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July 05, 2008

ハイテクたんけんぼくのまち

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今週の火曜日は勤務校でCitizenship Afternoonと称するイベントがありました。

イギリスでは国そして国を越えて地球社会の一員としての自覚を高めよう、政治・健康・環境などに関連した知識やスキルを身につけようという趣旨でおこなわれているCitizenship教育。

うちの学校でもTheme Day(今年は半日でしたが)のひとつとしてGlobal musicやPainting Environmental Bags、Global cookingなどCitizenshipに関連したワークショップ、校外学習(博物館見学なども含む)を含む数あるオプションから生徒自身が興味のあるものを選び参加する特別なイベントを去年から年に一回おこなっているのです。

私はここ数ヶ月、Local History(地域の歴史)に関連した7年生10数名が参加しているプロジェクトに関わっているのですが、今回もCitizenship Afternoonに合わせてそのプロジェクトのリーダーである同僚Jが計画したA Global Boroughという地域の歴史を学ぶツアーに参加することにしました。

このツアーは、イギリスの観光局公認の資格を持っているガイドさんと一緒に東ロンドンのAldgate EastやSpitalfields周辺を歩いて、そこに残っている古い建造物を訪ねながら東ロンドンの歴史を学び、東ロンドンを再発見しようというものです。

私の学校の生徒はほとんどがバングラデッシュ系のイギリス人。生まれや育ちも東ロンドン、特にBow, Stepney,Mile Endといったエリアなのです。でも、彼女らは自分たちの住む地域がどういう変遷を遂げてきたのかをほとんど知りません。彼女たちが生まれたときからすでにこの地域は人口のほとんどがアジア人というコミュニティですから。

今まで4年もこの学校で教えてきた私も地域の歴史に目を向けることが少なかったので、今回このツアーに参加して生徒とともに本当にたくさんのことを学びました。

あっ、次回のブログではぜひ私が今回学んだ東ロンドンの歴史について書きたいと思います。みなさんもきっと東ロンドンを今までとは違った感覚で見れるようになるのではないかと思います。

ちなみに今回のツアーで特別だったこと。企画者の同僚JはICT(日本でいうと情報処理という教科でしょうか)の教師で、私たちのために今回のツアーに学校が所有するHandheld PC(手のひらサイズの小さなコンピューター端末機)を持ってきてくれました。

生徒や教師の私たち一人ひとりに手渡されたPC。これを使って地図を見たり、GPSで現在地を確認したりできます。さらには内蔵されているソフトを使ってメモを取ったり、これまた内臓のカメラで写真を撮ったりとなかなかハイテク。私が中学生の頃はコンパクトでハイテクなモノといえばポケットベルやCDウオークマンくらいだったのに、、、。

さすが多機能な携帯やPCを使い慣れている現代っ子の私の生徒たち、短時間で見事Handheld PCを使いこないしていました。

技術的にも内容的にも、まさに「Eye-opening」な午後でした。

投稿者 lib : July 5, 2008 10:41 PM

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