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December 31, 2008

A happy new year

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弱い意思はタバコや酒がやめられない事に露呈しているが、いやはや、
随分とサボってしまった。新年のレゾリューションのひとつに入れる
べきかもしれない。そう多く読者がいらっしゃるとは思わぬが、誠に
申し訳なく思っている。少なくとも隔週程度には参加せねばならぬな
ア。

このご時勢で商売が大変なことになっているかというと、さほどにあ
らず。創立以来、渋~い商売をしてきたので、急にどうのこうのとい
うことは無い。とはいえ、この流れには逆らえず、2009年が尋常なも
のとはならぬだろうと思っているが、これまでどおり浮沈に踊らされる
事なく、渋くやっていくしかないのだとも思う。

ところで、大晦日の今日をもって僕は社長業をやめることにした。な
んでや、とよく聞かれるが、たくさんの要素があり2年ほど暖めてき
たアイディアでもある。とりあえず一番大きな理由の、”若返り”と
いう単語を使うことにしている。出来る限りの質の良い仕事を組織に
提供し続けようと思っていることには、なんの変化もない。新年から
は、最終責任者ではなくなるが、経営者の一人として、これまでどお
り精一杯の仕事を提供し、同僚のみなとこの荒波を乗り切りたいを思っ
ている。

ということで、プロファイル名、”社長5年生”の変更が必要となっ
たので、別の素敵な名前をつけて欲しいと、元社長8年生から編集長
へお願いしたい。

A Happy New Year.

投稿者 lib : 11:33 PM | コメント (1)

December 22, 2008

デビュー報告。

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金曜日、今学期最終日。

大きなスポーツホールに12,13年生を除く全校生徒1000人ほど、そして教職員が集まったクリスマスショーで同僚R率いる教員バンドは見事にデビューを果たしました。

ショーは11時過ぎに開始。教員のグループと生徒のグループがほぼ交互にパフォーマンスしていく構成です。プログラムでは私たちの出番は6番目くらいなのでそれまでは他のパフォーマンスを生徒たちに混じって見ることに、、、。

Access and Inclusionという科の同僚たちはティーンエイジャーの間で爆発的にヒットしたHigh school musicalという映画に出てくる曲でマイム(歌は口パクで踊りだけおどる)をして歓声を浴びました。

そして、同じ学年の他のクラスの担任を持つ英語教師Aは(これは本当に意外でした)クラスの生徒たちのバックコーラスに助けられながらソロで歌を披露。

生徒たちと教師たちの合同のパフォーマンスは他にもあり、趣向をこらしたパフォーマンスがいっぱい。それから、色々な科の男性教員数人が流行のボーイズグループの曲を歌うと生徒達は大興奮。本当に多彩な内容でした。

そして、いよいよ我らが教員バンドの出番。(あ、そういえば、私たちのバンド、名前がありません)

出だしと曲のリズムを決めるのは私のシンセサイザーの音なので、第一音を鳴らす瞬間はかなり緊張しました。が、始まってしまえばこっちのもの。最後まで同僚一同楽しくパフォーマンスできました。

実際、ほとんど子供のように同僚たちとはしゃいでいましたね(笑)こういうことを普段やりなれない私たちにとっては相当なチャレンジだったわけですが、とにかく新鮮で楽しかったのです。指導してくれた音楽教師R曰く、これはまだまだスタート地点だそうで、来年まで活動が続けられたらもっと難しい曲が披露できるかもしれません。

私たちのパフォーマンスの後にも何人かの教師、生徒が引き続きパフォーマンス。なかでも11年生のAがマライア・キャリーのHeroを見事に歌い上げるともう全校うっとりでした。

と、ショーは生徒と教師のパフォーマンスで感動的に終わるはずだったのですが、、、ですが!

