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March 14, 2007

英国での恐い体験<その1>

darling.gif
夜に後ろから人が近づいてくるといまでも驚く。
実は、3年前にバックをひったくられた。

その日は、自宅のある駅に着いたのは夜の12時を過ぎていた。 家は駅から徒歩10分程度かかる。
私の住んでいる場所は、 エリアとしてはラフなので
そんな時は、 ダーリンが 駅まで向いに来てくれる。
その日も2人で、家路に向かっていた。
私は、ちょっとビールを飲んでいたので、緊張感がなくプラプラしながら歩いていたと思う。

道のりの半分程度を過ぎた頃だろうか,手に握っていたバックの取っ手を後ろからいきなり引っ張られた。
無防備とは、こんなものだろう。そのまま後ろに尻餅をつくように倒れた。
よくスローモーションで見えるというけど、本当にそうだ。
若い、そう、13、4才程度の黒人の子供がバックを引っ張り、奪い、逃げている姿が見える。
自分に何が起こったのか、やっとわかった。
すぐに起き上がり、後を追ったが、ああ、普段の運動不足がここで影響する。足が遅い。口惜しい。
あっ!と言う間に走り去っていく少年の足では勝てないので、思わず叫んだ。「Murder!! (人殺し)」って。
ああ、情けない。ここでも英語力がない。
しかし、「人殺し!!」と叫んでも誰も家から出て来てくれなかった。悲しい。

闘争心がまったくないダーリンもこの時は、ひったくりを追いかけようとした。が、
無惨にもゴミ箱につまずき大きく転んでしまった。そして、ズボンに穴があいてしまった。
若者の駆け足には、かなわない2人だった。

さっそく家に帰り、
カード関係や携帯電話の会社に連絡をして、すべて使用不可にしてもらった。

そして、警察に電話をしたら、巡回の警察官が近くにいるので送ると言われた。
5分か、10分程度で来た。意外に早い感じがあった。
怪我をしていないか、そして、どんな犯人像だったかと聞かれ、これで捜査が始まると思いきや、
「まあ、何も戻って来ないと思うよ。」とまるでやる気なし。
まあ、よく言われているのは、犯罪が多過ぎて捜査する警官が不足しているので、
人が怪我をしないこのような小さな?犯罪に対しては、何もしないと聞く。

しかし、穏やかだが注意もされた。口惜しくても、ぜったいに犯人を追ってはダメって。
もし、ナイフを持っていたら、銃を持っていたらどうするの?と転んで穴があいたダーリンのズボンを見て、
警察官が言った。

興味深いことに、もし、ショックを受けていて、メンタルケアがしたいなら手配するよ。とも言われた。
生憎、メンタルよりも許せない気持ちで興奮しているので、鎮静剤が欲しいくらいだった。
だって、丁度日本から戻って来たばかりで、バックの中見には、財布、化粧品といろいろ新調した物が入っていた。
その上、決してブランド品ではないが、バックもパリで買ったお気に入りだった。ああ、口惜しい!! 口惜しい!!
実は、翌朝、バックなどの諸々はすぐに捨てられたと思うので、
盗られた周辺のゴミ箱や公園を探してみたが無駄だった。
がっかり。

その後、分かった被害は、クレジットカードを使い海外に電話したのが2ポンド、携帯電話の使用が1.5ポンドだけ。
現金は、15ポンド程度しか入っていなかった。被害は、多分捨てられた諸々の方が高いだろう。
あのさ、こんなことの為に人のバックを盗らないでほしいよ。とまた怒り出した事件だった。


しかし、その後、昼間でも人が自分の背後に近づくとドキッとする。走ってくる人なんて恐い。
トラウマになっているのだろう。
聞けばダーリンも同じだと言う。
随分たった今では、だんだんその感覚は無くなって来ているが、いまだにハッとするときがある。
色々想像するが、もし、あの子供を捕まえていたら、その後はどうなっていたのだろう。
ちょっと恐い。

最近、遅くなって帰る時は、
ポケットや他のバックに鍵やカード類など無くなって困る物を分散して持つようにしている。
ああ、いやな出来事でした。

<警察官のアドバイス>
1.歩道を歩く時は、車の走る側は男性が歩き、女性は中側を歩く。バック類は、2人の間に持つ。
これでだいぶ盗りにくいそうです。
2.盗られても、決して追跡してはいけない。欲しいと思われるものを投げ、自分は反対側を走り無事で逃げる事が大切。

投稿者 lib : March 14, 2007 09:33 AM

コメント

お、タイムリーな話題。というのも「ご存知でしたか」でちょうどロンドン首都警察のSafer Neibourhoodsチームのことを取り上げたので。いざというときの皆さんのお役にたつといいなあ。
実は、私も半年前に家の近所で自転車で外出の矢先に、12,13歳の黒人の男の子たち5人ほどに「アタック」されて、自転車ごと倒された経験があります。幸い何も盗まれず、大した怪我もなかったのは不幸中の幸いでしたが、直後は怒り心頭。後になって急に怖くなり、しばらくトラウマで外に出られなくなりました。今も自転車には乗れません。警察にも通報し、上記のSafer Neibourhoodsチームとも話して、アドバイスをもらったりしました。
後で友人に聞いた話では、若いティーンの間で人を驚かしては、その驚いた顔を携帯写真で撮り、見せ合う!?悪質な遊びが流行っているとか。私の顔も撮られていたんだろうか。すごい顔してただろうなあ。一歩間違えば、大怪我の原因にもなりかねない悪質な行為。ぜったいに許せない。皆さんもくれぐれも気をつけて!!

投稿者 AIM : March 14, 2007 10:11 AM

そうなんですよ。なんというタイミングですね。いい人もいますが、困った奴はどこにでもいる。自分の身は、自分で守るしかないですね。
夜遅くにうきうきしては、いけませんね。

投稿者 coco : March 15, 2007 04:58 PM

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