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January 26, 2012

2012年

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ふと気がつくと2012年である。

ここ1-2年いろいろと面白いことがあったのに、 「これ、書こう」 と思いながら、怠惰を決めており、深く反省。 「今年こそダイエット」 と同時に 「今年はブログを頻繁に書く」 のが目標である。 
その他にも 「田中造顔マッサージをする」 とか 「骨盤体操で肩こりをほぐす」 なんてのも、考えている。

いつの間にか、ギリシャの首相もイタリアの首相も失脚し、スペインの内閣は変わっている。 思えば、最近ホリディに行った国ばかりだ。 もし、私が経済テロリストかなんかだとすると、行く先々の国で経済が破綻するような工作を・・・・するわけないか。

天気は悪く、冴えない食べ物文化で、海水は冷たく、意地悪な人が多いイギリスから、ホリディに行きたいような国といえば、太陽はサンサンと輝き、食べ物は安くておいしく、海は暖かくてキレイ、人々は陽気である。 こんな楽園に住んでいれば、借金の返済なんていやな事を優先的に考えるわけがなく、そんな国々に金を貸したのが大間違いであろう。 

個人ベースで考えれば、ビーチに寝転び、オリーブとシーフードをつまみに、ワインをすすりながら、のんびり暮らしている輩に 「ぜーったい、ぜーったい、返すからね。 一生懸命働いて返すよ。 汗水流して働いて返すからさあ。 ね、だから、お金貸して」 と言われて、貸すバカはいないだろう。 ユーロ圏の今後はどうなるのか。

そういえば、ローマの話が終わっていなかった。  

さて、旅行中のハイライトといえば、同じ旅でも人によって違う。 

カソリックの友人はもちろんバチカン市国への訪問。 

前日に他の教会に寄ったとき、 「懺悔、受付中。 ランプのついたブースにどうぞ。 英語もOKのブースあり」 みたいな表示を見たらしい。 で、それなら、いっそ、カソリック総本山のバチカンで・・・と思ったらしい。

サンピエトロ寺院では、荷物検査(危険物を持っていないか)の他に、服装検査(ショートパンツ、ミニスカート、肩だしトップはダメ)がある。 ガイドブックを読んでいれば、スカーフを巻いたりするだけでOKなのに、何の準備もなく、エセックスあたりの場末クラブに出かけるような格好で来て、入館を断られている女を見た。おまけに彼女のボーイフレンドは、「じゃ、待ってて」 とカメラを手にさっさと入ってしまい、 「せっかくのローマ旅行なのに、あのふたり、これっきりだろうね・・・」と友人と顔を見合わせたのであった。

懺悔?(告解?)はカソリック教徒から、神父さんに 「今日、今週、あるいは今月、自分で反省するべきこと」 の報告らしいが、友人は何年も 「溜めていた」 とのこと。 毎日曜日に教会に行っているのに 「地元の神父さんだと気心が知れていて、懺悔するのはちょっと恥ずかしい」 そうである。 意味不明だが。

その他にあれやこれや、いったいどんな悪いことをしてきたのかは知らないが、 「ものすごく怒られた」 とマジで汗を流しながら帰ってきた。 それでも、「今後は、悔い改めなさい」 と小さな金のペンダントを神父さんからもらったという。 「懺悔をしたので、天国に行ける。 帰りの飛行機が落ちても、大丈夫」 と喜んでいたが、カソリックでない私を巻き込まないでほしい。 別の飛行機にしようかしら。 (でも私には地元の神社の 「交通安全」 のお守りがあるからOKのはず)

私のローマのハイライトは 「スイカ」だった。

「すべての道はローマにつながる」 そうだが、実際のローマの道は一方通行が多い。 同じ番号のバスが行きと帰りでまったく違う道を走ることがあるのを知らなかった。 

オペラを見に行った帰りだ。 音楽学校の庭のようなところであった小さいオペラで、ビールを飲みながら夜空の下での鑑賞。 ほろ酔いでホテルに帰るはずの番号のバスに乗ったら、交差点で知らない道へと進んだ。 あわててバスを降りたが、見覚えのないエリアである。
 
友人の 「こっちだと思う」 という言葉を半信半疑に聞きながら進む。 ローマでは流しのタクシーがいないのもつらい。 時間は真夜中に近い。 無事にホテルに帰れるのか? 

大都市の郊外で場所の見当もつかないままにバスを降りる。 こんな無謀なことをアメリカですれば、あっという間に身包みはがされて、頭に風穴が開いているだろう。 とりあえずここはローマ、私たちのホテルのある地域は高級住宅街で、危険そうには思えなかったが、それでもわからない。げっ、やばくない?

と、そのとき、目の前に現れたのは、

・・・・・・・・・・・・・スイカの屋台

である。 

軽トラックの荷台にいっぱい積まれたスイカとメロン。 その隣には煌々と明かりをつけた屋台にテーブルと椅子。 そこで、小さい子も含めた家族連れが楽しそうにスイカにパクついているのである。

私は怪奇話が好きだ。 「夜道で見た、見てはならないもの」 といった話には結構詳しい。 このスイカの屋台の突然の出現はそれに近いものがあり、狐に化かされたような気分である。 そこから50メートルも進むと別の屋台もあったので、どうやらローマ市民にとっては夏の夜の日常風景のようであった。

二人できょとんとしていたが、ホテル近くのマクドナルドが目に入り、なんとかホテルに戻った。 

あの屋台でスイカを食べてもよかったな、と今になって見れば思うが、翌朝、スイカの代わりにしゃれこうべを抱いて目が覚めた恐れもある。 

ゆえに、スイカの屋台が私のローマ旅行のハイライトだ。 異議、意見のある方はご連絡を。

今年もよろしくね。

投稿者 lib : January 26, 2012 09:54 PM

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