パブ概要

英国はパブ文化の国。11~12世紀のイン(宿屋兼酒場)がパブ/パブリック・ハウス(Public House)の前身で、パブと呼ばれ始めたのは17世紀後半。英国人の生活には不可欠な存在です。ただ近年は生活スタイルの変化により、その数は減少しつつあります。

注文の仕方

カウンターで注文し、その場で支払うシステム。チップは不要です。

ビールはパイント(pint = 約570ml)か、ハーフ・パイント(half pint)のグラス、または小瓶入り。ビールの種類は【種類さまざま、ビールを楽しもう】参照。。

バー・エリアとダイニングが別になっているパブで、ダイニングに着席して食事をする場合はレストランのサービスに準じます。。

子どもの立ち入り

パブへの子どもの立ち入りに関しては、法律で定められたルールがあります。違反すると保護者だけでなく経営者も罰せられます。

16歳未満の子どもは、保護者(18歳以上の大人)が同伴し、パブ側の許可があれば入店可。ただし、許可があってもランチ時を中心に昼間に限られている場合がほとんどで、注文できる飲み物はノンアルコールのみ。16・17歳の子どもは、保護者同伴であれば、食事をするときに限りビールやサイダー、ワイン等が飲めますが、自分で購入はできないという決まりになっています。パブだけでなく、小売店でも18歳未満の子どもにアルコールを販売することは禁じられています。

【種類さまざま、ビールを楽しもう】

英国産ビールの代名詞といえば、炭酸が少なく常温で飲むエール(ale)。一般的なエールはビター(bitter)、これに砂糖を加えて加熱殺菌後に瓶詰めにしたものはブラウン・エール、長時間発酵で高アルコール度のものはストロング・エールと呼ばれる。ビターの中でも大麦を焦がして造る黒いビールがポーター(porter)だ。アイルランドのギネスはポーターから発展したもので、スタウト(stout)という種類。近年はこだわりの小規模醸造所によるクラフトビールへの注目も高まっている。独立系ビール醸造所のリストはこちらで確認を。