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September 28, 2009

ニューヨーク旅行 その1

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ニューヨークに行ってきた。休暇である。

数ヶ月前、友人がエアロスミスというロックバンドのコンサートに誘ってくれた。 
「アメリカに行って、エアロスミスのコンサートを見て、ついでに観光してくる」話に乗った。 チケット、航空券、ホテルといった予約は友人が全部やってくれて、私は時々 「こっちがいい、それはイヤ」などと承認と拒否を与える行為だけを担当。

こまめに動いてくれる友人は財産である。

「田舎町の何ヶ所かでコンサートを見よう。田舎町のホールだと小さいだろうから、ステージも近いはずだし」という計画も立てた。 「移動はレンタカーで、アメリカのハイウェイをバリバリぶっ飛ばそう」 ただし、運転は友人、私は助手席だが。

運転のうまい友人は財産である。 

田舎町ならコンサート会場にやってくるのも、ピックアップトラックとか、トラクター(まさか)かもね。 数少ない娯楽を求めての田舎者に混じっての熱狂のコンサートとなるか!

が、天下のマジソンスクエアガーデン (以下MSG) でのコンサートが発表された。 「ロックコンサートを見るなら、MSG でしょ、やっぱり」ということで、その数日前に行われるニュージャージー (以下NJ) での野外コンサートと合わせて、MSGのコンサートのチケットを入手することにする。

2年前にハイドパークで行われた「ロンドンコーリング」のロックフェスティバルではエアロスミスがメインだった。が、ステージがあまりに遠く 「蝶のように舞い踊る」 というより、 「蟻のようにチョロチョロ動く」 スティーブン・タイラーだった。 今回、わざわざアメリカまで行くのなら、それなりに良い席で見たい。

ステージは目の前、おまけにコンサート前のパーティでバンドのメンバーとお話したり、写真を撮ったり、なんてVIPチケットもある。うーん、1370ドルか・・・・。 「ファンの集い」 みたいなパーティもこっぱ恥ずかしいよな。この手のパーティではメンバーはほんの5分間くらいしか顔を出さないみたいだし。

ということで、NJでは前から15列目で400ドルのチケットをゲット。って、結構高いな。外側の芝生にある自由席ですら、50ドルだ。それも数万人入るのだから、やっぱりロックミュージックはビッグビジネスなのね。

しかし、全米ツアーが始まると、バンドが次々と不幸に見舞われるようになった。

まず、サイドギターのブラッドが怪我をしてコンサートを休む。 ただし、怪我の理由は 「自分の 『フェラーリ』のドアに頭をぶつけた」そうである。 さすがはロックミュージシャンだ。ぶつけたのが 「壁」 「妻のファミリーカー」 「缶詰の入った箱」とかではなくて、フェラーリだものね。しばらく他のギタリストが代理を務めたらしい。 ま、バンドはボーカルとリードギターが 「顔」 であることがほとんどで、サイドギターがいないのを気にしたファンはほとんどいないと思う。

この後はボーカルのスティーブンが足の肉離れで、数回のコンサートが延期、ベーシストが小さな手術をする、と 「次はいったい何が起こる?」とハラハラするニュースが続出。 と、8月のはじめにスティーブンがステージから足を滑らせて落ち、頭を20針縫い、肩を骨折という大惨事が発生した。その事故の後、残りのツアーがすべてキャンセルとの発表があったのだった。

・・・そんなぁ。苦労して手に入れた2回分のコンサートチケットと払い戻しの利かない航空券をどうしてくれるの?

YouTube で見ると、つるりんと足を滑らせ、ステージの下へ消えるスティーブンがいろいろな角度から撮られている。 慌てて駆け寄るセキュリティガード。観客はしばらくの間 「コンサートの余興のひとつ」と思っていたらしいが。

おまけに私は 「どの曲が演奏されても、きっちりと一緒に歌う」と心に誓って、歌詞カードを手にこの数ヶ月間練習を重ねるというオタッキーな行為を続けていたのだ。 「私の青春を返して」と叫びたい。 おかげでしばらくの間しょぼんとしていたのだ。

考えてみると予約を取る苦労をしたのは友人だ。ハイドパークのコンサートが私のおごりだったため、「お誕生日祝い」として全額払ってくれていたのだ。 

財産のある友人は財産である。

ちなみに私の誕生日は夏ではない、が、まあ、それは些細なことである。  続く

投稿者 lib : September 28, 2009 11:04 PM

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