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June 30, 2009

Britain's got talent への道 1

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さまざまなドラマを生んだ素人オーディション番組、Britain's got talentもファイナルが終わって数週間経つが、我が家ではブームはまだ終わっていない。

嗜好がバラバラの我が家で、家族3人が揃って楽しみにしている珍しい番組だった。
ファイナルが終わった時には
「ああ、これでBritain's got talentが終わってしまった。これから何を楽しみに生きればよいのやら・・・」
と息子と嘆きあったが、それは私が甘かった。

セミファイナルから毎晩録画していたものを、息子が毎日毎日再生して繰り返し観るとは・・・・。
あんなに楽しみだったBritain's got talentだが、今はオープニングの音を聞くのもTortureになった。

しかし息子は飽きずに視聴を繰り返し、
「う~ん、彼女は今回選曲がまずかったね、オーディションのときの方が良かったよ」
などとしたり顔で批評している。
・・・・・おい、それはサイモンが言っていたのを300回くらい聞いたぞ。

予想通りといおうか、
「マミー、僕は来年のBritain's got talentに出場するよ」
と言い出した。

彼の目指すのは、今年優勝のストリートダンス集団、Diversityのようなパフォーマンスらしい。
Diversityの様な素晴らしいチームワークを創り出すために、メンバー選定は最重要課題である。

「同じクラスのKと一緒にチームを作ろうって約束したんだ。あとはAと、Cと・・・・・」

「Zも仲良しじゃない、彼はチームに入らないの?」

「Zに話したら笑われた。だから入れない。」

子供の世界もいろいろあるようである。

「えっと、だから僕とKとAとCと・・・・Tもいいな、明日誘ってみよう・・・(指で数えながら)でも15人は必要なんだ、まだ足りないよ、あとは誰がいるっけ・・・・・・えっと、えっと・・・・マミ~~、僕の友達って誰だ?」

この年(6歳)で友達不足に悩むとは。不憫な事である。

「レ、レセプション(一つ下の学年)の子は?Year 1だけから選ばなくてもいいじゃない」

「そうか、レセプションではLならできそうだな、あとはGと・・・・・それでもまだ7人だ、半分しか集まっていないよ~」

それ以前に、彼らからOKの返事をもらっていませんが。

チーム編成も大切だが、振り付けも重要なポイントである。
息子はDiversityのダンスを繰り返し再生して、動きを学んでいる。

「見て盗めとは言うけどね・・・・Diversityと同じダンスを踊っても優勝できないよ、自分でダンスを考えないと」

「えっそうなの。」

息子は自分なりに、

「ここで回って、ここで地面に倒れて・・・」

などと振り付けを考えていたようであったが、

「マミ~!!ダメだ、思いつかないよ~」

と本気で困り、泣きそうになっている。

「アイデアがわかないときは、寝るといいんだよ。夢の中で急に閃くことがあるよ」(訳:めんどくさくなってきたから早く寝ろ。)

「えっ?夢で?分かった、今日は寝るよ」

次の日、目覚めた息子は開口一番、絶望の表情で私に訴えた。

「マミー・・・・・ダメだった、何の夢もみなかったよ・・・・・」

目の下にうっすらクマを作り、こころなしかやつれたように見える息子であった。

つづく

投稿者 lib : 03:39 PM | コメント (0)

June 28, 2009

でも羨ましい話。

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試験期間終了後、私を待っていたのは大量の採点物。

7年生2クラス(うち1つはRE=宗教を教えているクラス)、8年生3クラス、9年生5クラス、10年生1クラスを担当している私は、11クラス分の試験の採点をしなくてはなりません。

10年生の分は成績をシステムに打ち込む締め切りが7-9年生の1週間後なので後回しすることを即決定。

試験期間一週目で7年生分は早々に終えたものの、8,9年生の分を採点し始めて一気にスローダウン。

それぞれ4ページにわたる試験問題ですが、そのうちのいくつかは史料読解、そして2つの問題は小論文。

例えば、9年生の問題のひとつに「奴隷制は長い間存在し、たくさんの文明がその恩恵を受けてきた。したがって、奴隷制を否定することはできない(最後の部分はオリジナルの文章がTherefore, we cannot argue against itなのですがうまい訳が思いつかず、、、)」という論題に対して、反対か賛成か(Agree or disagree)論ぜよ、というものがあります。

生徒は自らの奴隷制(主に三角貿易の時代)に関する知識と与えられた史料をEvidence(証拠、論拠)として使って、意見を述べなければなりません。

採点基準(Mark scheme)があるので、一つ一つ読んだ後に、達成レベルと点数を個別に付けます。

1クラス30人分なのでここで非常に時間がかかります、、、。自分の意見を的確に読みやすく書ける子もいるのですが、なかには段落の使い方や、connectives(Therefore, on the other handなど文と文を繋げ、相互の関係を表す言葉やフレーズ)がしっかり使えない子が9年生でも多いのです。

そういう子の文章はIntroduction, main bodyとConclusionに一貫性がなかったりと意味を追うのが大変なので、最終的な評価に迷うこともあります。

