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August 29, 2007

英国の地下鉄で。

darling.gif

通勤の地下鉄で何気なく車内を見ていたら、「座る?」と言って立っている私に席をオッファーしてくれた 若者の男性がいた。
反射的に断ったが、なんで?私に?まだ、席を譲られる年齢でもないし、怪我をしている訳でもない。
あっ!!と思った。
友人も同じことをされたと言っていたことを思いだした。
彼女いわく「私、多分、妊婦と勘違いされたのよ。失礼しちゃう。」なるほど。
え、じゃあ、私も?妊婦に間違えられた??
友人と私の共通点は、かなり健康的に豊かな肉体を持っている点だ。

日本では、席を譲りたい人がいても、自分の譲る行為が目立つのでやりたがらない、と言う話を聞くが
英国では、えっ?!こんな兄ちゃんでも席を譲る気持ちがあるのか、と感心する反面、
いいジェントルマン格好をした人がまったく状況を気にしていない場合もある。
また、空いている席があり、その席をめがけて座ろうとしている男女がいたら、大概は男性がその席を女性に譲る。
この限りでない男性に会うと、「まあ、失礼な人!!」となるから気をつけてね。
しかし、最近は男性が女性に席を譲ると、男女平等なのになんで私に譲るの??と怒る女性もいるそうだから、男性もダイヘンだ。

地下鉄にはいろいろな想い出はあるが、以前、地下鉄の中でスリ未遂を見た。
リックサックを背負っている女性の後ろに立ち、小さなポケットのファスナーを開けようとしている。
中には、どうやら財布が入っているようだ。
私は、どうやってその女性に伝えようかと思い悩んでいたら、彼女が止まった駅で降りようとしているではないか。
それに続いてそのスリも降りようとしている。やば〜い!!
2人がドア付近に立っている私の方向へやって来た。
思わず、彼女の耳元に「リックの後ろのファスナーに気をつけて!!」と耳打ちした。
彼女は、後ろを振り返った。
その瞬間にすべてを悟ったスリは、仕事を諦めた。が、その獲物を捕られた怒りを私にぶつけてきた。
一旦はホームに降りたが、再度車両に乗り込んで、私に向かって飲みかけのジュースをかけようとした。
反射的に私は逃げたが、座っていた人々がジュースの雨の被害を受けた。
私にかからないとわかると今度は、ジュースの缶を私に向かって投げて、逃げていった。
しかし、あたらなかった。
この行為が、駅に止まって、そして、ドアが閉まる迄の時間の出来ごとだったからすごい。
まるでスローモーションを見ているようだった。

しかし、自分の行為を恥ずかしく思わず、向かってくるなんて、スリのくせにマナーがないなー。と腹立たしかった。
日本でだが、口が大きく開いている私のバックに後ろから人の手がバックに入っているのを目撃した。
これもスリだ。しかし、ラッキーなことに私は財布を手に持っていたので、被害はなかった。
取る物がないと分かったのだろう、手がさっとバックからなくなった。
すぐに後ろをみたが影も形もない。誰がやったかまったく分からない。さすがプロのスリだと感心した。
スリになるなら、このぐらいスマートな立ち振る舞いにしてほしいなー。とつくづく思った。

投稿者 lib : August 29, 2007 12:47 AM

コメント

いや~!感心しないで下さいよ!
犯罪者に触られたなんて、気持ち悪い!
怖いですね、都会はどこでも同じだ(って、今は地方も怖いけど)

去年、バスに乗ったら高校生に席を譲られました。
自分に譲ってるとは思わず、立ってたんだけど、彼は気まずかっただろうなあ。
娘に言ったら「もう譲らない人になっちゃうよー」
確かにそうだね。だけどね、いくらジム帰りで真っ赤な疲れた顔をしてはいても、まだ40代・・・オバサンも傷つくのだ。
ま、高校生には30歳以上は皆オバサンかオバアサンに見えるんだろうなあ。

投稿者 べっち : August 29, 2007 12:01 PM

そうですよね。スリに関心してはいけませんよね。
しかし、幾つになったら席を譲られても自分で納得するのかしら?
歩き疲れているときに限って、誰か、席を譲って!!って顔をして立っているのに。だれも席を譲ってくれない。
世の中、うまくいかないなー。
ココ

投稿者 coco : August 30, 2007 05:29 PM

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