最後に強烈なのがありました(笑)

プログラム上では理科の男性教師二人がトリを務めることになっています。ただ、リハーサルも無かったので何をするのか関係者以外誰一人としてその内容を知ることはありませんでした。

そう、あの瞬間までは。

大音量で突然流れ出したのはCheeky GirlsのCheeky Song(あのルーマニア出身の双子のユニット。4-5年前のこのデビュー曲は一回聴くと耳から離れません、、、色んな意味で)。

そして、生徒がひしめき合うホール後方のドアから突如現れたのは、体にぴっちりと密着するタンクトップに太もも丸出しの(これまたぴっちりな)ショーツで身を固め、かつらにど派手なメイクをした同僚Jと同僚I。

初めは何が起こっているのかわからなくてざわめく生徒たち、そして一部の生徒の歓声(もしくは悲鳴?)。

一部の同僚から「見るに耐えない」と酷評を後に浴びたこのパフォーマンス、生徒には大うけでした。一時、生徒総立ち状態になり、まわりの同僚と興奮する生徒を抑え、座らせるのに苦労したのは言うまでもありません。

私はあまりのビジュアルのキツさ(笑)に数秒間放心状態でしたが(同僚いわく、本当に口をあんぐり開けてあっけに取られていたようです)、一応最後までなんとか正視することができました。

この捨て身のパフォーマンスには同じ教師として脱帽でした。だって絶対に真似できませんから。しばらく(もしくは一生?)は生徒のネタにされるにこと決定ですね。

ところで、普段から私たちに「教師らしい服装を」と呼びかける校長Aの心のうちは果たしてどんなものだったのでしょうか。心なしかショーの後の教員のクリスマスランチでの彼女の表情は非常に硬かったような。

同僚JとIの今後が少し心配、いえ、かなり真剣に心配になった私でした。

投稿者 lib : 09:01 PM | コメント (0)

December 15, 2008

デビューまであと一週間。

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今週はあっという間でした。なにせ、月曜日はEidで学校が休み。

1月末か2月にOfstedという機関の学校監査がうちの学校に来るので(これについては今度たっぷり書きます、、、)、火曜日はその準備日として授業がありませんでした。

そうなると一週間はあっという間で、気づいたら金曜日。

金曜日といえば、放課後に毎回お楽しみのあれがあります。

「あれ」というのはですね、以前ブログで書いた教員コーラスのことではないんです。実はコーラスのほう人が集まらなくてすっかり御無沙汰で。

その代わりに、先々月くらいから音楽教師のRが立ち上げた教員バンドに参加していたのです。

メンバーは様々。演劇の先生や歌の先生をはじめ、理科、宗教、フレンチの先生たち、EAL(英語が母国語じゃない生徒を専門的にサポートする先生)の先生など。

さて、私の担当楽器はというと、、、なんと、ミニサイズの「シンセサイザー」。

歌でも良かったんですが、ポップスやロックを英語で歌う自信がいまいちなかったので、ピアノかキーボードを希望したところ、「これやってみて」って。

「あの、シンセサイザーなんて使ったこと無いんですけど」

と、とまどう私に同僚Rはシンプルな単音のメロディを弾くよう指示。

「ちぇっ。単音かい。せっかくピアノ習ってるのに」と内心がっかり。

でも、でもですね、すごいんですよ、シンセサイザーって。音色を簡単に変えたり、単音に好きなスピードでリズムをのせられるんですね。

1つのキーを押すと「ドドドドドドド」みたいに連続音に聞こえるんです(ってわかりにくいでしょうか)。単音だけ弾いてるのに音は妙にゴージャズ。しかも、私が短いイントロを弾いた後に皆が加わるのでちょっと得意な気分になれます。

とにかくこれ以来、この子が毎週金曜日の私のかわいいおもちゃになりました。同僚も「いいねー、それ」と弾きたそうに見つめてくるくらいです(笑)。

ちなみに同僚Rが私たちに選んでくれた曲はTainted Love。80年代にSoft Cellがカバーしてヒットした曲です。イギリスではずいぶんはやったようで誰に聞いても「知ってる~」と言われます。