採点で一番楽なのは最初のセクション。単に知識を問う問題が中心なので、これはかなり早くできます。いつもここを先にやってしまうので後がつらいんですよね、、、。

さて、今のところ、なんとか7クラス分は終えたのですが、来週末の成績提出までに今週末も使って9年生の残りの採点を終えなければなりません。

正直言って、日中は自分の授業とその準備もありますし、放課後は疲れきっていることもしばしばなので、採点もなかなか進まないこともあります。しかも、今回は謎の腹痛に3日間も悩まされ、予定どおりにはなかなかいかず、、、。

採点は5年経っても苦手分野な私です。それでも、締め切りがいよいよ迫って来ているので、もう言い訳なんかしていられません。

今日も同僚たちと「採点しても採点しても終わらないよね、、、」と愚痴交じりに話していたら、一人の同僚Aが「私は終わった」と発言。

彼女は一日の授業が終わるとすぐに学校を出るし、家では仕事はしないという(私の中では典型的なイギリス人の)スタンス。

頭脳明晰な彼女ですが、それにしても一体いつ山のような採点をこなしたのかと、聞いてみると、、、。なんと、彼女、6月に入って一日中、授業の全くない日があるというではないですか!

実は、11年生、13年生はPublic exams(GCSEやA-levelといわれているもの)が終わるとそのまま卒業で学校に登校しなくなるので、その学年を担当している教師はその分の授業がなくなるのです。

彼女は11年生、13年生のクラスをいくつか担当し、私ほど7-9年生を教えていないので、その分、採点するものも少なかったようです。

かくいう私も11年生の授業がなくなった分、二週間に3コマ空きが出来たのですが、その分は今学期の授業教材準備に見事消えてます(涙)

試験クラス、つまり10-13年生を教えるのは責任も重いですし、準備も大変です。そういう授業をたくさん担当している同僚はすごいと思います。私なんて去年、A-levelのクラスの週二回の授業を準備するのにもてんてこ舞いでしたから。

それでも、毎年この時期になると正直、授業が減る同僚を「うらやましい!」と思ってしまう私。

まぁ、自分でタスク管理をして時間を決めてこなすのが苦手な私は、時間があったとしてもきっと時間を有効に使えず、無駄に過ごしてしまうことも多そうですが。

こんなことを思った私は「そう、忙しくていいのだ、、、!」と、無理やり自分を納得させて、今日も(嫌々)採点、採点、採点。

あと2週間、頑張ります!

投稿者 lib : 09:36 PM | コメント (2)

June 24, 2009

猫のその後(1年を経て)

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迷い猫として我が家にやってきた猫も1年が経った。
身体は、すっかり成人だ。
数ヶ月前、私が長く日本にいる間、ダーリンが餌を与えていた。どうも甘やかしていたようで、餌をあげすぎてすっかり太ってしまった。 獣医から太り過ぎと言われ、このままだと糖尿病になると脅された。そうか、猫も糖尿病か、、、とここ数ヶ月、餌に気をつけていると体重増えない。
他の猫に比べてもスレンダーだ。ダイエットの神髄を猫から教わったようだ。人間の私も頑張らないと、、、、。

しかし、最近は、どうも外で餌を食べているようだ。しかも天然のもの。そう、ネズミ、蛾を食べている。それを家に持ち帰るので困る。
私は、蛾がダイッ嫌いだ。先日も猫が戻ると様子がおかしい。いつも何か言うのに、何も言わない。
ダーリンが、「あ!蛾をくわえているよ!!」それを聞くなり私はすぐにトイレに逃げ込む。
そう、ダーリンがそれを退治してくれるまで私は、部屋に戻れない。
「大丈夫だよ。」の声に部屋に戻り、ホッとする。
そして、昨晩も口がモゴモゴしている猫を見ると、まだ蛾を口にくわえている。きゃー。

3センチぐらいのネズミも私が見ただけで3匹を家に持ち込んだ。これらは食べていないようだが、
投げたり、つついたりたりして、たっぷりと遊んでいた。
先日は、外でバーベキューをしていたら、バタバタと草むらで音がする。ああ、ついに鳥を餌食にしたんだ。とダーリンがそーっと見に行くと、なんと大きなネズミだった。
お、お願いだから、それは家に持ち込まないでね。とお願いしているが、聞き入れてくれるかは、
不明。
こうして、毎日怯えて?生活をしているが、帰ってこないと探しにいくし、他の猫を見て「ウチの子の顔は、可愛いわね。」なんて、親ばかをしている我々だ。
犬派だと思っていたが、猫を飼うのもなかなかいいもんです!!

