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June 04, 2010
郷に入れば郷に従え??
今回、英国に来て10年が経つ。日本への一時帰国の度にトランクいっぱいに日本製品(特に日本食)を持ってきていた。こちらでは手に入らない美味しい物が、ごま油、黒酢などの液体でも頑張って持ち帰ってきた。
が、昨今、「郷に入れば郷に従え」というのか、諦めなのか、あまり真剣に持ち帰らなくなった。
だって、買って来た物も使ってしまえば、無くなる。一瞬で無くなるものある。ここであるもので暮らすことに慣れるしかないだろう。これも永住組?の定めかもしれない。なんて思うこの頃です。
「郷に入れば郷に従え」の1つに医療もある。いまだに日本の医療保険には入っているが、何時まで続けられるかもわからないし、シリアスな症状になれば、こちらの病院にかかるわけだからとGPをもっと使うようにしている。
GPの医者もいろいろいるが、今はいい先生に出会えている。NHSの方針も結構、予防医学的な診療らしく、まずはタバコを吸っていたら、それを改めるように指導されるし、血液検査、レントゲンなどすぐにしてくれる。ダーリンも健康診断を兼ねてGPに行ったが、先生はそれでいいという感じだ。肥満、心臓病など早めに早めに対処していれば、NHSの負担も軽くなるというのは、納得がいく。
前回はちょっとしたことがあってスペシャリスト(専門医)に会った。敏速な診療、処置に英国の医療もなかなかだなーと感心した。今回は、昔から問題のあった手についにちゃんとした治療が必要なので、スペシャリストに会いたいと頼んだ。
この国の専門医に会うシステムは、GPの医者が依頼をし、病院から予約についての手紙を受け取り、診察が受けられる。その予約でさえ、1ヶ月も先という事が多い。今回は、その手紙を受け取ることさえも3週間も待っている。これは催促が必要だと思い、GPに行き、事情を話、担当医に会えるよう予約を頼もうとした。
しかし、今週の予約は取れない。最近は事情が代わったのか、予約は1週間内でしか取れないし、当日に待っていても無理だと言う。
また、専門医からの手紙を受け取るのに1ヶ月は当たり前よ。とまで言う。
(来た来た。不便な英国のシステム。郷に入れば郷に従え??まだまだ、無理かな、、、)
翌日、専門医からの手紙が来た。あなたに手紙を送りましたが、まだ予約がされておりません。というものだ。よく読むと、病院へ連絡して予約を自分で取るように書かれてある。その場合に、私の予約番号とパスワードが必要という。これに関しては、あなたのGPから届いているはずだと書かれてある。
(来た来た。このコードについても何ももらっていない。めちゃくちゃなシステムだ。仕方がない。また明日、この手紙を持ってGPに行かないと、、、、。)
その後、GPから番号を教えてもらいサイトで予約できた日は、7月20日だ。私が頼んでから始めての専門医の診察をうけるのに約4ヶ月間かかるという訳だ。
予約ができた翌日、GPから予約のためのコードが届いた。そば屋の出前ではないけど、私が尋ねて行ってからあわてて投函したんじゃないの??と思うタイミングに笑えなかった。
ああ、これも「郷に入れば郷に従え」でしょうか??
私の試練はまだ続くようです。
投稿者 lib : June 4, 2010 04:42 PM