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March 20, 2006

イギリスの魚

mama.gif  以前、日本から来た友人とスーパーマーケットに行ったら、「魚の種類が少ないねえ!」と驚かれたことがあった。

確かに、肉売り場の占める面積に比べて、魚売り場はとても小さい。昔は、魚といえばサーモンとコッド(鱈)くらいしか売っていなかったような気がする。海に囲まれた国であるのも関わらず、魚を食べない人たちだったのだ。

しかし最近は、健康に良いなどの理由から魚介類が見直されてきて、スーパーマーケットのフィッシュカウンターも種類が豊富になってきた。日本で見かけないものもあるが、新鮮で美味しい魚介類は和食に適したものも多い。
近くに日本食料品店がなくても、近所のスーパーやフィッシュマンガーで美味しい魚が変えますよ!奥さん!

鯖(Mackerel)
日本にいた頃は何とも思わなかったが、イギリスに来てから大好物になった。日本の鯖よりも太っていて油がのっている。大き目のものの方が美味しい。魚屋で「フィレにして」と頼むと、3枚に下ろしてくれる。スーパーでは、すでにフィレの形でカウンターに並んでいることもある。塩焼きが最高。

スケイト・ウイング(Skate wing)
エイヒレ。日本では、居酒屋で焙られて、ひりひりに乾いた姿しか知らなかったが、イギリスのエイヒレは骨の上に肉厚の身がついている。ムニエルで良し、グリルで良し。身は、食感は違うが居酒屋のエイヒレと同じ味がして、心は仕事後の一杯を赤提灯で楽しむオヤジと化す。小骨の心配がないので子供にも安心して食べさせられる。調理済みの身を細かく切ってパスタなどに混ぜると、原型を失うほど崩れるので魚嫌いの子供も騙せて便利だ。

スプラット(Sprat)
小魚。塩、こしょうして、片栗粉と、家にある適当なハーブをまぶし、フライパンで焼く。頭から骨ごとバリバリ食べる。試したことないが、から揚げもいけそうだ。値段も笑えるほど安い。

ハリブット(Halibut)
日本では見た事ないので辞書で引いてみたら、「おひょう」と書いてあった。おひょうと言われても、研ナオコに似ているという事くらいしか知らないのだが、まったりした味の白身魚。グリル良し、ホイル焼き良し。

まぐろ(Tuna)
ツナステーキ用として売っているが、マークス&スペンサーのものは大抵新鮮なので、うちは刺身で食べてしまう。今のところ、お腹こわしたことは、ありません。

ムール貝(Mussel)
日本ではなかなか美味しいものが食べられないが、こちらのスコティッシュ・マッスルはオレンジ色の丸々とした身がジューシーだ。玉ねぎとセロリと一緒に白ワイン蒸しにするのが最高。「ベ○○―」に行かなくても家で美味しいムール貝がたっぷり食べられる。

ドーバーソール(Dover sole)
舌平目。イギリス人は、頭の付いた魚なんて怖くて食べられません!という人が多い。そのため、魚の原型の分からない、切り身で売られている魚(つまり大きい魚)は高価で、頭も尻尾もついている魚は需要が少ないため安いのかと思っていたが、ドーバーソールは例外だった。舌平目は世界のどこでも高級魚らしい。さすがに繊細な風味。

魚食い民族日本人もうなる、イギリスの充実した魚食生活!
ぜひ試してみてください。


投稿者 lib : March 20, 2006 09:24 AM

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