« 子供と宗教 | メイン | 1月の風物詩 その3 »

February 06, 2008

英国とイタリアの違い??

darling.gif
以前にも紹介したダーリンのタフな女性の同僚(自転車に乗り、自動車の接触事故で足を骨折した彼女)の
イエメンへ旅行に行った話が、印象的だったので紹介しよう。
イエメン、決して治安がいい国とは言えないが、たまたま友人が住んでいたとかかで、
彼女は出掛けて行った。

ボディーガードもつけていたが、少しの格闘があって誘拐されてしまった。
一緒にいた友人の1人は、妊娠しており、
もう1人は子供連れなため、子なしの彼女だけが選ばれて誘拐されたらしい。
誘拐と言ってもあまりシリアスなケースはないそうだ。
イエメンの政府への要求(道路を作ってくれとか、学校をつくってくれとか )を
通すためにゲリラが外国人を誘拐し、交渉の材料にするといったケースが多いらしい。
多くの場合、人質は紳士的に扱われ、すぐに解放されるようだ。

彼女もこの国の情勢を知っていたので、あまり騒がなかったが、
最悪なケースも過去にあったので、 慎重に越した事はないと気をつけたらしい。

まず、許されたのは電話をかける事。
彼女はもちろんイタリアの領事館に電話をしたそうだ。
電話に出た人は、慌てて、
「すぐに大使に連絡して折り返し電話をします。」と言って電話を切ったそうだ。
その後、1時間待っても電話がこないので、再度彼女が電話をすると、
「領事館の窓口は、朝の何時から何時までです。」といった窓口が閉まった後に聞く
アナウンスが流れているではないか!!もしかして、連絡がもうつかない?!
しかし、彼女は、少しの期待をした。
このアナウンスの後に「人質になっている人は、◯○へ電話してください。」という
アナウンスが入っているだろうと。
しかし、その期待は見事に裏切られた。
ショック!!

今、人質になっている自国人がいるという非常事態なのに、時間がきたからって、
窓口を時間通りに閉めるなんて。信じられない!!と爆発したそうだ。
まあ、さすが、イタリアだ。と愛想をつかしたそうだ。

じゃあ、どうしたら、、、、。彼女のアイディアは、英国の領事館に連絡することだったらしい。
理由は簡単。
今英国に住んでいるイタリア人だけど、人質になっている。と。
運良く、英国の領事館には人がいて、人質事件として対処してくれたそうだ。
その後、BBCからインタビューの電話は来るし、親とも電話で話せて、
なんだかすっかり人質的な扱い?を体験したとか。

そして、あくる日には「イタリア女性が人質!!」「しかし、イタリア大使の活躍で解放された。」
と大使の写真付きで報道されていたそうだ。
イタリアは何もしてくれなかったが、解決したのは自分たちと新聞に報道されている
自国民の姿を見た時に要領のよさ、軽薄さを思い知ったとか。

そうか、彼女は常に「英国は陽が短い。」「食べ物がまずい。」「物価が高い。」
「安全でない。」と文句をいうのに、
14年間も英国に住んでいるのは、こうした借り?があったことは意外だったなー。

いろいろあるけど、人質になった場合は、
おしゃれなイタリアよりもダサイ英国の方がまだマシっていうわけ?

投稿者 lib : February 6, 2008 02:13 PM

コメント

コメントしてください




保存しますか?