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February 07, 2009

Here comes the girls

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昨日の放課後、学校内の劇場で開かれた生徒のダンスショーを観てきました。

GCSEという試験コースの生徒(10年生と11年生)を中心に、中学生も何人か出演していました。

実はこのショー、年末に開かれる予定だったらしいのですが、諸事情で延期になっていました。昼休みを利用した小さな公演はクリスマスのあたりにあったものの、100人くらいの生徒が次々とダンスを披露する大規模なショーは私も見たのは今回が初めてでした。

放課後、しかも6時からなので同僚は教頭・副教頭たちを除くとほとんど残っていませんでしたが、出演する生徒の父母、兄弟姉妹、友人らが200人ほど集まり、劇場は人でいっぱい。

私は自分が担任として持っているクラスの生徒が何人もいるし、彼女らが自分たちの踊りを披露することをすごく楽しみにしていることを知っていたので、疲れてはいましたがぜひみたいと思っていました。

6時15分、少し遅れての開演。

最初の演目に出てきたのは私のクラスの生徒たちを含む10年生達。振り付けの面白い、とっても面白いナンバーでした。嬉しかったのは生徒Kが最後に重要なパートを踊ったこと。彼女は去年から色々な事情で情緒不安定で一時は普通授業に参加せずに、RUという学校内に併設された特別な施設でセッションを受けていました。

そんな彼女が周りの生徒と息を合わせて、そして最後は堂々とソロで締めた姿はとても頼もしく見えました。

それからもう1つ嬉しかったこと。私のクラスにはEAL(English as an additional language)、つまり母国語が英語ではない生徒が3人いるのですが、彼女らの成長振りを目の当たりにできたことでした。

初めは片言しかしゃべれず、何か説明するにもベンガル語でクラスの子に説明し訳してもらわなければならないこともありました。それがここ一年で彼女らの英語力は飛躍的に伸び、たぶんそのうち何の不自由もなくしゃべれるようになりました。

そして意思の疎通が英語できちんとできるようになってからは前よりも活発な姿を見せてくれるようになり、今回のダンスショーでは他の生徒との見事な連携プレー。

この子達にはこんなに光り輝く才能があるんだなぁときれいに踊る姿を見て、本当に感動しました。子供のパワーに圧倒されました。

そして、クラスではグループで固まりがちな彼女らが、一緒に息を合わせて踊る姿は新鮮でした。まぁ、担任としては「普段もこのくらい自然に協力し合えたらいいのに」と正直思ってしまいましたが。

イギリスの公立校では日本の運動会や文化祭のように全校生徒が参加する大規模なイベントが皆無なので、教室の外で頑張る生徒の姿を見る機会はあまりありません。だからこそ、このショーは貴重な体験でした。

それにしても、このショーを作り上げるのに一番苦労したのは他ならぬダンス教師である同僚達、そして音楽や照明を担当していたテクニシャンのスタッフでしょう。

100人の生徒をまとめ、指導するのはどんなに大変なことだったでしょう。昼休み、放課後とリハーサルに一体、どれだけ時間をかけたのか、、、。頭が下がります。

でも、これからもこういうショーを度々見せて欲しいなと思いました。

来年は11年生になる彼女達。担任を持つのは初めてだった私と7年生のときから一緒に成長してきた彼女達。

彼女らの担任でいるのも考えたらあと一年半です。あの子達はこれからもっともっと成長していく。そして、いつか離れて行ってしまう。それが嬉しいような悲しいような。ちょっと複雑な気持ちになった私でした。

投稿者 lib : February 7, 2009 04:17 PM

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