投稿者 lib : 10:03 AM | コメント (0)

June 17, 2009

涙のカラオケ大会

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某金融機関に勤める友人が会社のカラオケ大会に参加したそうだ。

「カラオケ好きなの?」
「いや、社内のネットワーキング」
だそうである。大きな会社なので、時々こうやって社内のイベントに参加し、マネージメントの人とおしゃべりをして、ゴマをすったり、情報を仕入れたり、あわよくば他の部署で良いポジションに移ろうという魂胆らしい。

・・・イギリス人のサラリーマンもそれなりに苦労しているのね。

さて、この会社、かつてのパーティでは数百人を集め、豪華なホテルを借り切り、シャンパンを浴びるほど飲ませ、とバブリーなコーポレートワールド絵巻を繰り広げていたのだが・・・。

「どこで開かれたの?」
「会社の会議室」
「え?」
「おまけに会費制」
「ええ?」

確か自社の株価が四分の一になってしまったと泣いていたが、ついにそこまで・・・。

大きな会議室を開放し、飲み物と軽食が用意されたという。
イギリスの会社ではなく、本国では政府の資金注入もあったらしい。そんな時節柄、会社の金で派手なイベントを組んでいると思われたくなかったのか? でも、時には社内交流会も必要で、というわけで、会議室で会費制のカラオケ大会・・・苦労がしのばれる。
まあ、会費が10ポンドというのは形だけの徴収で、飲食物の費用の大半は会社がまかなったのだとは思うが。

ちなみにこの会社は数ヶ月前に全従業員の10%がクビ、来月にはさらに7%が人員カットとなるらしい。
友人も 「もし、今クビになったら」と退職金を計算している。かなりの額(友人試算による)は貰えるようだが、無税なのは3万数千ポンドまで、それ以上は40%の所得税がかかるらしいので、
「3万数千ポンドは現金で貰い、残りは税金のかからないように年金に組み込んでもらう」そうである。

3万数千ポンドなんてイギリスの物価の高さを考えるとアッと言う間に消える額だ。残りは年金にするなんて、ずいぶん余裕があるなあ。

さて、そのカラオケ大会で挨拶をして回っていると、何人か馴染みの顔に会ったという。

ある女性同僚の夫はミリオン単位(数億円)という稼ぎがあるが、忙しくて結婚生活には不満がいっぱい、という話だったが、この不況で収入は激減。さて、今は?

・・・離婚訴訟中だそうである。   

さて、もう一人の女性同僚。去年までマネーマーケットで巨額のボーナスを稼ぐダンナがいたが、彼は今失業中で、

・・・離婚訴訟中だそうである。

男の同僚は業績が落ちて不眠症になり、家族にやつあたりしていたが、

・・・離婚訴訟中だそうである。

そのカラオケ大会の話を知り合いの家庭問題専門の弁護士にしたら、

・・・たいへん忙しいそうである。

金の切れ目が縁の切れ目というのは万国共通である。

投稿者 lib : 09:51 AM | コメント (0)

June 16, 2009

いい加減?良い加減?

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友人のK子の話。
彼女は、ちょっと特別な携帯にしたかったので、 手続きの前に何が必要なのか通りかかった携帯店に寄ってしっかりと確認をした。そして、そこのスタッフから聞いた書類を全て持って、会社に近い別のブランチに出向いたら、書類が足りないという。
「だって、他のブランチで確認した通りに持って来たのよ。」と言っても取り合ってくれない。仕方がない。再度出直すか。と再挑戦した。同じ店に行くと、見習い生みたいな定員が対応した。彼女の書類を見て、自分では判断できないと思ったのか、裏の事務所に駆け込んでしまった。そして、戻ってくると、コピーされた書類の一部が欠けているので、これでは受付できません。と丁寧に断わられたそうだ。もちろん今回はコピーミスで自分が悪いのだか、なんで?なんで、こんなについていないだろう。時間の無駄使いだ。こんな店には2度とこない!と憤慨して帰って来た。

しかし、すでに古い携帯の解約の手続きをしているので、どちらにしても何処かの携帯を契約しないとならない。しかたがないと、再度書類を揃えて,今度は自宅近くのブランチにいくと、なんだか様子が違う。書類を見る前に「それで、どの機種にしたいの?」と具体的な話から始まった。なんだかいい感じ。持って来た書類を机の上においているが一向に目を通さない。そして、最後に目を通し始めた。しかし、その時、K子はその書類の1点に間違いを見つけた。心の中で(ああ、また出直しだな。)と諦めていた。でも、その定員はそんなことはまったく気にしていない様子で、トントン拍子に契約完了した。なんだか狐につままれた感じ。そして、その定員がお客様対応アンケートに答えてほしいと協力を求めてきた。
もちろん気分がいい K子 は、すべてのサービスはエクセレントよ!! と答えて上げたそうだ。

しかし、今回も前回のブランチに行っていたら、きっと再出直しだっただろう。 英国に住んで感じるのは、いい加減なことと、良い加減が混在していること。時には、いい加減もなかなかいいもんだなー。

投稿者 lib : 09:53 AM | コメント (0)

June 14, 2009

終わった、そして宝物貰った。

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木曜日に無事に11年生の歴史のGCSE試験が終わりました。

