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February 21, 2007

オーガニック狂

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ダーリンのパパは、再婚して早10年になる。
新しい奥さんは、自然を愛し、健康に気をつける田舎をこよなく愛す女性だ。
化粧はしないし、まったくの贅肉もない。いやちょっと痩せ過ぎだ。
そして、口にするすべて食品はオーガニック製品と徹底している。
だから、食費だけでも相当のお金をつぎ込んでいる。

彼らの朝食は、自分で配合するシリアル(はっきり言ってまずい)にオーガニックのセミスキンミルク、
半分に切られたグレープフルーツ(もちろん、オーガニック)、トーストは、オーガニックのブラウンブレッド。
バターやジャムももちろん、オーガニック。
そして、オーガニックのジュースは、何種類も用意されていてまるでホテルのようだ。
テーブルに載った山盛りになっている果物もすべてオーガニックだ。
肉や魚はすべてオーガニックを供給する所から、購入している。
彼らの朝食紹介には、オーガニックという言葉を7回も使用した。そのぐらいオーガニック教の信者になっている。
あの油いっぱいで塩分の高い不健康な、イングリッシュブレックファーストが大好きなパパも妻の熱心なこの宗教には勝てず、
最近は、我々に自分たちの食生活を自慢するぐらいの信者になっている。

バスルームには、オーガニックの製品を生産している皇太子ブランドのシャンプーがあった。
ああ、ここにもオーガニックの波が来ているのかぁ。

食事時になると自分たちの食生活がいかによく考えられているかの話になる。
だから、こうして健康を維持できるのだという。確かにお腹がでていたパパも最近はすっかりスマートだ。
そして、ダーリンと私にも見習うように、ゆるいプレッシャーをかけてくる。
だから、パパの家に行く時は覚悟がいる。

実は、以前から我が家でも、健康の理由よりも美味しいという点で、オーガニック製品を時々購入することがある。
キュウリ、人参、セロリにいたっては、絶対に味が違う。
味がしっかりとあり、生で食べるのがおいしいのだ。
思い出せば昔の野菜は、こんな味だったなー。いつから変わってしまったんだろう。
経済という物のせいかもしれないが、悲しい事だ。

味が違うのは野菜だけではない。
ダーリンは、英国人なので小魚の朝食よりもベーコン付きの朝食が好きだ。
このベーコン、私も好きだが、焼いている時がなんとも動物臭く嫌いだ。
焼く時は、台所につながるドアを全て閉め、台所の窓をすべて開放してから焼く作業を開始する。
これを試しにオーガニック製品に変えてみたら、臭さが少ない。これは凄い!!

よーし、卵も試してみよう。ミルクもね、、、と気がつけば、我々もオーガニック教の信者になっている。
まずい、家計費に影響する。程々にしないとね。

しかし、教祖さまはもっと凄い。
私が夕食の手伝いをしているとき、サラダのためにとトマトを洗っていたら、
『それは、オーガニックだから、洗わなくていわよ。』と言った。
えっ!!
いくらオーガニックだって、ここに運ばれる迄には、いろんな人が触り、いろんな物が着いて来ているのに??
いくら教祖さまのご意見ですが、それだけはどうーも納得出来ません。
と言いたいが、まあ、よく言われるように、食事時に宗教の話はタブーと言われているので黙っていた。
しかし、トマトを食べずに反抗したけど、きっと彼女には伝わらなかっただろうなー。

投稿者 lib : February 21, 2007 09:33 AM

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