるのかと一瞬考えたが、さい
わい手が覚えていた。子供の頃に体で覚えたものは意外と忘れない
もんだなあと感心した。

最初の1時間に半分、半分、半分、、、そろそろ出かけるとしよう。

投稿者 lib : 05:28 PM | コメント (1)

December 07, 2006

ペストコントロール

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ねずみで思い出した。先日、家にペストコントロールがやってきた。ねずみ取りの専門家である。

数週間前に隣のおばあちゃんが青い顔をして訪ねてきて、
「ねずみが出たのよ。お宅にはねずみはいない? 私はもう、怖くて、怖くて」とパニックを起こしていた。
「いや、いないみたいだけど・・・」
「ペストコントロールを頼んだら、隣近所にも被害がないか聞け、って言われたから」ということである。

「ペスト」コントロールってすごい名称だよな。たかが、ねずみでしょ?
「うちにねずみがいます」なんて言おうものなら、ドアに赤いペンキで X印をつけられて、白装束の人が来て家中に消毒剤を噴霧され、近所から村八分にされそうなインパクトである。

この数年で何度かねずみが出たことがある。
最初は日本から 「ねずみホイホイ」みたいなものを送ってもらった。
強力な粘着剤が付いている組み立て式の紙の箱で、真ん中に餌を置き、そこにやってくると、あーら不思議、足が箱について離れない、というシロモノだ。
ねずみがかかるとそのままポイという仕組みで、簡単ではあったが、
(私って悪い人。人間って・・・)という罪悪感を伴うものだ。

あっという間にこの仕掛けはねずみに知れ渡り、数年後、再びの出現には効力を失っていた。
で、今度は友人から貰った 「猫いらず」 (クラシックな響きがするな)
毒が効くのに数日かかるので、「この餌は危険」というメッセージがいきわたる前に一族が食べてしまうということらしい。
目も覚めるような青い色で、カクテルの 「ブルーハワイ」を思わせる。

この 「猫いらず」は効いた。が、数日後、こともあろうにクリーナーのおばちゃんの前に、ヨロヨロした瀕死のねずみが現れて、
「#&%*!!!!!」とラトビア語の叫び声を上げさせたのだった。
(この人は私の家に2年くらい通ってくれている。ずっと 「リトアニア」の出身だと思い込んでいたのに、実は 「ラトビア」の人だった。ここにおわびして、訂正する。 おばちゃん、ごめん)
たいせつなクリーナーにもしものことがあっては大変、と私は箒を持ってねずみに立ち向かった。

「窮鼠、猫を噛む」との例え通り、ねずみは箒にガブリと噛みつく。

(へー、ことわざ、本当じゃん)と思ったが、同情せずに、そのまま庭に掃きだしておいた。

尊敬のまなざしでクリーナーのおばちゃんに見つめられた。
「私は危機に強い日本人ですから、ねずみくらい難なく処理できます」と言ったが、どのくらい英語を理解していたかは知らない。

と、今回、隣の家から逃げてきたのか、ねずみが出た。
姿は見ていないが、床下からカリカリと音がする。ちょうど、隣にペストコントロールの人が来ていたので、ついでに見てもらう。ねずみに齧られて、漏電で火事はいやだ。
「いますね」とペストコントロール。
「いると思います。だって、匂いますもん」と思わず、動物的な臭覚を自慢した私だった。

ガス台や戸棚の後ろ、床下、下水溝のギャップ等の数箇所に針金の付いた石鹸のようなものを仕掛けていく。そして、この色がまた、
「ブルーハワイ」なのだった。
これって、ねずみの食欲を増進する色なのだろうか? 
「2週間後にまた来ます」ということである。
無料だったので驚く。たぶん、地方自治体の「衛生課」が払うのだろうね。(どっちにしろ私の税金だ)

そういえば、中学のとき、教室にねずみが出て、すごい騒ぎになったことがあった。
女子はキャーキャー叫んで、逃げ惑う。
(ちっ、小娘どもがねずみごときに・・・)と悠然と席に座っていると、
「お姉さま、助けて!」と言わんばかりにねずみが私の足を駆け上がった。
さすがの私も泡を食ってねずみを払い落とす。

結局、ねずみは捕らえられ、校庭の端で解放されたのだった。

しかし、教室に出たということはそこに巣があったのだろう。校庭のむこうなんて、ねずみにしてみれば10000マイルも先の知らない場所に捨てられたのと同じ。

(親兄弟、友人、フィアンセ、と別れ別れになったのではないだろうか?)と心を痛めたものである。

・・・と言いながらも、2週間後の結果を待っている私だ。
動物愛護で有名なイギリス人ながら、
「隣では5匹もバッチリ処理したぜ」と威張っていたペストコントロールのおじさんがチェックに来るからである。 合掌

投稿者 lib : 09:26 AM | コメント (0)

December 06, 2006

ネズミ騒動

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ロンドンにきて驚いたのは、ネズミをよく見る事だ。
地下鉄のホームはもちろんのこと、建物に入り込むことがよくある。
一度は、ラットと呼ばれる20センチもある巨大なねずみが事務所に入り込んだが、
逃げ回ったのは人間たちだったっけ。あれはさすがに怖かった。