歴史のGCSEは二種類試験があって、1つは生徒の歴史事件に関する知識量とその知識を使ってどれだけ歴史的変化やその原因などを論じられるかを見るもの。

もう1つは史料解釈のスキルと史料と生徒自身の知識を使ってどれだけ歴史的考察ができるかを見るものです。

いわゆる四択や短答式の問題がなく全て記述式なので、暗記だけでなく時間内でエッセイを書くスキルが求められます。

とはいえ、GCSE(日本の高校1,2年に該当)なので、論文といっても大学のように先行研究に触れてなおかつ新しい歴史解釈を自分で組み立てて論じるというよりは、既存の歴史的事実・解釈を説明するだけですが、私が高校時代にしていたことと比べるとかなり高度だと思います。

歴史のGCSEは試験で総合的なスキルが求められるので、難しいと感じる子も多いのです。生徒に考えさせて興味を持たせ、歴史を学ぶことを楽しみながら、なおかつ試験に必要な理解とスキルを身に付けさせながらコースを進めていく必要があります。

ただ、実際、暗記は得意なのだけれどどうも論じるのが苦手な子、すごく理解力があるのだけれど、紙の上で論じるのはどうも苦手な子、、、色々な生徒がいます。

その辺を見極めたうえで授業を計画、実践する上で、現実には難しいことも多いのです。でも、やはり最後は生徒が納得できる結果を出して欲しいですから、5年目の今も私は試行錯誤しています、、、。

さて、今年の11年生の試験。授業内の復習や放課後の希望者を対象とした復習授業などを、例年よりも早い時期から今までよりも意識してやってきました。特に放課後の授業は5-6人の少人数だったこともあり、綿密に行うことができました。

私のクラスは生徒が26名いたのですが、そのくらいの人数になると生徒の集中力も散漫になることがあります(だから、日本の40人学級はすごいと思います)。復習授業に参加していた生徒たちも話し合いをしているはずなのに話が脱線しておしゃべりが始まってしまったり、なんてこともありました。

でも、放課後の復習授業ではみんな集中してくれて、やっぱり少人数はいいなぁと私も実感。本当に教えがいのある貴重な時間でした。

実は、水曜日にその中の一人、生徒Bが私に会いに来ました。もうその日で11年生の授業はほぼ終了で、あとは試験のある日だけ登校すればいいので、その日は他にも最後に挨拶をと何人かが会いに来てくれたのですが、生徒Bは挨拶だけでなくて私にカードもくれました。

後で読んでみたら、、、まわりに同僚がいるのに思わず涙腺がゆるみそうになりました。

カード一面に綺麗な字で書いてくれた彼女からの言葉。ここで全ては書きませんが、一番嬉しかったのは、

「Since you've started teaching me, I’ve realised how much I love history」

と言ってくれたこと。本当に、本当に私にとって最高の褒め言葉です。

実はその子はとても賢い子で廊下なんかで会うと非常に礼儀正しいのですが、たまに素直でないところもあって、注意すると躊躇いもなく言い返してくる、機嫌の悪いときには「つまらない」といったりと正直その変化に驚かされたこともあったのです。

ただ、2月ごろからは彼女は希望のカレッジに進学するために、GCSEでいい成績を取りたいと集中してきたようで、試験のための復習を自分でかなり頑張っていました。復習授業のあとはいつも丁寧に感謝の言葉を言ってくれてました(驚くことに最近はちゃんとお礼を言えない生徒が多いのです、、、)。

私が大学生の頃に思っていたこと。

「教師になったら生徒みんなが歴史を好きになってくれるような授業ができるようになりたい」

「みんなが」のところはまだまだ未達成ですが、このカードを彼女にもらって私の夢に一歩近づけたような気がします。

正直、去年の12月ごろからOfstedの準備やそれに関して色々あったことで、「一体、私はあと何年、頑張れるのだろう、、、」と精神的に落ち込んだことが多々ありました。教師として5年間積みあげてきたと思った経験と自信を失ったように感じさせられた出来事もありました。

でも、このカードのメッセージが半年ほど貯め続けていた私の迷いを打ち消してくれました。こういう瞬間のために私は頑張ってるし、これからも頑張れるのだと思います。生徒Bには本当の宝物を貰いました。

と、言ったところで、、、さて、早速、私は目の前にある採点物の山を何とかしなければ。

投稿者 lib : 07:17 PM | コメント (0)

June 09, 2009

税金を取り返し作戦

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ママのブログではないけど、真面目に働いて税金を納めているのがばかばかしくなるこの頃です。
私はしっかりと税金を支払っているが、なかなか還元されていないと常々感じていたというか、あきらめていた。 最近、数人の友人からこの国のNHSもなかなか悪くないよ。と聞かされた。そうだろうか?アポイントメントはなかなか取れないし、GPのドクターにも失望が多かったのだが、唯一税金を取り返すチャンスとばかりにGPに行く事にした。
というも、ダイエットを兼ねて、マラソンを始めたら膝を痛めてしまったのだ。
始めのドクターにあうと、話をひとしきり聞いて、「では、痛み止めを出すから、1週間飲んでみて。ちょっと多いけど持っていれば又別の時に使えるから。」と処方箋を書いてくれた。膝は痛いのではなく,腫れていて歩きにくいのだ。だから痛み止めより違う検査をしてほしい、と頼んだが、まずは薬を飲んで。とつれない。
思うにこうしてふるいにかけているのではないだろうか、我慢できない痛みなら、すぐに対処するが、ちょっと痛い、という程度なら積極的に検査をしないという方針があるのではないだろうか。以前も他の件でGPに行ったが、特に何もしてもらえなかった。なので、結局はあきらめてしまったっけ。そう、こうして私はギブアップしたから、作戦成功ってことだな。

