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April 26, 2006
英国の入国管理局
ブロク「キャリアウーマン」の洋子さんも書かれているイミグレーション問題、私も痛い思いをした経験がある。
ダーリンと私は、日本で入籍した。
英国に戻る際、諸事情でダーリンが先に帰り、私が後から英国に入国した。
日本の英国大使館で発行してもらった(購入した?)りっぱなマリッジビザ。
水戸黄門のようにコレが見えないのか!!とこれさえ持っていれば怖いものなし!!と私は思い入国した。
いつも長蛇の列の入国審査。辛抱強く順番を待っていた。
順番が来てその場へ行くと、担当は女性。(コレ以後、女性の審査官に当たらないように祈っている)
渡したパスポートを見て,
「そう、結婚しているのね? それで、ダーリンは?」と質問された。
「先に戻ってきています」とわたし。
「彼は何をしているの?」
「学生です。」
「ふーん。どうやって生活して行くの?」
「ダーリンは、奨学金をもらい大学にいき、私は働きます!」
「そう。」
「それでは、あっちの部屋に行ってくれる?」
「えっ?」
「左に見える部屋よ」
「・・・・・・・・」
え!?この関所より先に行けないの??
もしかして、これは入国拒否??
頭がぐるぐるしてくる。
こ、このあと、どうなるの???
あれ、来た国に戻されるんだっけ?
それともフランスに、いやアイルランドに行けばいいのかな???
どうしよう。どうすればいいのかな??
行った部屋には、色付き人間がゴロゴロ待っているではないか。
なんか入国されない理由が分かる気がする。
そして、みんなレントゲンを撮っている。
なんで????
受付の女性が、
「最近、レントゲン撮った?」と聞くので
「ええ、去年」と答えると
ちょっと偉そうな女性が「ああ、この子はいいのよ。」という。
?????
同じ境遇のアジア人母子が待っている。
「あ、そうだ。この女性がレントゲン撮るから、あなたこの人の子供の面倒をみてくれる?」
と彼女の子供を2人も押し付けられた。
同じように見えるけどさ、私はこの子たちと同じ言語を話さないのよ。と思いつつ
ここは、同じアジア人として助け合いが必要だ。と母親が戻ってくる迄一緒にいた。
お陰で、私はパニックにならなかった。
どうもレントゲンで何か見つかったら、それを理由に送還する魂胆らしい。
それって、お腹に隠したドラッグ??を探しているの? それとも病気???
ふーむ。それで私は???
そして、複雑な思いで30分ぐらい待っただろうか、
私は誰もいなくなった入国審査のあの関所(ゲート)へ行くように言われた。
「あなたのダーリンとは話したわ。さあ、入っていいわよ。」
バーン!!とパスポートにハンコウを押してくれた。
何???なんで????
外に出ると、心配そうな顔をしたダーリンが待っていた。
泣きたいというより何があったか、狐につままれたようで、
どうも府に落ちない。
ダーリンに聞くと、私があの怪しい部屋で待たされている間、
入国審査官に呼び出され色々質問されたそうだ。
どうも我々をペーパーマリッジのカップルと疑っていたようだ。
家はもっているのか、仕事は?などなど聞かれ、
多分、その答えが私と同じだったことと、
そして、なぜだがわからないが、
その日ダーリンは、財布に500ポンド(約10万円)も持っていた。
「金は持っている」と言って審査官の目の前にそのお金をボンっと出したようだ。
このお金が効いて??私は無事入国できた。と言い張るダーリン。
本当かな??
しかし、スリも多く、いつも必要以外のお金を持たないダーリンが、
なぜその日だけそんな大金をもっていたかは、いまだに不明。
神様のご加護かしら??
今でもターミナル3の入国管理局は嫌いだ。
あの関所に向かって左にある部屋に、待って人がいると彼らの不安の気持ちが痛いほどよく分かる。
イミグレーションの審査官は、ピザを持っていても関係なく入局拒否をできる
すご〜い力をもっているそうだ。
だから、高いお金を払ってゲットしたビザを持っていても安心はできない。
友人の会社員は、いつもビシッとスーツでキメテ、入国に挑んでいるという。
彼いわく「審査官は、格好で判断するからさ」
そうか。たとえ12時間の旅でもラクラクな格好は駄目か。
しかし、みんないろいろ苦労していますよね!!
やっぱり我々は外国人なんだよなー。
投稿者 lib : April 26, 2006 09:14 AM