この夏デビューアルバムを出した新進テノール歌手、Paul Pottsの歌声をもう耳にされただろうか。彼のデビューに至る過程は、実にドラマティックだった。
携帯電話店のセールスマンだった南ウェールズ在住の36歳の彼。この6月にITVで放映されたタレント・オーディション番組「Britain's Got Talent」(http://talent.itv.com/)への応募が、彼の人生を大きく変えた。
誠実でやさしそうだが、どう見ても華やかなスポットライトの世界とは無縁の、地味で風采の上がらない雰囲気だった彼が、同番組の第1回公開オーディションでプッチーニのオペラ曲 ’Nessun Dorma’を歌って、酷評で知られるSimon Cowellを含む3人の審査員と2000人の聴衆の絶賛を浴び、その後も素晴らしい歌唱力を披露して、同番組で見事優勝。子供時代のいじめ体験や、病気や事故での闘病生活で歌手志望の道を阻まれた不運な経歴も相まって、力強くも心のこもったその歌声は、オペラファンのみならず、数多くの視聴者を魅了した。
同番組での彼のパフォーマンスの模様を収録したYou Tubeの動画は、世界規模で大きな反響を呼び、同サイト始まって以来の1000万件ものアクセスを記録。
http://jp.youtube.com/watch?v=1k08yxu57NA&mode=related&search=
そして、7月16日に発売されたデビューCD「One Chance」は、全英アルバムチャートの第1位に躍り出て、アメリカはじめ世界15カ国でも発売に。28歳で初めてオペラを歌ったという遅咲きの36歳は一躍、時の人となった。
今後、12月にはリヴァプールでのエリザベス女王ご臨席のRoyal Variety Performanceへの出演、さらに来年1〜2月はイギリス全国ツアーが予定されているが、様々な舞台経験を積み重ねて、さらに磨きのかかった彼の歌声を耳にするのが、実に楽しみだ。
Paul Pottsのオフィシャルサイト: http://www.paulpottsofficial.com/
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