さて、薬局ででてきた痛み止めは、なんと大きな箱で1箱もくれた。ドクターの言った他に使える意味がよく分かったが、不必要な薬の投与は税金の無駄使いだと思うけどなー。それにこんなに飲んだら身体に悪そうだ。
3日間ぐらいのんだけど、やはり何も変化がない。1週間経ったので、再度GPでアポを取った。すると違うドクターが診察してくれた。このドクターは今迄とは違った。まずは、問題の膝を触ったり、観たりして、腫れている事を指摘し、もしかしたら骨が欠けているのかもしれない、とレントゲンを撮ることになった。これで分からなければ次はMRIを撮ろう。と言ってくれた。なんだかまともな医者にあった気がした。
それなので、つい他の悩みも相談した。しかし、「ごめん。診察時間の枠が1セッションだけだから,次回に2セッションを予約して。」と言われた。聞けばGPの1セッションとは10分診察のことで、以前は7分の診察だったとか。GPの医者も結構大変な状況なんだなー。
レントゲンは、予約が必要ないのであくる日に行った。結果は1週間後だからその後にドクターとの予約を取ってね。と言われた。え!!1週間後って、いったいなんでそんなに時間がかかるのかしら?と思ったが、そうそう、これがNHSの医療サービスだ。
まあ、私は待ったとしても命に関わる事でもないので、辛抱強く1週間を待ち、再度ドクターにあった。
名前が呼ばれ、診察室に入ると、ドクターが、「それで、、、」というので、「レントゲンを撮ってもらいました。」というと、「そうそう。」と探している。ところが、その結果がまだ届いていないという。えー、一週間も経っているのに、いや1週間経っているから忘れられたんだー。ドクターが「探してから又呼ぶので、待合室で待っててくれ。」と。そう、ドクターは時間がない。はいはい、お外で待っております。といい子にしていた。
再度名前が呼ばれドクターと会うと、レントゲンを見て、どうもこの膝にはなんの問題のないといわれた。ある種、老化みたいなもので、、、と言われた。ええっ!!老化。がっかり。もしかしたら体重を落として、膝の負担を軽くすればよくなるかもしれないし、水泳などの運動もいいだろう。とのこと。
ガーン。老化、、、、と打ちのめされて帰ってきた。これでは税金はもう取り戻せない。
しかし、ともかくいいドクターと出会ったので、今度からは安心だ。と友人に話したら、GPのドクターって移動が多いからね。いつまであんたのエリアにいるかしらね??と。そうか、また痛み止めを1箱くれるドクターになることもあるってことか。
やれやれ。税金を取り戻すことも大変だが、いいGPのドクターに出会えるのはもっと大変かも。

投稿者 lib : 06:05 PM | コメント (0)

June 07, 2009

バーチャル日本観光。

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先週はハーフターム。

木曜日に同僚Uとピカデリーサーカスにある日本食レストラン(Yで始まる名前)に昼食を食べに行きました。テイクアウェイのお寿司だけでなく、内容盛りだくさんのセットメニューが安くて美味しいと評判の店です。

もう半年以上も前から、同僚Uと「お休みのときにご飯食べに行こうよ」と言っていたものの、いざ休みになるとお互い色々忙しくて実現に至りませんでした。

今回は私も週の最初は「休みは休み!のんびり過ごそう」と予定をあまり入れなかったのですが、「そうだ、同僚Uは暇かな?」と急に思い立ち、連絡を取ってみたら何とOK。めでたく実現しました。

彼女の希望で日本食を選んだわけですが、彼女自身は日本食というとイギリスでは有名な回転寿司のチェーンでくらいしか食べたことがないらしく、これはぜひ安くて美味しいところを思い、Yレストランにしたわけです。

これが大正解でした。(いや、決してお店の回し者ではありません)

ただ、お料理が出てきて彼女が真っ先にご飯に醤油をかけたのには驚きましたが(笑)、白米の淡白な味に慣れてないんだなと思い、あえて何も言わず、、、。

まぁ、5年前に日本食レストランでバイトしたときにはもっとすごい人いましたし(緑茶に砂糖を入れて飲むとか)。

お料理は私自身も大満足。お刺身と、鯖の塩焼きと、ほうれん草の胡麻和えと、、、彼女も喜んでいました。

ところで、私は普段、仕事帰りにパブ(イギリスの居酒屋)にもいかないし、プライベートで同僚としょっちゅう出かけることもありませんが、彼女はポーランド出身のEAL(English as an additional language)の専門教師で学校でちょっと話しても気が合うので、いつか落ち着いて話をしたいなと思っていました。