我が家はグラウンドフロアー(日本の1階)のせいか、
入居してから5年の間に3〜4匹のネズミを捕獲したと思う。
まあ、マウスという小さなタイプだが、
やはり繁殖率の早さや病原菌を持っているので見つけたらさっさと退治をするようにしている。

もっぱら、有効的なのは原始的なネズミ取り。
そう、チーズなどを仕掛けて、バチーンと挟むタイプだ。
以前、漫画にあるようにチーズを仕掛けたが、しっかりとチーズだけが取られていた。
アニメのネズミ、ジェリーが笑っているようで口惜しかった。

そこでネズミ取りの説明書をよく読むと『ネズミはピーナッツバターが好きです』と書いてあった。
そうか、上品なチーズはやめよう。
うん、あの甘〜くてキャラメルやピーナッツがたっぷり入ったチョコレート、
マーズバーやスニッカーズがいいのでは?と思い試してみた。
これが大ヒット。我が家の定番となった。


先日、静かな夜に本を読んでいるとガサッ、ガサッという音がした。
あッ、またネズミだ!!

さっそくダーリンがマーズバーを買い、うれしそうに罠を仕掛けた。
しかし、しばらくしてもネズミが罠の餌を食べない。
ヘンだな?と思っていると、
なんと2階のヒッピーのシングルマザーがこともあろうにネズミに餌をあげていたという。ガーン。
フラットの中をネズミは自由にいけるので、安全な?餌場を知っていたのだろう。
赤ちゃんがいるのに、何たる行為。さすがにヒッピーだ。

事情を話し、ともかくネズミは退治しないと子供の鼻がかじられるよ。と脅し餌をあげないように頼んだ。

そして、間もなくネズミは罠にかかった。
通常は、餌を取った瞬間にあの強力なバネが、ネズミの身体を打ちショックで
即死するように出来ているのだが、
今回はネズミが少し大きかったようで、ショック不足で死んでいない。
足を挟まれたまま生きているではないか。
困った!!

そして、発見した段階で、チュチュと泣いているではないか。まるで助けを求めているように聞こえた。
暫く見ているとなんとそのネズミは、
逃げようとしてネズミ取りを引っ張りながらあちら、こちらと逃げ回っている。
ネズミながらけなげだ。
そして、何とかして罠から足を取りたいがなかなか抜けられないようだ。
さて、どうしよう。
心のそこで、逃げてくれて!、そして今度は即死で罠にかかってくれと、勝手な思いを巡らす。

そのまましばらく放置していると時々聞こえる、逃げようとしているガサガサという音と、
チュチュと泣いている声がHelp Help」と聞こえるようで、ダーリンは、倫理的に可愛そうだよ。という。
よく動物が致命傷の怪我や病気でもう助からない時は、早くラクにしてあげるために殺してあげるが、
このネズミも殺すべきだという。

しかし、どうやって?
生憎ネズミ用のピストルも麻酔の注射や流行の放射性物質も持っていない。
それとも袋に入れて上からレンガでも落とす? 
グチャ。
いやー、私には出来ない。
このまま待っているしかないよ。と逃げる私。

その後、ダーリンは決行した。その方法は残酷で語れない。
実行したダーリンも気分が悪くなった。
ネズミくん、今度は我が家に入り込まないでください。

投稿者 lib : 09:44 AM | コメント (0)

December 05, 2006

イギリスの公立学校 1

mama.gif
息子は今年の一月から、公立小学校の付属幼稚園に通っている。
実は一度、幼稚園を変わったのだが、幼稚園選びにもちょっとしたドラマがあった。

のんびりしている私も、息子が2歳の頃から周りで幼稚園の話題が多くなったので、「幼稚園はどうしよう・・・」と考えるようになった。とりあえず私立は考えず、公立小学校の付属幼稚園でいいだろうと思い、我が家から徒歩で通える学校4つに絞った。(うちの近所は学校の数だけは多い。)

・評判がとても良く、成績も良い人気校A小学校
・そこそこの成績、そこそこの評判のB小学校
・成績不振、ちょっと暗い雰囲気の不人気校C小学校
・同上、D小学校
である。

学校の評判はプレイグループで出会うお母さん達からの口コミの他、Ofstedのインスペクション・レポートwww.ofsted.gov.ukやナショナルカリキュラムと呼ばれる全国一斉テストの結果が公表されるwww.dfes.gov.uk/performancetablesなど、誰でも閲覧できるウエブサイトから情報を仕入れた。(考えてみれば、小学校の成績が公開されてしまうってちょっと怖い)
それぞれの学校に見学にも行った。

入学試験などはなく、一般的な学校で子供を採る優先順位は
1. 兄か姉がすでにその学校に在籍している子供
2. メディカル、またはスペシャルニードのある子供
3. 家が学校から近い子供の順

