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September 14, 2005
クリケット
最近、Ashesというクリケットの大きなあり、同僚達がえらく盛り上がっていました。勤務中でも、職場内のテレビを付けて、それを見ながら仕事をしており、打ち合わせもわざわざテレビの前のテーブルで行うほどです。
私には未だにこのクリケットというスポーツがよく理解できず、同僚達との会話に加わることができません。南アフリカから来ている同僚も、イギリス人達とクリケットの話題で談笑しているというのに、私だけ疎外感を味わっています。ゲームのルール自体は、非常におおまかにですが人に説明してもらって、何となく理解できるのですが、プレイのツボというか、楽しみ方が今ひとつよくわからないのです。
そもそも、一試合に5日間もかかることからして異常なのに、一日の内でも、昼食休憩などはさんでやっているスポーツは他にないのではないでしょうか。まだ、サッカーのように1時間半程度で終わるのであれば、観戦しようという気にもなりますが、まる一日試合を眺めているなどというのは、よほど暇な人でないとできないのではないでしょうか。クリケットは野球の元祖だといわれますが、野球に比べて、ピッチャー(らしき人)の投球もワンバウンドで、打球もボテボテのゴロが基本なので、今一見ていて爽快感がありません。もちろん、分る人にはその楽しみが分るのでしょうが。
そして、火曜日には、オーストラリアに勝ったイングランドのチームがトラファルガー広場でパレードをしていました。私の職場の同僚の多くも、わざわざ昼休みに抜け出して見に行っていたようです。このゲームでオーストラリアに勝つのが20年ぶりぐらいの快挙らしいのですが、そもそも、本家本元なのにそこまで負け続けていること自体が問題なのではないかと思ってしまいます。
イギリスには他にも妙なスポーツがたくさんあります。旧植民地の諸国が集って行う「コモンウェルス・ゲームズ」という大会があります。スヌーカー(ビリヤード)とか、ダーツとか、イギリス式のボウリングとか、ちまちまとした競技が多いのですが、テレビできちんと中継しており、しかも観客まで大勢詰め掛けています。
しかし、スポーツというのもその国の文化のひとつであり、それを理解することがその国と人々をよく知るためには必要なことなのかもしれません。仮に日本に駐在している外国人が、「昨日の阪神は強かったな」とか、「朝青龍に土がついたね」とか話しかけてきたら、一挙に親近感が増すことでしょう。
とりあえず私も、帰国するまでに、クリケットが面白いと思えるぐらいにイギリス通になれるよう努力したいと思います。
投稿者 lib : September 14, 2005 11:07 PM