食事をしながら、初めは時折お互いの私生活のことを話していたのですが、やはり同僚となると仕事の話がどうしても出てしまいます。次第に話が盛り上がってきて、気づいたらお店に入ってから二時間近く経過。

お店に入ったときは半分以上空席だったのに、いつの間にか全ての席が埋まっていました。伝票を渡されて初めて、「あ、混んでるから出て欲しいんだなぁ」と気づいた私たち。それほど会話に夢中になっていたのです。

そして次に向かった場所は、ピカデリーという通りにある日本食品や日本の百均グッズ(でも値段は3-4倍がほとんど)、書籍などを売るお店へプチ観光。彼女は前から好きだという玄米茶を、私は安売りのカレールーを購入して生活感を丸出しに。

それから近くのカフェに場所を移して、お互いの学科の話(ほとんど愚痴)やら、担任クラスのことなどについて再びおしゃべり。「ゴシップなんだけどねぇ」と苦笑いしながら、いろいろな話をしてくれる彼女。他の学科の内情を知ることは滅多にないので、私も野次馬根性で聞き入りました。色々ごたごたがあるのはうちの学科だけじゃないんだなぁと妙に納得することもあったり、、、。

自分は楽天家と語る彼女。生徒のことを一番に考えて、英語のまだあまりしゃべれない生徒のためにあれこれ工夫を凝らして教える彼女の姿勢は前から尊敬していましたが、今回も話をして色々彼女から学びました。

そして、最後の締めは、、、。同じくピカデリーにある和菓子屋さん。別に寄る予定はなかったのですが、次の用事までちょっと時間があるというのでじゃあ、せっかくだから日本らしいものを見ようということで。

綺麗に並ぶ和菓子を前に、素直に店員さんに聞けばいいのに、頭の中にある限りの知識で必死に説明をする私。練りきりがいかに味だけではなく、見かけも美しい職人魂の詰まった芸術品なのかを熱く語ったりと、ちょっとエセ評論家になっていました(笑)

で、ひとしきり見た後、見るだけ見て買わないで出て行くのが非常に躊躇われた私。

ところが、どう見ても日本で買える数倍のお値段の和菓子たちばかり。うーんと内心うなりながら私が選んだのは、、、。

どら焼き二つでした(笑)

「かえって恥ずかしいでしょ、それ」

と心の中で自分で突っ込みを入れながら、同僚とのバーチャル日本観光はこうして無事に終了したのでした。

投稿者 lib : 12:32 PM | コメント (0)

June 04, 2009

イギリスの税金が高いワケ

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内務大臣のジャッキー・スミスがついに辞職しましたね。

英国議員の経費乱用スキャンダルの発端ともなった彼女。
イギリスにお住まいの方はとうにご存知でしょうが、英国の議員は自分の地元と、議会の開かれるロンドンの二箇所に家を持つことが多く、そのロンドンの二件目の家については経費として請求することができるのです。

スミス内務大臣はロンドンに滞在する時はいつも妹の家に泊まっていたにもかかわらず「二件目の家の維持費」を上限いっぱいまで請求し、過去に夫の観た「ポルノビデオ代」まで経費として請求していたことまで分かって赤っ恥をかいた上に、国民の顰蹙を買いまくりました。

その後もでるわでるわ、他の議員の経費の内訳。「プールの掃除代」とか「バスルームの改装代」「高級カーペット代」「フラットTVとDVDプレーヤー代」「ネコの餌代」「ビスケット代」etc・・・・
「B&Qで買った電球1コ59ペンス」なんてのは正当な請求なのかもしれませんが、大英帝国議員の皆様がそんな小額レシートまでせこせこ集めていたと思うと笑える。豚インフルはどこへやら?といった、連日の報道でした。

いや、笑っている場合じゃない。スミス内務大臣のようにはっきり不当とわかる場合は別として、「経費」として何を請求できて、何を請求できないのか、その線引きをはっきりできないことが問題なんですよね。
例えば「家の掃除費」はよくて、「プールの掃除費」はだめなのか。それじゃ「庭の掃除費」はどうなんだ。

線引きがはっきりしていないから、議員の皆さんはとにかくいろんなレシートを集めて、認められたらラッキーとばかりに請求できる上限まで力の限り請求する。
上限いっぱいにする努力が内訳の行間から伝わってくるようです。
上限に満たなかったら、必要なくても冷蔵庫を新しくしてみたり、「そういえば照明を変えたかったのよねー」なんて言ってシャンデリアを新しくしてみたりするんじゃないですかね。それがまたあっさりと認められちゃうから(笑)。認めた人もこの前辞職していましたけどね。

とにかく血税の乱用ということだけははっきりしていて、国民の怒り心頭なワケですが、なんというか地位や教育に関係なく、人間の本性っていうのはこういうものなんだなあ、という気がします。