となっている。
明確な「学区域」などはないが、事実上この「席取りゲーム」で一番の争点となるのが、3の「学校からの近さ」である。
そのため、わざわざ人気校の近くに引越してきたり、家をもう一件買ったりして(!)子供の席を確保する親も少なからずいるそうだ。(公立校でも結局はお金次第なのか・・・と思わざるをえないエピソード)
その他、まめに学校に顔を出して熱心さを見せるといいとか、カウンシルの実力者に紹介状を書いてもらうといいとか、まことしやかな噂がプレイグループには流れていた。
私立じゃなくて、公立の小学校ですよ・・・。

しかし「裏ワザ」もある。

教会の運営している小学校(これも公立)では、上記に挙げた優先順位の最上位に、
1. 子供の家族が教会に通っている事
が挙げられるのだ。

一般的に教会系の学校は評判の良いところが多いので、子供を学校に入れるために入学前だけ熱心なクリスチャンに変貌する家族も数多い。(日本で教会で結婚式を挙げたいがために数週間だけ教会に通うカップルを彷彿とさせる)

プレイグループで知り合ったお母さんは、バリバリのイスラム教徒なのに、子供はなぜか英国国教会の学校に通っていた。
子供の教育のためなら宗教なんて二の次か。
(ああ、世界の人々が皆こんな節操のない、いや柔軟な精神の持ち主だったら、数々の戦争が回避できただろうに・・・。)

幼稚園に在籍していたとしても、付属の小学校にそのまま上がれる保障はない。(もう一度願書を出して仕切りなおし)
しかし評判のいい学校の付属幼稚園に入れたいと思うのが親の情だろう。

息子のためには、人気校A校、そこそこのB校、イマイチのC校に願書を出した。
もちろんA校に入れたがったが、徒歩10分の道のりには家が立ち並んでいて、かなり狭き門と思われた。ほとんど望みはないだろうと思ったので、まあB校に入れればいいかな、と思っていた。
B校に見学に行った際も、校長先生に我が家の住所を告げると「まず大丈夫」という返事で好感触だったので、息子はB校の幼稚園に通うものと思い込んでいた。
息子とB校の前を通る時も「このナーサリーに1月から通うんだよ~」なんて言っていたので・・・・

B校から「残念ながら・・・・」というレターを受け取った時には一瞬パニックになった。

つづく

投稿者 lib : 12:52 PM | コメント (0)

December 03, 2006

WM5

shacho.gif

たまに電気屋らしい話題を。ロンドンでもビジネスマン・ウーマン
が電車で携帯端末(携帯電話ではなく)でメールを読んだり書いた
りしている風景があたりまえになってきた。BlackBerryがまずは
USAで成功し、ちょっとのタイムラグでUKに浸透してきた。携帯電
話に比してサイズの大きなこの端末がなぜ欧米で受けるか。その鍵
は文字通りキーにあったと思う。タッチタイプをマスターしていな
い欧米人も沢山いるが、2百年程我々よりタイピングの経験が長い
だけ、キーボード叩き慣れは彼らのDNAにそろそろ記録されている
だろう。

携帯端末のお勉強をちょいと開始したのが今年の春。いや、なにも
携帯端末を販売して儲けようということではなく(これは数千単位
でようやくまともな商売になる)、動向調査及び頭のお遊びである。

結果、当社企画が今一番面白い・将来伸びる、と思っているのは
Windows Mobile 5 (以下WM5) というMicrosoft社の開発した携帯
端末用のオペレーティング・システム(OS)である。ベースが
Windows なので、オフィスのPCやIT環境と透過性が高い。メールは
勿論、WordやExcelを読んだり変更したりすることが出来る。
Outlookのアドレス帳やスケジュールとUSBケーブル経由で同期をと
ることも出来る。ほんとに便利。

このOSを装備した携帯端末ハードウェアは色々あれど、現時点では
台湾ベースのHTCという会社がもっとも元気良く開発を進めている。
殆どOEMなので、一般ユーザーは聞いたことが無いかもしれないが、
VodafoneやT-Mobile等にどんどん OEM提供しており破竹の勢いであ
る。こうした端末は、本来日本メーカーのお家芸なのだろうが、携
帯電話によるメールが世界一進んでしまったものだから、意外と
Windows Mobileのような携帯端末の開発は遅れている。シャープが
漸くウィルコム用の WM5端末を販売したのが今年の夏だった。

僕のWM5端末は既に2代目。初代は画面が大きくて見やすかったが、
あまりのサイズの大きさに疲れて誰かに譲ってしまった。現在の2
代目もまだ厚さがあるが、ベルトにケースで引っ掛けて持ち歩くぶ
んには全く気にならない程度まで軽くなった。日帰りや1,2泊の
出張には、モバイルPCを持参しないようになったのは大いに楽で
ある。メールは日本語でも読める(要追加ソフト)。書くことはし
ない。読んで必要があれば、そのまま電話すりゃ良いのだ。この分
野はハード・ソフトとも進化のスピードが激しいので目がはなせな
い。

WM5端末買ったものの、日本語化等でお困りの方はこちらまでご相
談を(ちゃっかり宣伝)。

投稿者 lib : 10:00 PM | コメント (0)