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October 23, 2007

嗜好錯誤

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好きな異性のタイプは十人十色で面白い。
中には、「これだけはゆずれない」という嗜好を持つ人も多いようだ。

男性の、「巨乳フェチ」「足首フェチ」「鎖骨フェチ」などは極めて一般的だが、中にはちょっと珍しい嗜好を持つ人もいる。

夫の親友、ベン(ホワイト・ブリティッシュ)は、昔から「黒」が大好きな男だったそうだ。
服は黒、愛車も黒、コーヒーはもちろんブラック。
そして女性のタイプは・・・・もちろん黒い肌を持った人。

聞くところによると、ベンの嗜好は幼稚園の頃からすでに確立されており、黒人の女の子にしか興味がなかったらしい。
小学校に上がっても、ティーンエイジャーになっても、黒人の女の子ばかり追い掛け回していたそうだ。

彼の両親は二人とも白人、親戚にも黒人は一人もいなかったそう。
脳外科医だった彼の父親は、息子の突然変異(?)に戸惑うと共に非常に興味を持ち、彼の頭を切り開いてみたい衝動にたびたび駆られたが何とか思いとどまったそうだ。(当たり前だ)

大学入学後は割と遊び人だったらしいベン。
魚心あれば水心ありというか、需要と供給の一致というか、大学寮の彼の部屋の前には、いつも黒人の女子学生が列を作って彼に会いに来ていたという。(本人談)

その後、彼の夢かない、黒く光る美しい肌を持つ、ナイジェリア人の女性と結婚した。
ミルクとブラックコーヒーを足して2で割ったような、カフェオレ色の肌を持つ可愛い子供達にも恵まれ幸せに暮らしている。

知り合いの日本人妻、T夫人もちょっと変わった嗜好の持ち主だ。
彼女は知る人ぞ知る、「もみあげフェチ」。
フランス人の旦那様と幸せな結婚をしているT婦人だが、ある日、キッチンの修理に来たポーランド人の「もみあげ」に心を奪われてしまい、同時に自分が「もみあげフェチ」であったことを自覚したそうだ。

「フレンチ夫とポーランド人ビルダーの間で揺れる女心」と言えば、一昔前ならハーレクインロマンス、今ならデスパレート・ワイヴスの世界の様だが、分別あるT夫人と彼の間はもちろんクライアントとビルダーの関係以上には発展せず、T夫人の淡い恋心はキッチンの完成と共に終わりを迎えたそうだ。

しかし彼女のもみあげに対する熱意はそれで終わる訳ではなかった。
T夫人はその後もロンドン在住のポーランド人を対象に独自の調査を実施、ポーランド人には「ナイスなもみあげ」率が高いことを発見した。
いつか夫婦で「もみあげ天国」ポーランドを旅することを夢見ている。

「ポーランドはこんな貴重なリソースを観光事業に利用しない手はないわ。日本の旅行会社も、『ポーランドのもみあげを巡る旅、8日間(全旅程添乗員付)』とか、『魅惑のポーランド~もみあげ紀行6日間(全食事付)』とかのパッケージを作れば、きっと売れると思うんだけど。」
と熱っぽく語るT夫人であったが、商品化するには「もみあげ愛好者人口」が少し足りないような気がする。

なによりも、こんな旅に付き合わされるフレンチ夫の心情を思うと、涙が頬をつたって止まらない私である。(うそ)


投稿者 lib : October 23, 2007 10:14 PM

コメント

嗜好、っていったいどうやって作られるのかしらね??
私も実は、ロンドンにきてズーと気になっていることがあるのです。このネタで、次回のブログに書きますね。
ネタ提供ありがとうございます。
ココ

投稿者 COCO : October 25, 2007 12:39 PM

先天性と後天性の嗜好があったら後天性の方が強いような気がしますね。
例えば「クラウディア・シファーは綺麗だ」と思うのも、「背が高くてスリムで顔が小さくて青い目の金髪姉ちゃんは綺麗だ」というコンベンショナルな価値観を生後学習しているからかもしれません。だとすれば、「黒髪で中背で凹凸のない顔が美人。長すぎない足や睫は美の象徴」と世の中を思想操作すれば、我ら日本人女性の天下です。スーパーモデルも日本人ばかりで占められることでしょう。
・・・・・さて、どうやって洗脳しましょうか?

投稿者 子育てママ : October 26, 2007 12:38 AM

はじめまして。
嗜好ネタに思わず飛び付いてしまいます。

私は「男性の胸板」に目がいきます!
つるつる肌ではなく、むきむきのマッチョではなく、逞しいと単なるデブの違いが分かっていないおっさんの胸ではなくて!
ほどほどに胸毛があって、引き締まった胸元。
ああ!たまりません!思わず、触ってみたくなる衝動にかられます!(笑)

投稿者 yoko : October 27, 2007 02:32 AM

yokoさん

おっ来ましたね、胸板フェチですか。いいご趣味をお持ちで。(笑)
細かい胸毛指定までありがとうございます。その一途さ、もみあげT夫人と重なるものがあります。
「つるつるでもむきむきでもなく、ほどほどの胸毛があって引き締まり、逞しいとデブの違いが分かる男」にyokoさんが早く出会い、思う存分撫で回せる日が来る事を願ってやみません。これからも胸板フェチ道をますます究めてください。

投稿者 子育てママ : October 29, 2007 08:22 PM

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