この国はベネフィット(福祉)のお世話になっている人もすごく多いです。
すごく簡単に受給資格を得る事ができる上、内容も手厚いので、働くよりも保護を受けている方がずっと優雅な生活ができる人もいるワケです。
本当に困っている人を福祉でヘルプするのは全く構わないのですが、制度を悪用する人ももちろん出てきます。

例えば、国から住宅を無料や格安で与えられている夫婦が、離婚したふりをして住宅を2つゲットするなんてことはよくあるらしいです。(与える方もまた、簡単に与えちゃうんだこれが)そしてその1つを人に貸して賃貸収入を得るとか・・・。
十代のカップルが子供をつくって、結婚はせずにシングルマザーとして申請すればベネフィット生活で一生安泰、なんて図もよく見られます。(こういうのを無計画な妊娠というのか計画的な妊娠というのか、よくわからん)
子供を二人つくって父親と母親で一人づつ面倒をみることにすれば、父親もシングルファーザーとして一軒獲得~なんてのもあるんじゃないでしょうかね。ちょろいもんです。

国も自治体も、福祉を受けている人たちに甘いよなー、もっと厳しくチェックすればいいのに、と思っていましたが、自分達が同じ事をしていたのなら甘くなるのも当然です。
国のトップ「とされている」人たちも、経済的に最も恵まれない「とされている」人たちも、やっていることは同じ原理。
上の方の人達と下の方の人達に家を2コづつあげていれば、そりゃ国も財政難になるってもんです。

そして、特権を受けるほどエラくもなく、福祉を受けるほど貧しくもない、真面目な勤労者である一般庶民の私達が、上と下から搾り取られるように税金を払ってます。

税金が高いはずだわ・・・・。ふうーっ。

投稿者 lib : 11:22 AM | コメント (2)

June 03, 2009

私をフットボールに連れてって その3

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チェルシー・スタジアムのゲスト席の入り口はホテルのチェックインのような感じだ。
「いいゲームになるといいですね。楽しんでくださいねー」
と、スタッフがフレンドリー、それも不自然なまでの愛想の良さである。ゲストパスを機械に通しリフトに乗り込んだ。着いた階もゲストルームが並んだホテルのよう。

各ドアを見るとそれぞれに有名企業の名前が張ってある。銀行・金融関連、広告業界、通信業、このご時世にまだ接待費が使えるなんて、けっこう景気いいのね・・・。

私が招待された接待用の部屋は20人くらいまでのキャパである。ここにも商業用スマイル満面の黒人のおねえさんがふたり。
「ハーイ、私はジェニファー、彼女はミッシェル。このお部屋の担当です。まずお飲み物を用意しますね」
テーブルにはサラダ、コールドミート、キッシュのようなものが並び、ホットミールはラムチョップ、ローストベジタブルが用意された。どれもおいしかったが、ワインは小売価格10ポンド程度のものと思われる。(産地、銘柄に詳しくなくても小売価格の推測は得意)

この部屋のスタジアム側のドアを開けると、ベランダのようなプライベート観客席に出ることができる。一般席より一段高く、フェンスで区切られているので、皆が総立ちになっても、ゲームを見るのに困らなかった。背の低い私はラッキーである。が、ここはお行儀の良さが要求されるらしく、この席での食事は禁止、飲み物の持ち込みもダメ、で、何とフットボールシャツの着用も許されない。
「一般席のほうがゲーム鑑賞の雰囲気はいいよ」と言っていたのはこのことらしい。

さて、グランドでは100人近くが準備に余念がない。  
ゴールキーパーは軽くディフェンスを、選手たちはレギュラー、補欠、準補欠(たぶん)に分かれて、ランニング、ストレッチ、手足を大きく振り上げての「筋肉質の大柄な男たちによる、幼稚園お遊戯風、巨大スキップ」と足のつけ根からグルリと回しながらの 「ひょっとこ踊り」と ジグザグ歩行は「裸足でのアチチチ火渡り風」 である。結構マヌケな動きなのだが、この人たちは年間数億円も稼ぐ選手たちなので、金のかかったダンスステップには違いない。

ヘッディングでぶつかって脳しんとうをおこしたらしい選手を心配すると、
「彼は1週間あたり13万ポンド稼ぐんだ」と聞き、同情する気がなくなった。
13万ポンドもらえるなら、毎週、脳しんとう起こしたって構わないよね。

選手たちの足さばきは複雑、かつ鮮やかで、どんなに緻密な仕事もこなせそうである。
ウォーミングアップ中も、レース編み(かぎ針)、みじん切り(文化包丁を使ったもの)、設計図の書き込み(住宅に限る)等も、軽い足技でさばいていた。 (嘘)

が、何といっても目を惹いたのが、審判3人組の動き。
黒のシャツに黒のショーツ(って言うんだよね?)に黒のハイソックス。襟だけは目にもまぶしい白だ。
まず、フィールドを軽くランニング、で、選手と同じく巨大スキップ、ひょっとこ踊り、裸足で火渡りの後、彼らが特に力を入れていたのが、 「後ろ走り」である。ゲーム中も注意してみていると、確かに審判は後ろ走りが多い。 重要なポイントであるらしい。そういえばタタタタッとすばやく後ろに走るのはむずかしい。(注:試してみようという人は転んで後頭部を打たないようにしてください)

