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February 07, 2007

英国の結婚式(その3)

darling.gif
さあ、レセプション会場に着くとそこには、既にアルコールを持った人々で賑わっている。
ウェルカムシャンペンは、1杯で充分なのでさっさとバーカウンターへ行く。
大好きなウォッカトニックを頼むと『ダブル?シングル?』と聞かれた。
こんなこと聞かれたのは始めてだ。さすが酒付きの田舎街だ。
本日は、花嫁のパパのご馳走なのでお祝いも込めて、
『ダブルでね!!』とちょっぴりオジさんのお金を使ってあげた。

私は結婚式には、着物で出席と決めている。(トップハム・ハット卿の奥様と同じです)
だって、ドレスを着ても日本人体型では負けてしまうし、(勝ち負けではないが)
これまた大好きな着物を着る絶好な機会だ。
以前、ダーリンの友人の結婚式にやはり着物で出席したら、花嫁のママに『ゴージャス!!』と感謝された。
でも、雨が降りそうだったので、シルクでなく洗える化学繊維の着物だったの。ごめんね!
まあ、誰も着物のこと分からないから、格だの季節などと気にしなくていいのも気楽な点だな。

この日も着物を着ていると、帯をさして、obi??と聞いてくるのは上級者。
鞄を背負っているの?と聞かれたり、 写真を一緒に撮らせて!とちょっとした人気者ならいいのだが、
どうも見せ物のパンダになった気分だ。
今回は、なぜか、着物=日本人=神戸ビーフという連想がいくようで
『先日食べたよ。神戸ビーフ、,,,,』という話を数回された。
英国人もグルメになったのだろうか??

男性は、まだいい。
困るのは、女性だ。いきなり触ってくるのだ。
あなた、さっき其の指で、何かつまんでいなかった!?と指についた油で着物が汚れるのにハラハラドキドキする。
だって、着物の汚れ落とし、英国では無理なんだからねー。

さてさて、ここで披露宴会場に移動するようにアナウンスされた。
平凡で大きなポーションの3コースを食べ終え、ベストマンのスピーチ、花嫁の父のスピーチが続いた。
『我が家の女性達(妻と娘2人)は、キャロット(人参)でなく、キャラット(ダイヤの大きさ)が大好きなんだよ。よろしくね。』というくだらない冗談を言っていたが、
だんだん言葉につまり、ちょっと涙ぐんでいた。
さすが、オジさんなんとか崩れずに最後まで乗りきった。

最後は花婿のスピーチだ。
『彼女に言われたのは、お母さんを許すお父さんのような旦那になってほしい』と言われたそうだ。
ふーん。オジさんは、オバさんをいろいろ許していたのか。
真っ赤なマニュキュアや口紅をいつでも塗りたくっている事とか、派手好きな性格とか、ダイヤをほしがるとか、
おばあちゃんのお見舞いに行かないとか、 そんなことを許しているのかな?
でも、オバさんが可愛がっていたポメラニアンかチワワがうるさく騒ぐので、結構イライラしていたらしいよね?
間違って(いや、間違ったふりをして?)車で引き殺したという話も聞いているが、
許せないこともあったのでしょうね? まぁ、いいか。


結婚式が終わり、またバーに移動だ。まだまだタダで飲めるというので、みんなバンバン飲んでいる。
節約型披露宴では、自分たちのバジェットをバーに伝え、その金額に達したらクローズし、その後は、
ゲストの自分たちで欲しいアルコールを購入することになる。
さすが、オジさん。最後迄ゲストにはフリードリンクを提供するつもりだ。
えーいい。飲んじゃえー。 飲んじゃえー。という気持ちの人が多かったせいだろう、
喧嘩が始まったらしい。これだけ飲ませれば、喧嘩もおこるだろうな。
会場では、テーブルを片づけ、ディスコ(クラブではない!!)会場に変身した。
始めは、もちろん花嫁、花婿のダンスだが、
待ちきれない人々は2曲目から、みんな物怖じせず、大きな身体を揺らしてフロアーに出て踊る。踊る。
生バンドがいたが、花嫁より年上の私でも知らない曲ばかりが演奏される。
どうもオジさんやオバさんの世代の音楽を頼んで演奏してもらっているようだ。
誰の結婚式だろう??

12時になっても終わる気配はない。
さすがに着物を着ているのも疲れた。
我々、若者組はもういいかなーとホテルに帰った。
イベントがない田舎街では、結婚式はみんなの楽しい 楽しい娯楽のようだ。

投稿者 lib : February 7, 2007 09:15 AM

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