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November 08, 2005
ドッグレース その2
さて、ドッグレースである。
ギャンブルだ。
競馬のパドックの代わりに、調教師なのか、なぜか薬剤師のような白衣を着た人が、トラックの真ん中に立って、レースドッグを見せる。
グレィハウンドだと思うが、図体もでかいし、全身これ筋肉みたいな感じ。公園をのん気にお散歩しているような「愛玩犬」にはほど遠い。ごつい針金でできた口輪(?)をはめている。
ということは・・・噛むのか? 噛むんだな?
いかにも「闘犬」という面構えだ。いや違うか。彼らは「闘犬」ではなくて「走犬」なのだ。ま、細かいことはともかくとして・・・。
「紳士方に、お嬢様(ちなみに私のことだ)、お賭けになりませんか?」
言葉は丁寧だが、場末の映画館のチケット売りみたいなノリのお兄さんが来た。
「馬券」ではないから、「犬券」だろうか。
「2番の勝ちに5ポンド」
「3番と5番の勝ちに10ポンド」
「4番の負けに20ポンド」
同席者は次々と賭けていく。
私は戦略を練るためにしばらく様子を見ることにした。(正直なところ、賭け方がよくわからなかったのだ)
ポータブルの「犬券発行機」で、ちゃちなレシートみたいな「犬券」がプリントされる。何だか、安っぽいなあ。競馬に比べると。
笑ったのが犬の名前だ。
「みんなに会ってくれ」だの「中国の医者」だの「インドのトルコ人」だのと、ふざけた名前がついている。
たぶん「芸名」というか「レース名」だと思うのだが。
「さあ、ちょっと走ってみようかな? こっちにおいで、『インドのトルコ人』、『中国の医者』、『みんなに会ってくれ』。 おお、千切れるほどに尻尾を振って、かわいい奴らだな。 お手! いい子だ。 こらこら、『インドのトルコ人』、『中国の医者』を噛むんじゃない。仲良くしなさい、仲良く。 何をしているんだ、『みんなに会ってくれ』! そんなところで糞を・・・。みんなに合わせる顔がないだろ、『みんなに会ってくれ』。しかたがないなあ」
って、無理だ。トレーニングにならないと思う。
結局13レース中、5レースに5ポンドずつ賭け、全敗して帰宅した。
投稿者 lib : November 8, 2005 04:18 PM