プログラムを貰った。チェルシーの選手が写っている。
「あ、この人知ってる。ガールズ・アラウドのシンガー、シェリル・コールの旦那だよね。去年、ヘアドレッサーと浮気して離婚寸前までいったけど、よりを戻したっけ。へえ、チェルシーの選手だったんだ? この真ん中の人、最近スペイン人のモデルと別れて、新人女優とつき合い始めた、あの彼だね。名前は知らないけど」
とバリバリにフットボール業界に詳しいところを披露した。

友人が肩を落としながら、
「・・・この右の選手、知ってる?」と指さす。
「さあ? ゴシップ欄に出てこない人はちょっと・・・」と知識に偏りがあることを認めざるを得なかった。 ある選手は彼の母親が 「万引き」して捕まったニュースで顔に見覚えがあった。息子は何億と稼いでいるのに、何故? という事件である。ちなみにこの人はチェルシーのキャプテンだそうである。

この発言から友人は私を招待したのは 「猫に小判」だったと思ったらしいが、すでに時遅しである。 ふふ、今度から人選には注意ね。他の招待客には 「猫にかつぶし」だったけど。

フットボールの試合を見に行った、とオペラ友達に言うと、
「あなたがフットボール? チェルシーの試合にあなたが?」とまるでアラスカでフラダンス研修でもしたように驚かれた。
彼女にプログラムを見せたら、
「あ、シェリル・コールの旦那が表紙だ。この人フットボール選手?」と言った。

PS ちなみにこの試合は3-1でチェルシーの勝ち。リーグだかなんかの順位がなんとかで(よくわかっていない)重要な試合だったそうです。提供は 「猫に小判」でした。

投稿者 lib : 09:46 AM | コメント (0)

ああ、殺人事件。(その3)

darling.gif
その後、ボーイフレンドとは玄関で時々あった。合い鍵をもらったらしく堂々と玄関を開けて入ってきた。そうか、仲良くしているのか、思ったのは数ヶ月前だったなー。その後、犬の件でもめ事があり、我々2家族とは仲が悪くなってきた。そんな後、この殺人事件が起きた。

事件の翌日、刑事が我々のフラットに来て、それぞれに事情徴収を行った。これが彼の犯罪の刑罰に関わるので、曖昧な話はできないという。我々の場合は、現場にいた訳でもないので、さほど重要ではないが、日常の彼の態度を理解するために必要でダーリンは1時間30分も別室で話し込んでいた。私は、簡単に聞かれたが、もし私の証言が必要なら通訳人を用意するという。そう、やはり私の英語力では証言にならないのだ。(うっ、う、、、)
しかし、刑事(私には女刑事だった。)は結構なんでも話すのに驚いた。殺した武器を聞いたら、ナイフだと言う。死亡時刻はまだ限定できない等。そして、彼女がなぜ刑事になったなどプライベートなことまでもいろいろ聞いたが、気持ちよく答えてくいれた。
刑事が来たのは、夜の7時、終わったのは9時半だった。夕飯がまだだったので、ともかく食事をした。後片付けにゴミがでたので、表のゴミ箱に捨てるためにダーリンは外に出たとき、初老の男性に声をかけられた。
「私は、●●のステップファザー(義理の父)だが、息子と会う約束をしていたので、彼の母と供にここで待っている。だが、連絡が取れない。何か知っているかい?」という。彼に訪ねてくる母や父がいた事も知らなかった。息子を心配してきた親。アルコール中毒でも、子供は子供。心配もあり、そして会って話すことだけでもうれしいのだろう。おそらく60歳は超えている。そんな親に、彼の息子が今何処にいるか伝えるのは残酷なことだ。しかし、彼が殺人を犯し、警察にいることをやはり伝えないといけない。 これは辛かった。とダーリン。

先週、前庭を掃除していたら、我が家の上の住人が出て来て話をした。お互いに殺人事件があってから始めて話す。彼らは、犯罪のあった下の家に住んでいるので音がよく聞こえる。事件が起こる前から、2人がよくケンカをしていたという。そうか、男が殺人をする1番の理由は、プライドを傷付けられた時だそうだ。何かあったのだろう。上の住人は参考人で裁判に出廷するそうだ。

ダーリンの家族や知人に今回の事件を話すと、気持ちが悪いなら泊まりに来ていいよーと言ってくださるが、我が家で起こったとこでもないので気持ちは悪くない。それに2人も知っているので怖さもない。ただ、なんだか侘びしいだけ。人間って簡単に殺せるの?そして、簡単に死んでしまうのかしら??
詳細は分からないが、警察に電話したのは犯人本人だという。しかし、本当に死体をそのままにして逃げてくれなくてよかった。だって、こんな暑い日が続いたら、今頃、死体が腐ってすごーい匂いをしていたと思うと、そっちのほうがゾーっとしてコワイ。

投稿者 lib : 09:41 AM | コメント (0)