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May 08, 2007
帰ってきたスピーチセラピー 3
ランゲージ・センターから予約の確認の手紙が届いた。
アセスメントは、息子の通っている学校で行われるという。
その日は普通に幼稚園に行き、一時間ほど抜ければ良いらしい。なかなか便利だ。
面倒くさいことには変わりが無いが、これなら行ってやってもよいか。(傲慢な態度)
それからしばらくして幼稚園からプリントが配られた。
サイエンス・ミュージアムに遠足に連れて行ってくれるという。(フムフム)
その日はバスも出るとの事。(息子喜びそ~)
日付をみると・・・なんとスピーチセラピーと同じ日ではないか。
一年365日あるというのになんでよりによってこの日に・・・。
プリントが配られたのが木曜日、遠足が次の週の火曜日だ。
学校も、もう少し早く知らせろよな~と思いつつ、ランゲージ・センターに電話をかけ予約の変更ができないか聞いてみる。
しかし、変更は難しく、ウエイティングリストも長いため、おそらく夏休み後になってしまうし、セラピストも学校には来られないだろうとの事。
スピーチセラピストは、思っていたほどヒマではないらしい。
しかしながら、私の中での優先順位は
遠足>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>スピーチセラピー
だったので、
「じゃあ一度キャンセルして、その後の事はまた考えます」
とセラピーを迷いもなく切り捨て、電話を切った。
その日、息子を迎えに行った時に幼稚園の先生に
「実は遠足とスピーチセラピーの予約の日が重なってしまって・・・」
と話をした。
「OH,NO……..!」
と大袈裟に頭を抱える先生。セラピーのアレンジをしてくれたのは彼女だ。
「予約の日を変えてもらおうと思ってさっき電話したのですけれど、難しいみたいで・・・」
先生は
「そうよ、そうだと思うわ。」
と神妙な顔つきで考え込む。
「・・・・という訳で、セラピーの方はキャンセルしましたから~」
と言おうとしたところで、急に先生の顔が輝いた。
「そうだ、いい考えがあるわ!スタークラス(もう一つのクラス。ちなみに息子はムーンクラス)は別の日に行くから、その日に入れてもらえるように頼んであげる!私に任せて!」
え・・・・。
クラスによって別の日に行くなんて知らなかった・・・。
彼女の表情から、「多少無理をして息子のために予約を入れてくれたのかも・・・」と感じ取った私は、「キャンセルしました」とは言えなくなってしまった。
彼女はその足で隣のクラスの先生に話をしに行き、スタークラスの先生も快く了解。
「Everything is alright!!!!」
と私は二人の先生から満面の微笑を投げかけられた。
「B……Brilliant……..」
と私はあやふやな微笑を返しつつ、息子を引きずる様にして猛ダッシュで帰宅、センターに
「さっきのキャンセルを取り消しにしたいんですけど・・・」
と、冷や汗をかきながらキャンセルのキャンセルをする電話を入れたのだった。
つづく
投稿者 lib : May 8, 2007 03:24 PM