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December 07, 2005
いろいろあった結婚までの道のり その2
そして、春になったときママに変化が起きた。
やはり息子に会えなかったことが、ショックだったのだと思う。
イースターに私を連れて戻ってもいいという。
やっと態度が軟化したと思ったのは、早とちりだった。
ダーリンのホームタウンは、英国の北部。
空港に降り立つとダーリンによく似たママが立っていた。
簡単な挨拶をして、家に向かった。
英国は、北に行くほど英語のアクセントが強くなるので、
ただでさえ英語ができない私は、聞き取れない。
だって、まだ中級の下の下の英語学生だ。
日本語を話すダーリンがいなかったら、ただ笑顔で終わっていたな。
そう、ダーリンは、日本語が話せる。書ける。読める。
みんなは羨ましがるけど、英国に住んでいる私の英語は、おかげで進歩ゼロだ。
はじめは、英語と日本語のチャンポンだったのに、
いまではすっかり日本語が我が家の標準語になっている。
時々、英語しか話せないボーイフレンドを探そうかと思うこともある。
さてさて、家に着くとあの頃はまだ、少年少女だった弟、妹に紹介された。
そしてちょっと年をとったラブアドール犬がいたな。
リビング、ダイニングと3部屋の寝室がある2階建ての一軒家。そして庭もある。
ダーリンのママは、細くて背が高く、きっちりとした身なりをしている。
仕事をしているせいもあるけど、テキパキとお茶の用意をしてくれる姿をみていると、
手強そうな印象だ。
皆の好奇心の中で、何をしているのか、なぜ英国にきたのか、学校はどこにある、
親は何をしているのか、等などイミグレよりは、厳しくないがいろいろ質問をされた。
そして、最後に「夕飯を食べたら、あなたの宿はとってあるからそこへ連れていくわね。」
と言われた。
どうもこの家には、泊めてくれないらしい。
まあ、ダーリンも泊まるし、お客の私が泊まる部屋はないなーと納得していた。
連れていかれた宿泊先はB&Bだった。
B&Bはもちろん今でも利用するが、泊まったB&Bは、
どうも短期で仕事をしている人が常宿にしているタイプ。
若い?女の子が泊まるのはちょっぴり寒い。
部屋も狭いし、テレビもない。
テレビは居間にあるが、肉体労者の男性ばかりの中には入り込めなかった。
朝食は、しょっぱいベーコン(肉体労働には塩分が必要!)、
味が単調で食べられないソーセージ、冷えたトースト。
しかたなくシリアルだけをお腹に入れるだけの朝食だった。
今なら自分でもっと気に入った宿を探して、さっさと移ってしまうが、
その頃はそんな勇気も金もなく三日間をそこで過ごした。
しかし、街を歩けば、いろいろ奇麗で普通のB&Bがあるではないか?
なぜ、あんなところをママが選んだのだろうか?一番近いから??
それとも私を受け入れたくないという、ママの意思表示なのだろうか???。
疑問は募るばかり。いまだに不明だ。
そんな思いをして戻ってきてからも、私とダーリンの付き合いは順調に進んだ。
そして、ダーリンが日本に1年間住みたい!!といいだし、
何かの拍子で結婚しようと決めてしまった2人。
まあ、そのほうがダーリンも日本に住みやすいしね。
なんて、結婚に冷めていた私。
しかし、このことを二人で決めてからママに報告するには時間がかかったなー。
やっぱりダーリンもママが怖いのだろうな。
だんだん、日本に行く日が迫ってきた。
そろそろ、話をしないと間に合わない。。。。。とブツブツ言っているダーリン。
そして、遂に決心をし電話で報告した。
「あの日本人と結婚したい!!」って。
もちろん、呼び出しが来て、再び2人でママの家に向かうことになった。
(つづく)
投稿者 lib : December 7, 2005 09:35 AM