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October 25, 2006
欧行帰りはダサイ??
いきなりだが、現在欧州在住の紳士の貴殿は「レオン」とか、
「メトロセクシャル」という言葉をご存知だろうか。
「レオンはちょい不良(わる)オヤジだろ、
メトロセクシャルって若造が外見ばかり気にしてせっせとお洒落することだろ?
少し日本を離れてるからって馬鹿にすんなよお。」
とおっしゃる紳士の方がいればそれは失礼。。
ロンドンでは確かに貴殿はギリでイケているかもしれない。。
でも、悲しいかな、、現在の東京のイケてるオヤジは、
白金のバーでこう意味不明気味に独り言ちらなければならないのだ。
「いつまでもモテおやじの実用教科書じゃなあ、レオンも岸さんの心意気と魂があるうちだったなあ、、え、メトロセクシャル? ま、僕はいいとおもうよ。
でもどう自分なりの価値観をスマートに体現するかってことの意味を若い子たちはちょっと誤解してるかなあ。。」。。と。
東京の「流行」、「廃れ」の周期は驚くべきほど早い。
そのようななかでもこの2つの言葉は廃れることなく着実に地歩を固めたがその意味合いは変遷する。
ここではっきり言い切ってしまおう。華麗なる欧州赴任だったはずだが、
一旦本帰国してしまった東京の貴殿は実に「ダサイ」のだ。
貴殿が本帰国するとき、おそらく欧州帰りのかっこいいオヤジとして
「えー、4年住んでたんですかあー?すごーーい。」などとちやほやされるのは、
初日歓迎会の夜の銀座でだけなのだ。
現在シティーで働く貴殿のスーツ姿をチェックしてみてほしい。
ポイントは3つだけ。まずは、
(1)腕をピンと下にのばしてスーツの上着の裾が手のひらで終わらず指まで達している。
(2)スーツのパンツにタックが入っている。
(3)胸回りのYシャツの生地を5cm以上摘めてしまう。
3つとも当てはまってしまった貴殿、今の東京のアデージョ(艶女)からは全く相手にされませんぞ。
しかるに残念ながら、貴殿がロンドン三越30%オフで購入したBurberryは、
実は帰国と同時にお蔵入りの運命なのだ。
小生10年余のシティ勤務の最後の数年(といっても最近ではあるが)、
若いバンカーの間でスリムなブラックスーツとパープル系のネクタイの組み合わせが流行っていた。
それはその後着実に日本にも輸入され、
彼の地のブラックスーツは喪服から立派なモテスーツに昇格した。
しかも、レオン的フレーバーとメトロセクシャルの感性で味付けをされ今やムチピタスーツとしてモテオヤジの定番になった。
つまり、シティー発の流行も今や東京で大きく昇華しており、
ナイツブリッジのハービーで気合いを入れて購入した有名ブランドのスーツも、
貴殿が想像する程には東京で武器にはならない。
ここではなにも単にファッションについて論じている訳ではなく、時計や車、飯や酒など、
すべての粋な男らしさを演出するアイテムは今や東京が相当イケているということだ。
だからこそ、「欧州帰りの素敵なオヤジ」で新しい日本での希望の日々のスタートを切りたい貴殿は、
帰国前後の数ヶ月の感性を鋭敏にしその変遷を大切にせねばならない。
もともと欧州帰りの貴殿は確実に付加価値をつけているのだからカッコイイはずなのだ。
だから、赴任前の自分を封印してイメチェンを図る大チャンス。
仕事もプライベートもスマートにこなし毎日の自分の生活に価値を持たせモテモテになろうではないか。まずここでファッションを話題にしたのは、
豊かなライフスタイルを表装する外見はやはり重要な要素だからである。
21時、麻布の街角で欧州から帰ったばかりの貴殿がアデージョを従えている。
ただ、貴殿は適当な飯屋のチョイスに困っている。つまり店を知らないのだ。
そんなときに、
「東京ほど街並が変わってしまう街も珍しいな。
この辺りでX年前に僕が行きつけだった店も殆どなくなってしまったよ。
あの角の店、雰囲気よさそうじゃないか。
今晩はあそこにしようか。
味の評判を聞かずに一見でレストランに入るってのはロンドンではあり得ないんだけど、
東京では限りなくリスクの小さい楽しい賭けだね。」
などとつぶやく貴殿が、
傍らのアデージョに、
「なーんだ、麻布で店ひとつも知らないんだ。ダサーいオヤジ。」
とばっさりやられるのか、
「やっぱり欧州帰りって感じ。なにか楽しい冒険だわ。この人のこと、、もっと知りたあーい。」
と甘あーい上目線を浴びるのか、
それは貴殿次第なのだ。
PS
イケてる貴殿はまさかとはおもうでしょうが、本文の言葉のいくつかを
よく知らないという紳士がいるやも知れません。
そんな方のためにリンクをどうぞ。。
レオン http://www.shufu.co.jp/magazine/leon/
メトロセクシャル http://blog.livedoor.jp/metrosexual/
アデージョ http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2005000077
ニキータ http://www.shufu.co.jp/magazine/nikita/
投稿者 lib : October 25, 2006 07:35 PM
コメント
日本を留守にすると言葉でバレますね。よく言われました。それ、死語ですよ。って。お教えいただいたサイトにありました、ニキータの造語、”艶女(あてーじょ)の反対語は「駄目女(ダメージョ)」。相手にもならない女性は「地味女(ジミータ)」、けばけばしい女性は「派手女(ハデージョ)」と見下す。ライバルは若さだけが売り物の20代の「コムスメ」で、艶女にふさわしい男性は「艶男(アデオス)」。ファッションのポイントはぷりっと上がった「艶尻(あでじり)」。”も使いこなす頃には、死語となるのでしょうね。これからも日本の男女の旬をお教えくださいませ。
投稿者 駄目女 : October 30, 2006 01:51 PM
アニマル柄を身につける女=「柄女(ガラージョ)」というのもありますよん。
投稿者 yoko : November 16, 2006 01:20 AM