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July 12, 2009

ロイヤルアスコット その2

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さて、ロイヤル・アスコット競馬である。

厳しいドレスコード(服装規定)に沿ったドレスと帽子を用意する期間はたったの2日。

外国の方は正式な民族衣装も歓迎です。 ――と書いてある。 そうか、その手があったか。 着物姿で華やかに登場すれば、テレビに映るチャンスもあるのでは? が、私は自分では着つけができない。 盆踊りじゃあるまいし、アスコット競馬に浴衣とゲタ姿ではひんしゅくを買うだろう。

ということはワンピースかドレススーツだな。 おパンツ見えそうなミニスカートとか腹丸出しプルプルでなければ、ドレスコードはクリアとしよう。

困ったのは帽子だ。 あんな場所にかぶっていけるような帽子は持っていない。 といってもマイフェアレディみたいな大げさな帽子もアウト。 小柄な私があんなものをかぶったら、 「歩く 毒きのこ」状態になってしまう。

しかたない、買うか。 二度とかぶることはない帽子に大金を払うのもなあ。 が、せっかくのロイヤル・エンクロージャーでの観戦。 ここで帽子代をケチって入場拒否なんかされたら、一生の不覚。 さて、帽子ってどこで売ってったっけ?

とりあえず、シティの駅の構内にあるアクセサリーショップをのぞくと・・・あるはあるは、壁一面にそろっている。 どうも帽子は 「季節モノ」らしい。 アスコット競馬か、それとも結婚式への参列か、女の人が群がっている。 値段も25ポンドから40ポンド程度と、会社員にも優しい価格だ。 

えーと、どれにしよう。どんなタイプが自分に似合うのかと帽子になじみのない私のような客がウロウロ、キョロキョロと途方に暮れた顔で店内を歩き回っている。

ヘアバンド式のものも多い。 つけた瞬間インスタントに頭が鳥のトサカになったり、円盤が乗っかる感じ。でも、ヘアバンドってサイズが合わないと頭痛がするのよね。一日中つけるのはきついかも。

じゃ、帽子にするか。

さすがに30ポンドの帽子では六尺玉花火のようなスペクタルな効果は望めない。 派手な羽飾りやリボンにも心惹かれるが、「歩く ジャポニカ・テングダケ」 になる危険もあり、初心者としてはおとなしめを選んでおくほうが無難だろう。

帽子選びに時間がかかってしまった。ああ、女って面倒、と思ったが、男の人はもっと大変だったらしい。

「レーシング・ポスト」という競馬新聞を買って、馬の研究をし、勝負予想を立てる予定だったが、そんな暇もなく、当日に突入。

いやー、久しぶりのアスコット・・・って全然見覚えがない施設になっている。 で、全員がトップハットに帽子姿だし。 以前に行ったのは、どうやらロイヤルでないアスコットだったらしい。 今の建物になる前のことなので施設はもっと小さかった。

一般席
メンバーズ・エンクロージャー
ロイヤル・エンクロージャー

の3種類があって、メンバーズ・エンクロージャーに行ったのだ。 

最初は会社の接待で現地集合。 よくわけがわからなかった私はまず一般席に行き、
「マダム、あなたの席はあちら。もっといい席ですよ」と言われ、
その次にロイヤル・エンクロージャーに行き、
「マダム、ここはロイヤルの席なので、残念ながら、あちらです」と追い払われた。 が、ここのおじさんは親切でメンバーズ・エンクロージャーの入り口まで私を連れて行ってくれた。 そのときのロイヤル・エンクロージャーは広い広い競馬場のほんの一角にきらびやかに存在する雲の上の場所だったのだ。

その記憶があって、ロイヤル・エンクロージャー = 王族、貴族専用席 の刷り込みがされたらしい。 で、今回は友人と一緒に
「キャー、女王のそばの席だったらどうしよう? 声かける? どうする? サインとかしてくれるかな?」と騒いでいたのだ。 (友人もよく状況の理解ができていなかった)

が、この日、ここにもあそこにもロイヤル・エンクロージャーの人々が。 いったい何人のキャパシティ? 千人以上か? 全然特別じゃないじゃん!

結論、今回のロイヤル・エンクロージャーはただの 「やや高価な一般席」でした。

続く

投稿者 lib : July 12, 2009 11:46 PM

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