パブ概要

英国はパブ文化の国。11~12世紀のタヴァーンやイン(宿屋兼酒場)がパブの前身で、パブリック・ハウス(Public House)と呼ばれ始めたのは17世紀後半。英国の生活に不可欠なものになりました。

英国のパブは徐々に減少しつつあり、2002年には6万軒以上あったものが2016年には約5万件程度に。昔は、女人禁制で、saloon/ lounge(中・上流階級用)とpublic(労働者階級用)の2つに入口が分かれていましたが、現在は、性別や階級による境はありません。

注文のしかた

ビールはパイント(pint=約570ml)か、ハーフ・パイント(half pint)のグラス、または小瓶入り。

種類さまざま、ビールを楽しもう

英国人が好きなお酒といえば、やはりビール。ビールはエール(ale)とラガー(lager)に大別されますが、英国産ビールの代名詞は、炭酸の少ない、常温で飲むエール。エールは、常温に近い温度でタンクの上の方で発酵させる「上面発酵」ビールで、その一般的なものはビター(bitter)。砂糖を加え、加熱殺菌後、瓶詰めにしたのがブラウン・エール、長時間発酵で高アルコール度のものはストロング・エールと呼ばれます。ビターの中でも、大麦を焦がして造る黒ビールは、ポーター(porter)と呼ばれます。アイルランドのギネスはポーターから発展したビールで、スタウト(stout)という種類。
ラガーは、冷やすと美味しい炭酸の多いドイツ風ビールですが、英国では気候のせいかエールが好まれます。また、日本同様クラフトビールも人気。ロンドン近郊をはじめ全国にビール醸造所がある。醸造所のリストはwww.siba.co.uk/directory/brewermembersで確認を。
ロンドンで毎年8月に開かれるビール・フェスティバル「The Great British Beer Festival」(www.gbbf.org.uk)は、広い会場内に国内外のビール約900種類が楽しめる多数のスタンドが立ち、毎回5〜6万人が訪れます。ビール好きにはたまらないイベントです。

子どもの立ち入り

パブへの子どもの立ち入りに関しては、法律で定められたルールがあります。違反すると保護者や経営者も罰せられます。

16歳未満の子どもは、保護者(18歳以上の大人)が同伴し、パブ側が許可する限りパブのどこへでも入場可。ただし、子ども連れでの入店は、ランチ時を中心に昼間に限られている場合がほとんどで、飲み物はノン・アルコールのみ。16、17歳の子どもは、保護者(18歳以上の大人)同伴であれば、食事をするときに限り、ビール、サイダー、ワインを飲んでもよいが、自分で購入はできないという決まりになっています。ただし、パブはもちろん、小売店でも18歳未満の子どもにアルコールを販売することは禁じられています。