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August 16, 2011

Initiation

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怒涛のテスト期間、採点、成績付けも終わり、無事に夏休み突入、、、。

と思っていたら、もう8月も半ばじゃないですか!

というわけで、普段出来ないことをやってみつつ、気持ちは既に9月に向かっております。

なぜなら、来年度(つまり9月からの新学年)は私にとって新たなチャレンジの年になるからです。

まず、私が新任として働いたときからずっと一緒の同僚Mが二度目の産休。それに伴い、ジョブシェアで一緒にやってきた学科主任の仕事が私一人の責任に。

そして、3年前から副教頭、そして歴史教諭として一緒に働いていた同僚Vがなんとケニアの学校へ副校長として移ることに。

つまり、歴史の専任教師が私一人に。でも、それでは歴史の授業をカバーしきれないので、一年契約で一人フルタイム採用が決まったものの彼女は教師一人目。

彼女はマーケティングの分野で10年経験を積んでからの転職なので、社会人としてはもちろん先輩。色々な経験を経て教師になる人はこの国では多いのでこれ自体は不思議ではないのですが、ちょっと不思議な感覚です。

さらに、、、去年、いろいろなことがあって自分の教師としての価値が見失いそうになっていた私が、9月からはなんと7年生から上は12年生まで、つまり全学年教えることになり、授業数も増えます。10年生11年生はGCSE、12年生はA-levelといって全部受験のためのクラスですから責任は重大です。

まぁ、去年はsabbatical (安息期間)に近かったんですけど。おかげで9年生の教材作りに時間を割けて良かったのですが、教えることそのもののチャレンジは少なかったので、9月からはそれから180度変わります。歴史好きがたくさん試験クラスに入ってくれたようなので試験対策はもちろんしなければですが、その子たちの純粋な興味を押しつぶさないような授業をしたいものです。

極めつけはたぶん春学期にやってくるOfsted(政府の学校監査)。3年前の学校の異様な雰囲気を思い出します。今回はそうでないといいのですが。今週・来週と発表されるGCSE&A-levelの試験結果によってずいぶんとプレッシャーも変わるので今からドキドキです。

こういうわけでして、今月は羽を伸ばしつつも9月からの長期計画を練っています。新任の先生にもわかりやすく指示を出す必要があるので、マニュアル作りのようなもの。

そして、毎年恒例(?)の私のオリジナル手帳作り。手帳といっても、要は自分の時間割表と簡単な授業計画表、行事予定表を合体させたものです。受け持つクラスが多いとどのクラスがどの範囲まで進んだのか、宿題は何が出されていつ提出期限なのかなど、かなり混乱します。それプラス授業以外の予定を書き留められるようにしたもので、これを印刷してリングバインダーに挿入して使っています。

普通、Teacher’s plannerは学校が既製のものを用意してくれるのですが、2年目くらいから同僚からヒントを得て自分で作るようになりました。学期が始まると手放せない私の相棒です。今はスマートフォンもあるし、自分のネットブックに記録すればいいんですけど、どうも予定表だけは紙媒体じゃないと落ち着かなくて。

そして、何よりもこれを用意することがいつの間にか私の新学年開始前の通過儀礼になっていたのです。これをやらないと自分の中で新学年がスタートしない。

一枚の紙に自分の受け持ちクラスを自分で打ち出すと、色々見えてくるのです。自分が受け持つクラスが一週間の中で何曜日なのか何時間目なのか、そしてどの学年なのかによって授業のダイナミズムも変わります。不思議と事務の人がコピーしてくれる時間割表とは似て非なるものになります。

さっそく仕上げた来年度の時間割表。うちは二週間で一巡りするTwo-week timetableといわれる時間割なのですが、9月からは両方の週の金曜日5,6時間目が9年生の授業を担当することに。

9年生は一番難しいといわれる学年なのでこれは、正直かなりの貧乏くじであります(汗)

、、、金曜日までにエネルギーを消耗しすぎないようにテンション上げて頑張らないと。

生き残りをかけた戦いが始まる、、、?!

投稿者 lib : August 16, 2011 04:32 PM

コメント

人ごとですが、チャレンジは結果がどうであれ、いい人生を作ると信じています!そういう年に?歳?にさしかかったという事で、応援していますよー!!ココ(ちょっと人生の先輩より)

投稿者 coco : August 29, 2011 07:02 PM

初めまして。偶然こちらのブログを発見し、ロンドンで公立学校の教師をしている日本人の方がいるんだ!と興奮しながら読ませていただきました。
私は10年前に3年間ほどロンドンで日本語教師をしていましたが、ぜんざいはSuffolkの田舎町で子供たちと暮らしています。そして地元のカレッジのTeaching Assistantコース(Level3)に通っています。
去年Level2を受講していたので、すでに1年以上近所の小学校でWork placementとしてボランティアで働いているのですが、子供たちの90%以上が白人という環境なので、一体Level3を終了した後に日本人としてTAの仕事に就けるのか・・と、自分の選択を恨めしく思ったりするときもあります。やはりもっと都市部に住まないと難しいと思ったり。
でも、こちらのブログを読ませていただいて、今自分のできることを精一杯続けていればいいんだ、と前向きな気持ちになりました。ありがとうございます!
また遊びに来ますね。

投稿者 amelie : September 29, 2011 11:31 AM

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