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October 01, 2008

休暇のイタリアで。(その1)

darling.gif 
遅い夏休みを取った。南イタリアに6日間の旅だ。
あまり暑い夏が好きでない私でさえも、ノースリーブが活躍しない今年の英国の夏の天気は寂しく、この旅行に期待をしていた。
行く1週間前の天気予報では、最高気温30度と夏を楽しめるいい気温と喜んでいた。しかし、行く当日になったら、いきなり最高気温20度と英国並になってしまった。がっかり。それでも、気持ちが先行してしまったのだろう、持って洋服は半袖が多く、 寒い。寒い。を繰り返し、ついに耐えきれずに衣類を買ってしまった。
ああ、夏はどこに。

さて、今回の旅行はダーリンと2人きりではなかった。ダーリンは、仕事関係で出掛けるので私がついていく形。そのため私が知っているダーリンの仕事仲間と会えるので、ちょっと楽しみ。
行きの飛行機では、以前にも紹介した足を骨折したイタリア人女性が一緒だ。我々に会うなり開口一番、洋服のことを話し始めた。出掛ける間際に以前買ったジーンスをはいて気づいた。丈の調整を忘れていたそうだ。いつもの靴では、丈が長すぎてひきづるらしい。時間がないので、現地でなんとかするのでと、折ってはいてきた。しかし、このままではイタリア人には馬鹿にされるそうだ。なんとかしないと、しきりに言っている。彼女は英国にいるときは、気を抜いているが、いざ、イタリアに行くとなると、どうもそう言う訳にはいかない。と言う。
聞けばイタリアでは、他人の衣服にチェックがはいるそうだ。
なるほど、、。と聞いていた私だが、到着してみて、彼女の言う意味がよくわかった。ともかく皆がジロジロとお互いを見るのだ。
外人ということもあるかもしれないが、ともかくその視線が痛い。どうもファッションにチェックが入るらしい。いままでイタリアには各地を訪れていたが、こんなに見られるのは、始めてだなー。
そう思って見ると、確かにいろいろ気を使っていて皆、お洒落だ。女は、年齢に関係なく太っていない。英国とはえらい違いだ。
男は特に凄い。眉をトリミングし、スタイルもいいし、全員がゲイかと思うほど、バッチリとファションを決めている。見ていて気持ちがいい。
同行したゲイの男性に「ねぇ、イタリアの男性、本当にカッコいいよね?!」と言うと彼も「本当だね。」と嬉しそうだった。

私もイタリア人の彼らと同様に、ジロジロと見ることにした。
ある晩、みんなでバーに行った。
(もちろん10時以降にならないと混んでこないけどね。)

観察していると男も女も数人のグループでやってくる。しばらくするとどちらも異性のグループと合体している。それが素早いのだ。
そこに目立つカップルがいた。男、歳は40代後半か50代。やはり日焼けは欠かせないファッションのようで、肌はしっかり小麦色。ちょっと古いけどプレーボーイのフリオ・イグレシアス(彼はスペイン人だが)に似ている。連れの女は彼の娘?というぐらい若い女だ。ちょっと冷たく、笑顔が似合わない。でもスタイルがよく美人系。店のオーナー風の人と一緒に食事をし、オーナーが手招きしていた車に乗り込みサッサと帰っていった。

次の日、美味しいと言われているレストランで、アルデンテに仕上がったパスタを旨い。旨い。といいながらランチを楽しんでいると、なんと昨晩の2人が店に入って来た。
顔を隠したいように大きなサングラスをかけている2人。ここでも店のオーナーと親しそうに話し込んでいる。どうもこの地域のセレブ?だろうと勝手に想像する。そして、彼らに出された料理はメニューには載っていない特別なもの。
うーん。このサービス、こんな昼間からレストランに彼女と来れるぐらいの時間があるのは、仕事をしなくてもいいってこと?=お金持ち?などなど詮索していると、大きなサングラスを外した彼女は、涙を拭っていた。そうか、女を泣かせる金持ちのフリオか、、、

こうして、ジロジロ見る、見られる。という事は同じように私のプライバシーもなくなるってこと?とブツブツ言っていると、まあ、それはある程度の人たちでしょう?と軽くダーリンに突っ込まれてしまった。イタリアのお話はまた次回も。(つづく)

投稿者 lib : October 1, 2008 08:21 PM

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