« New York、 New York! New York!!!!(その1) | メイン | »
October 06, 2010
友人に。
私がニューヨークから戻った直後、友人が自ら命を絶った。そんなことで、ニューヨークの話をウキウキして書く事が憚れる。
それも行く前にメールの交換をしている。私のメールは「ニューヨークに行くのよ!!」とハイテンションモード。彼女はその2週間後に別の世界に行ってしまった。彼女がそこまでも思い詰めている、そんな気持ちを測れなかった私は、かなりのうつけ者。
彼女は、6月にロンドンから日本に帰国したばかり。旦那さんとの関係がちょっとぎくしゃくしていたが、自らの仕事も探そうとしているし、彼との関係も時間がかかりそうだが、いい方向に向かっている。と最後のメールには書かれていた。だから、まったく変な心配はしていなかった。もしかしたら、何か別の事があったかもしれないが、おそらく彼女はそんな思いを隠していたのかもしれない。
先週、共通の友人とご飯を食べていた。私が10月に一時帰国するので、近況も知りたいので彼女と会うつもりでいる。と話した。そう、実際に詳しい時間を決めるだけだった。しかし、友人からの言葉は、「そうか、まだ知らないんだね。実は、、、」
その言葉に、始めは「えっ!?」と言ったまま、フリーズしてしまった。「うそ。なんで、、、、、。」
彼女は、とても明るくチャーミングな人で、すぐに友達を作ってしまうタイプ。それにオシャレさんで、会うときはいつも彼女の大胆で奇抜なファッションを楽しみにしていた。また、おっとりしている所もあって、一緒にいて居心地のいい、大好きな人だった。
そんな人が、、、なんで?とわからない。残された我々は、なんでもっと気にしてあげられなかったのか、気づいてあげられなかったのか、ただその言葉しかでてこない。本当に申し訳ない。
知り合いの看護士は、一種の病気だという。が、しかし、そんなことでは気持ちが治まらない。
私がこのことをブログに書こうと思ったのは、もし、あなたのまわりにちょっとでも凹んでいる友達や家族や大好きな人がいたら、あなたがその人を大切に思っている事、大好きな事をぜひ、伝えてほしい。もしかしたら、助けになるかもしれないと思ったからだ。
私の母の母も自ら命をたった。第一発見者だった母は、中学生だった。70歳を超えた今でも、自分がもっと早く見つけていたら、ああしていたら、助かったのではないかとトラウマになっている。
だから、どうか、どうか自らの命を絶たないでほしい。月並みだが、なんとかなるし、なんとかできる。自分のすばらしい可能性を沢山もっていることを忘れないで。
ただ、今は彼女の冥福を心より祈るとともに、このようなことが身の回りでおこらないように、気づいてあげられるような、また寄りかかれる人になれるよう、自らを律して生きていこうと思う。
投稿者 lib : October 6, 2010 06:06 PM
コメント
何回も読み直しました。私も、一緒に仕事している人の苦しみに気がつけなかったことがあります。
気がつかなかった自分を責める気持ちと、相手にとって自分は大した存在じゃなかったんだという自分勝手な寂しい気持ちとに襲われました。
「寄りかかれる人になれるよう」、本当にそうですね。心に沁みます。
投稿者 村上 : October 8, 2010 12:47 AM
村上さんもつらい時があったんですね。その後、どうされていますか?
今、残された我々は、ご家族にどう対応すべきか、悩んでいます。お花やお悔やみをするのは「誰のため」かです。ご家族はそれどころでないときに自分の満足感で送っていのか、いや、もしかしたら、送った方が慰めになるのか、、、、、。
難しいです。
投稿者 coco : October 8, 2010 06:23 PM
お返事遅れて申しわけありません。
ご家族には特に連絡を取りませんでした。私は生前ご家族と付き合いがなく、亡くなった後になって連絡をするのが、押しかけているようで気が引けたからです。
"I am thinking of you"は心の中にしまっておくのか、なにはともあれ伝えるのか、おっしゃる通り難しいです。
投稿者 村上 : October 20, 2010 02:20 AM