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October 26, 2006
クイズナイト
会社のクイズナイトに参加した。
うちの会社には「スポーツ・レジャー担当秘書」が数人いる(本当です)。宴会の幹事みたいな人たちだ。様々な行事の計画、参加者募集、進行を牛耳っている。
たとえば、
ウエストエンドのミュージカルを鑑賞
エセックスでドッグレース観戦
テムズのクルーズボートでダンスパーティ
バーベキューナイト
などである。
クイズナイトは超ダサイ催し物だが、「社員同士の親睦を図る」ために時々参加する。
今回は4人ずつでひとつのチームとなり、「チーム名」までつけての徹底ぶり。なんだか恥ずかしいなあ。
「チームメンバー」と会場のパブに向かおうとすると、別のパブに寄って「プリ・ドリンク」(10月12日のブログを参照のこと)をしようと言う。
5時半に会社を出て、徒歩10分のところにあるパブで6時開始の予定だ。何でわざわざ「プリ・ドリンク」をするんだ、この状況で??? やめてー。
なんとか諦めさせて会場までひきずっていった。すでに会場は混み始めている。
会社の近くのパブを貸しきり、120人が集まっている。参加費はひとり4ポンドで、「ドリンク券」が各4枚渡された。手描きのチケットはかすれたコピーでいい味を出している。
さて、何を飲もう。
大人数で自社の集まりだ。どうせハウスワインの安物しか出されないはず。そんなものをがぶ飲みしたら二日酔いが怖いので、ピムズにする。
安っぽいカクテルソーセージ、油ギトギトのチップス、油ギトギトのサモサ、油ギトギトのオニオンリング、油ギトギトのフライドチキンが各テーブルに運ばれてくる。
いつもなら「こんなものが食えるか!」とちゃぶ台をひっくり返してしまうところだが、今日は会社の親睦会、抑えて、抑えて・・・。
テーブルにメンバーが揃った。
「得意の分野は?」と聞きあう。
「えーと、クラシック音楽と文学」と私。
・・・クイズナイトでこれほど役に立たない分野もない。ここは「ソープオペラ」と「ポップミュージック」と「フットボール」の世界。
「イースト・エンダースのドラマの中で交通事故に遭って役をやめ、その後ポップスターになった女優の最初のヒット曲は何でしょう?」とか
「19XX年のワールドカップで優勝した国はどこでしょう?」
とかの答えを知っている人が偉いのだ。
見ればフランス人チームも参加している。が、外国人の彼らは英語もいまいちだし、質問の内容もピンとこないらしく、すぐにクイズに興味を失い、飲み食いに専念している。
スポーツ関連の問題が続き、私も飽きてきた。ここは男の同僚にまかせ、同じテーブルの女の子と共謀、「フラート・ゲーム」をしかけて、誰かをからかうことにする。
この日は系列会社の人も来ていて、馴染みのない顔も多い。で、少し離れたテーブルのシャイそうな男の人をターゲットにチラチラと視線を向け、にっこりと笑いかける。
しばらくすると、彼もこちらに気づき、うれしいような困ったような表情になった。
他の同僚に「また、やってる。やめなさい」とたしなめられても知らん顔。
彼が(僕に気があるのかな? どうしよう、声をかけようかな・・・)という落ち着きのない態度になったあたりで「ゲーム終了」。その後はシカトする。
(あれ? 勘違いだったかな?)と怪訝そうな顔をしていた。
悪気のないいたずらである(ちょっと悪気あるか・・・)。
「チケット分、全部、飲んじゃったの。チケット余ってたらくれない?」と各テーブルを回る女がいる。うちのテーブルにはもう余ってないよー。
煙草の煙が立ち込める中、油っぽいパブフードを食べて、安酒を飲みながらのクイズナイト。福利厚生の一環ながら、どう考えても健康に悪い一夜を過ごした。
暇つぶしにからかった男の人、この場を借りて、ごめんなさい。(日本語が読めないか・・・)
-----ホリディを取るので、来週はお休みします。
投稿者 lib : October 26, 2006 09:26 AM