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March 15, 2006
マイママがやってくる!!(その2)
ローマをすっかり堪能したママ。
海外旅行を満喫している様子でご機嫌だ。
ロンドンへの帰りの飛行機でトイレに立ったとき、前方で誰かと話している。
『何言われたの?』聞くと、
『誰か入っていると言われた。』という。
『英語聞き取れたの??』と聞くと
『もちろんよ。そのぐらいは、わかるわよ。』と言い張るママ。
ヒアリングを理解したのではなく、ドアに鍵がかかっていたので、
そう理解したのだろうけど、思い込みは凄い。
日常英会話集を持って来たけど、1ページも見ていないように綺麗なままだよ。ママ。
まあ、いっか。
さてさてロンドンに帰ると、ダーリンのパパとレストランで会うことになった。
始めてパパに会うママは、会った時の挨拶のフレーズや握手をするのかなどなど、
細かくダーリンに確認し、心の準備をしていた。
レストランにママとダーリンが着いたときは、すでにパパは来ていた。
パパは、ママに挨拶をし、なんと頬にキスをしたらしい。
ママは、その場でフリーズだった。
『・・・・・・・・・・。』
遅れてレストランに着いた私は、怒られた。
『なんで始めに言ってくれないの??』と目が怖い。
60才を過ぎたママにとって、始めてあった男性がいきなり自分の頬にキスしてくるなんて、
驚いたし、信じられないし、恥ずかしくて耐えられなかったようだ。
私もダーリンもパパがいきなりそんなことするなんて思わなかった。
きっとパパにとっては、大サービスのつもりなんだけど、
我々はこの日はパパを恨んだ。
いろいろあったが、3週間のママの始めての海外旅行が終わり、飛行機に乗せた後、我々は正直ホットした。
ママも疲れただろうけど、我々もかなり疲れた。
滞在中ママが楽しんでいる姿を、あまり見なかったし、
怒っているか、疲れている話ばかり。
きっとこれに懲りて『もう、こないね。』と我々は話していた。
1週間後に妹に電話すると、
なんだかママは友人に、
『旅行するなら、やっぱり、海外よねー。』と自分の旅行を自慢しているという。
そして、『また行くわよ。』と宣言していたそうだ。
あれから2年経った。
あのママが、またやって来る。
今度は、ロンドンの他にパリに行きたいと言う。
ダーリンは『本当に来るの?』と実現してほしくないようだし、
ダーリンの家族は笑いながら『また来るんだね?』と皆興味津々だ。
そして、ママが再びロンドンにやって来た。(つづく)
投稿者 lib : March 15, 2006 08:33 AM