今日の英国郵便システムの基礎が築かれたのは19世紀の半ば。街角に立つ赤い郵便ポストにも、それだけの歴史がある。
英国の郵便ポスト発祥の地は、英仏海峡に浮かぶジャージー島のセント・ヘリアー(St.Helier)。1852年に試験的な運用が始まり、その成功を踏まえて全国に導入された。以来ポストには、製造された時代の君主を示す頭文字が記されている。従って比較的新しいポストには、現在の女王エリザベス2世をあらわす「E II R(Elizabeth II's Reign)」印がついているはずだ。もし「VR」の文字ならば、それは今から100年以上前、ヴィクトリア女王時代に設置された年代物。また、「EV III R」は1936年にわずか半年で王位を退いたエドワード8世の印で、非常に珍しいという。ちなみにスコットランドでは、これにスコットランド王室の王冠印が代わる。
頑丈な鉄製のポストは、歴史を今日に伝える身近なアンティーク。じっくり観察して、郵便が最先端の情報伝達手段だった時代に思いをはせてみるのも一興だ。
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