元々ノリのいい曲な上に、みんな一週間溜まったストレスを見事に発散するので毎回大盛り上がり。そんな私たちに先週、同僚Rが爆弾発言。

「学期末のクリスマスのスタッフショーへの出演決まったから」

、、、スタッフショー。去年は教員コーラスとして出たあれです。全校生徒が見ている前でパフォーマンス。

音楽教師以外は楽器、ほぼ素人な私たち。それがいきなりデビューです。

これは全校生徒の笑いものにならないように頑張らなければ、、、。

投稿者 lib : 12:27 AM | コメント (2)

December 05, 2008

Henna体験

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えー、、、今日は私のHenna体験について。

「Henna」=「変な」ではありません(寒い?)

「Henna」= 植物の「ヘナ」です。

日本ではヘナの髪染めが知られるようになったようですが、私の学校の生徒の間でHennaといったら主に中央アジアや中東、北アフリカのムスリム(イスラム教徒)のコミュニティで手や足などに施すボディアートに使う染料のことです。

細い円錐型のチューブから細くHennaを出して、手のひら、甲や足、腕などに綺麗な草花模様や幾何学模様を描くのです。

こちらではHenna Tattoと呼ぶ人もいますが、正式にはMehndi(メンディ)と言います。そして、このメンディ、伝統的には花嫁さんがするものだったようで、ムスリムの女性たちは結婚式を挙げる前(何日前だったかは忘れましたが)に、女性同士で集まってMehndiを施すようです。

それが今では以前のブログにも書いたようにEid(イード)などの大きなお祭りの前には子供から大人、女性からどうやら男性までメンディを施す習慣があるそうです。生徒に聞くまで男性もやるとは知りませんでしたが。

うちの学校の生徒たちもEidの前にはイスラム信仰の柱の一つであるチャリティ活動の一環として、教師や生徒に募金してもらう代わりにメンディを無料でサービスする子たちが目立ちます。今回も月曜日に今年二度目のEidが来るので、ちらほらメンディをした生徒を見るようになりました。

今日も廊下で休み時間に見回りをしていたら7年生の生徒たちがやって来て、「先生、昼休みに先生の教室を使ってもいいですか?」と聞かれたので理由を尋ねると「皆でチャリティでメンディをしたいから」という答えが返ってきました。

子供が自分たちで施すメンディ、、、きっと腕もデザインも大したこと無いだろうと思うと実際見たときに驚くと思います。今まで何作品も見てきましたが、彼女らのデザイン、もちろん色々な場所で学ぶのだと思うのですが、非常に美しいのです。そして、素晴らしいスキルを持った子がたくさんいます。そういう子はまわりからも一目おかれる存在のようです。

さて、「昼休み、、、仕事が溜まってるなぁ、どうしようかな」と一瞬思ったものの、「たまにはいいか」と思い、教室を使用する許可をあげると生徒たちも嬉しい様子。

そしてすかさず私が言った言葉。

「じゃあ、部屋を貸す代わりに先生にもやってちょうだい」

そう、自らもメンディのおねだりです。

生徒たちは快くOKしてくれました。私は手のひらに描かれるのには抵抗があるので手の甲にかわいい花模様を描いてもらうことに。

途中、チューブからのヘナの出が悪くて苦労していましたが、見事7年生の女の子が素敵なお花を描いてくれました。

「いくら募金すればいいの?」と聞くと30ペンスくらいという謙虚な答えが、、、それはさすがにと思い、1ポンドあげたのですが、「お花1つしか描いてないのにこんなに悪いから明日また何か描いてほしかったら描きますよ」という親切な反応が返ってきました。

私はイスラム教徒ではありませんが、メンディを通してなんだか彼女らと大切な繋がりができたようでとても嬉しかったです。

その後の授業でしっかりと10年生にメンディ施術後の長持ちさせるためのお手入れ方法を聞いたので、このお花、しばらく大切にしようと思います。

投稿者 lib : 12:45 AM | コメント (0)