March 20, 2009
焦りまくりの午後。
今日は教職とはあまり関係のない話です。
実は今年の6月で今の学校に職を得てからまる5年になります。
もともと学生として英国に来た私は、その時に労働許可証を申請してもらって今に至ります。
さて、現行のルールでは5年間この国でフルタイムで働くと永住権の申請権を得られます。つまり、私もあと3ヶ月ほどで申請することが可能になるのです。
そのことについては覚えていたのですが、つい先週末に「そういえば、永住権の申請前にパスポートが切れるんだったよな」とふと思い出しました。
そして、その後一瞬頭がパニックに!
実際にパスポートを見たら、なんと5月の初頭が有効期限ではありませんか。
つまり、4月のイースターホリデーに日本に一時帰国する私がそのパスポートでイギリスに再入国しようとすれば最悪の場合、パスポートコントロールで入国を拒否される可能性が。
期限内に戻ってくるとしても、どの国でもパスポートの有効期限まで3-6ヶ月ほどなければ駄目という規定がありますよね。イギリスは確か6ヶ月だった記憶が。
私はそのことについてすっかり忘れていたのでした。
新しいパスポートに永住権のシールをもらうという計画にばかり気をとられていて、その前にもうすぐ期限の切れるパスポートを使って旅行することなんてすっかり忘れていました。
慌てて在英国日本国総領事館のサイトでパスポートの切替申請についてリサーチ。一週間で受け取り可能と知ってまずは一安心した私。
でも、受付時間を見てがっくり。
受付終了4時半。
「フ、フルタイマーはどうやって申請すればいいんだろう?」
教職は休暇が長いことがよく言われるし、ありがたいことにその恩恵をたっぷり受けているわけなのですが、その代わり自由に取れる有給はありません(特別な事情で校長の許可を受けられる場合もあり)。
ですので、いくらイギリスとはいえ半休とって用事を済ませることが容易ではないのです。
かといって代理申請を頼める家族もいない。友人達も私と同様働いているわけだし。
私の授業が終わるのが3時20分。いつもなら6時まで学校にいてミーティングをしたり、次の日の準備などをするのですが、今回はどうにかして申請に間に合うようにするしかない。
地下鉄の路線案内サイトで私の学校の最寄り駅から総領事館のあるロンドン中心地の駅までの所要時間を調べると30分。歩きを入れると最低でも40分はかかります。
授業を時間きっちりに終えたとしても片づけをしたら学校をでられるのは早くても3時半。
つまり20分で申込書に記入して申請。
日本のお役所はきっと時間もきっちりだから、窓口も時間ぴったりで閉められてしまうのだろうと勝手に想像をした私。しかも、もし他にもたくさん申請者がいたら、、、。
小心者の私は頭の中でシミュレーションしてみたものの、前日の夜はなんだか落ち着きませんでした。
そして悩みの種はそれだけに尽きず。申請用の写真はその辺の機会でセルフで撮るものでは駄目だというので、薬局でお姉さんに撮ってもらったのですが、その出来にがっくり。その日は一日中授業だったので私の顔は見るも無残な疲れ顔だったのです。
さらに追い討ちをかけるように家に帰って写真に写る顔のサイズを定規で測ってみたら、規定より0.5ミリほど微妙に小さいような気が。「この写真じゃ申請はできませんねぇ」と冷たく拒否される瞬間を勝手に想像してさらにブルー。
午後の授業はそんなわけで、最後の20分くらいはちらちらと時計を見やりながら内心不安で落ち着きのない私でした。ごめんね、私の生徒たち、、、。
そして、いつもなら授業後に生徒としゃべったりのんびりするのに、今回はベルが鳴ったと同時に勢いよく片付け開始。
トイレも我慢して(失礼)学校を飛び出しました。
総領事館のある駅までは乗換えが一回必要です。上手く接続できるかなぁと心配しつつ、最寄り駅に着くとすぐに電車が来たので「おっ、これはいけそう」と安心。
でも、ロンドンの地下鉄はそんな私に冷たかった。
乗り換えの駅に着いたら何かがおかしい。そう、乗り換えるはずの路線への通路が封鎖されているのです。アナウンスを聞けばなんと、人身事故のため一区間が運転中止になったというではないですか。
そんな、乗り換えれば目的地まであと一駅なのに!!!
それでもそこから総領事館は歩いてすぐ行ける距離ではありません。急いで路線図で他のルートをチェック。2駅先に行けば他の路線を使って行けることを確認。少し遠回りになっても歩くより早いはず。
もうそれからは電車を待つ数分がまるで永遠のように(って大げさですが)感じられたのでした。
さて、そんな私のパスポート申請がどうなったかというと、、、。
結果はセーフ。
総領事館になんとか到着。セキュリティチェックを受けて、慌てて申請書を記入する場所へ。座った席に備え付けのペンのインクが出なくて、どたばたと移動する私。はたから見たら見事な慌てっぷりだったことでしょう。
申請書も普段は慎重に記入する私なのに見本を横目に見ながら一気に書き上げ、またまたどたばたと受付窓口へ。
出てきたのは男性の職員さんでした。恐る恐る問題の証明写真を差し出すと駄目だし受けずにセーフ。それで一気に緊張が解けました。
が、職員さんから3箇所も記入漏れを指摘されました。本籍地の記入欄なんて、本当は番地まで記入するのに「OO県」までしか記入してなかった私。日本での連絡先も両親の名前を書く部分を空白で提出。両親健在なのに、、、。
職員さんもきっと「おいおいちゃんと確認してから窓口に来いよ~」と思っていたに違いありません。いえ、実際には本当に丁寧に指摘して頂きました。
何はともあれ、無事に申請が終わったのでした。
皆さん、パスポートの期限のチェックはどうか怠り無く。
投稿者 lib : March 20, 2009 10:05 AM