パブ概要

英国はパブ文化の国。11〜12世紀のタヴァーン やイン(宿屋兼酒場)がパブの前身で、パブリック・ハウス(Public House)と呼ばれ始めたのは17世紀後半。英国の生活に不可欠なものになりました。

英国のパブは徐々に減少しつつあり、2002年には6万軒以上あったものが2015年末には53,000件程度に。昔は、女人禁制で、saloon/lounge(中・上流階級用)とpublic(労働者階級用)の2つに入口が分かれていましたが、現在は、性別や階級による境はありません。

注文のしかた

カウンターで飲み物を注文し、その場で支払うシステム。多くはカード払いに対応していますが、一部現金払いのみの店もあります。チップは不要。

ビールはパイント(pint =約570ml)か、ハーフ・パイント(half pint)のグラス、または小瓶入り。ビールの種類は下記コラム参照。

子供の立ち入り

パブへの子供の立ち入りに関しては、法律で定められたルールがあります。違反すると保護者や経営者も罰せられます。

16 歳未満の子供は、保護者(18 歳以上の大人)が同伴し、パブ側が許可す る限りパブのどこへでも入場可。ただし、子供連れでの入店は、ランチ時を 中心に昼間に限られている場合がほとんどで、飲み物はノン・アルコールの み。16、17 歳の子供は、保護者(18 歳以上の大人)同伴であれば、食事を するときに限り、ビール、サイダー、ワインを飲んでもよいが、自分で購入 はできない、という決まりになっています。ただしパブはもちろん、小売店 でも18 歳未満の子供にアルコールを販売することは禁じられています。

 

種類さまざま、ビールを楽しもう

英国人が好きなお酒といえば、やはりビール。ビールはエール(ale)とラガー(lager)に大別されるが、英国産ビールの代名詞は、炭酸の少ない、常温で飲むエール。エールは、常温に近い温度でタンクの上の方で発酵させる「上面発酵」ビールで、その一般的なものはビター(bitter)。砂糖を加え、加熱殺菌後、瓶詰めにしたのがブラウン・エール、長時間発酵で高アルコール度のものはストロング・エールと呼ばれる。ビターの中でも、大麦を焦がして造る黒ビールは、ポーター(porter)と呼ばれる。アイルランドのギネスはポーターから発展したビールで、スタウト(stout)という種類。ラガーは、冷やすと美味しい炭酸の多いドイツ風ビールだが、英国では気候のせいかエールが好まれる。ラガーはオランダのハイネケン(Heineken)やベルギーのステラ・アルトワ(Stella Artois)などの外国産も人気。英国人のビール好きがよく分かるのが、ロンドンで毎年8 月に開かれるビール・フェスティバル「The Great British Beer Festival」(www.gbbf.org.uk)。広い会場内に多数のスタンドが立ち、毎回5、6 万人が訪れるこのイベントでは、国内外のビール約900 種類を楽しめる。ビール好きにはたまらないイベントだ。