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March 06, 2007

ロイヤルファミリー

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映画「クイーン」で主演を務めたヘレン・ミレンが、イギリスのオスカーと言われるBAFTAに続き、本家アメリカのオスカーでも主演女優賞を射止めた。
私はこの映画を観ていないが、英米で二冠に輝いたほどだから、きっと素晴らしい演技だったのでしょう。(←他力本願な言い方)

しかし、TVでヘレン・ミレン演じるクイーンの映像が部分的に出たりすると、ど~も違和感を覚えずにはいられない。
なんだか薄っぺらいのだ。
(普段、口先のみで世間を渡っている「薄っぺらさ紙のごとく」の私に言われるとは、ヘレンさんも心外であろうが)

勿論、ヘレン・ミレンは綺麗だし、実際に見たらオーラ出まくりの大女優なのだろうが、いざクイーンを演じるとなると、やはりニセモノ臭さが隠せない。

ニセモノなんだからニセモノ臭くて当たり前、と言われればその通りなのだが、彼女がドレスを着て王冠を被っても、本物の女王様が醸し出す、その風格とか気品とか、背負われている歴史とか、女王であるが為の苦悩はやはり伝わってこない気がする。先祖代々受け継がれた?これらのものは、一朝一夕では出せないのだろう。
本物の女王様の住居がバッキンガム宮殿ならば、へレン女王様はディズニーランドのシンデレラ城に住んでいる印象だ。
(フォローする訳ではないけれど、授賞式の彼女は彼女自身を演じていたので、本物感が漂っていた)

なんて事を考えていたら、奇しくも時を同じくして、日本でも同じ現象が起こっていた。

女優のF原N香さん(伏字にする必要性が全然見当たりませんが)が、ご成婚、いやご結婚されたというニュースを、日系新聞が伝えていた。

一面に大伸ばしされた写真を見て、思わず「コント?」と思ってしまった。
スタイルの良さで有名なN香さん、「究極の花嫁衣裳はこれよ!」とひらめかれたのか、なんと十二単をお召しになるというご狂乱、いやご英断を敢行されたのだ。

私が十二単をまじまじと見たのは、(割と長い)人生の中でも4回位しかない。
百人一首の絵札を初めて見た時、皇室の二人のお妃様のご成婚の時、そして今回のN香さんだ。

一般人が十二単を着てはいけないという決まりは無いだろうが、なんというか生地がペランペランのテロンテロンに見えるし、品のないけばけばしい発色。化粧も現代メークでちぐはぐだしカツラは(以下略)

N香さんのお着物もお高いのだろうが、どうしても「成田空港の土産物屋で見かける外国人向けの化繊キモノ(商品名Geisha Dress)」に見えてしまうのは、皇室の方々が着ていた「本物」の十二単を基準として比べてしまうからだろう。

普段は大変がさつな私だが、実はロイヤルウエディングの時だけは自分の中の「女の子」が目覚めるらしく、ダイアナ妃の豪華なウエディングドレスや、平安絵巻の様な日本のお妃様達をうっとりと眺めたものだ。息子の友達の女の子を見ていると思うが、女の子は皆、プリンセス好きなのだ。(カミラさんについてはあえて触れませんが)

紀香さんに恨みはないし、お二人の幸せを心から願うばかりだが(←白々しいですね)、たまに庶民に本物の皇室、王室の底力?を見せ付けてくれるだけでも、ロイヤルファミリーの存在意義ってあるのではないかなあ、と思った日英同時多発の出来事でした。

投稿者 lib : March 6, 2007 11:40 AM

コメント

子育てママさん、モナキストだったのですね。意外です。私はリパブリカンですが、お年を召しても働くエリザベス女王と皇后には頭が下がります。

投稿者 pochi : March 6, 2007 02:01 PM

ちょっと皇室のことに触れると、すぐにこういう事を言い出す人がいるので気をつけて書いたつもりだったんですが・・・(笑)
別にどっちを支持するって話じゃないですよ。ヨン様を見る感覚で、ロイヤルファミリーも見て楽しんでいます。あ、ヨン様ファンって訳でもないですよ。念のため。

投稿者 子育てママ : March 8, 2007 11:20 AM

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