スーパーマーケットや市場で見かける、イギリスでは一般的でも日本では馴染みの薄い食品をご紹介します。

● Beetroot(ビーツ)
旬:7〜1月/砂糖の原料になるテンサイの仲間で、カブや大根のように根の部分を食する。スーパーでは味を付けた調理済みや瓶詰めのものも販売されている。不足しがちなミネラルやビタミンを補え、特に皮の部分はポルフェノールや食物繊維が多く含まれます。

● Butternut Squash(バターナットスクワッシュ)
旬:9〜11月/瓜科の野菜。栗カボチャやオレンジ色のパンプキン等、いろいろな種類のスクワッシュがあるが、もっともポピュラーなのはひょうたん型のバターナットスクワッシュ。日本のカボチャほど甘みはなく味は淡白。総合的栄養価が高く、ビタミンA、ビタミンC、ベータカロチンを多く含む。

● Cavolo Nero(カーボロネロ)
旬:10~4月/アブラナ科の緑黄色野菜。イタリア原産で、広くヨーロッパで食されている葉キャベツの一種。繊維が豊富な少し硬めの濃い緑色の葉を、煮込んだり炒めたりして食べるのが一般的。カリウムやカルシウムが豊富で、ビタミンC、K、Uも多く含まれる栄養豊かな冬野菜であり、味のクセもあまりないので、健康のために日常的に取り入れるとよい。

● Turnip(ターニップ)
旬:6〜7月と10〜1月/栽培されるようになったのは、紀元前2000年頃までさかのぼるといわれ、ジャガイモが生産される以前のヨーロッパでは重要な食料であったという。初夏のものは、首が紫で本体は白色。冬のものは、首が緑色で本体は黄色っぽい。ビタミンB、ビタミンC、繊維質等が豊富。

● Parsnip(パースニップ)
旬:10〜2月/セリ科の根菜で、根の部分を食用する。もともとユーラシア大陸に自生しており、中世には貴重な主食だったという。ナッツのような独特の香りとほのかな甘みが特徴。ビタミンC、葉酸、カルシウムやカリウム等のミネラルも豊富で、繊維質も多い。

● Celeriac(セロリアック)
旬:9~4月/根セロリとも呼ばれるセリ科の根菜。直径10~15センチ程の丸い根茎で、果肉は白く、味は淡白で、ほのかなセロリの香りを持つ。細く切ってサラダ風に生食をしたり、茹でて裏ごしし、ピューレ状にして好みの味でマッシュポテトのように主菜に付け合わせたりする等、さまざまな調理に使うことができる。

● Milk(ミルク)

脂肪含有量によって3種類に分かれ、青・緑・赤の色分けで識別するが、最近はリサイクルの観点から蓋部分は本体と同じ透明になりつつある
・ホール・ミルク(青):脂肪分約3.5%/カロリー65kcal
・セミスキムド・ミルク(緑):脂肪分約1.8%/カロリー46kcal
・スキムド・ミルク(赤):脂肪分約0.3%/カロリー35kcal
※カロリーは100mlあたり

● Cream(クリーム)

豊富な種類があるので目的に合わせて選ぶ
・サワー・クリーム:酸味があり、チーズケーキやディップ、スープ等に(脂肪分約18%)
・シングル・クリーム:コーヒーやスープに。泡立てても固まらない(脂肪分約18%)
・ホイップ・クリーム:ケーキのデコレーション等に(脂肪分約36%)
・ダブル・クリーム:リッチな風味に仕上げるときに。ホイップして使うことも(脂肪分約48%)
・クレーム・フレーシュ:やや酸味があり、ディップ、キャセロール、スープに(脂肪分約48%)
・クロテッド・クリーム:スコーンと一緒に供される凝固したクリーム(脂肪分約64%)

● Crumpet(クランペット)

イースト菌で作るパン。表面にたくさんの小さな穴が開いているのが特徴。軽く温めてバターやジャム、シロップ等を付けて食する

● Soda Bread(ソーダブレッド)

バターミルクを使用し、イースト菌の代わりに重曹を用いた無発酵パン。焼き方の異なる2タイプがあり、配合する粉によって食感や色も変わってくる。

● Flour(小麦粉)

大きく分けて3種類あり、目的に応じて選ぶ
・プレイン・フラワー:万能な小麦粉。ケーキ、ビスケット、ソースのとろみ付け等用途は多様
・セルフ・レイジング・フラワー:100g当たり小さじ2杯のベーキングパウダーが含まれ、お菓子作りに重宝
・ストロング・フラワー:グルテンの含有量が多く、弾力性がある。パンを作るのに最適

● Cheddar Cheese(チェダーチーズ)

同じチェダーチーズでも熟成期間によってタイプが異なり、違った風味を楽しめる
・マイルド :約3ヵ月
・ミディアム :約5〜6ヵ月
・マチュアー :約9ヵ月
・エキストラ・マチュアー :約15ヵ月
・ヴィンテージ :約18ヵ月〜2年

【便利なカット野菜の注意点】

スーパー等で売られているカット野菜は忙しいときには重宝するが、そのまま使えるように見えて、実際には洗浄が必要なものもある。購入の際は、パッケージの表示を確認しよう。

① Washed & Ready to Eat
洗浄済みで、そのまま食べられる

② Wash Before Use
使用前の洗浄が必要