大学進学の準備

公・私立校とも中等教育(secondary education)を終え、GCSEで一定の成績を収めた生徒は、sixth formと呼ばれる2 年間の高等学校に進むことができきます。Sixth formは、大学入学に必要な全国統一試験A レベル(GCE Advanced Level)の準備課程です。Sixth formの多くは、公立、私立校に限らず、secondary schoolの上級学年用コースとして同じ敷地内にあります。

選択科目

Aレベルの選択科目は多岐に渡ります。目指す大学進学のために必要な科目がその学校にない場合は、転校することも可能。試験は、2年間の学習後にまとめて受るAレベルと、1年毎に試験を受けるASレベル(1年目)およびA2レベル(2年目)があります。

その他の教育機関

中学に併設のsixth formと同様にAレベルの準備課程があるsix form collegeと呼ばれる学校では、通常16~19歳が在籍し、Aレベルのコースのほか、より実務的な科目も受講でき、GCSE取得コースを併設していることもあります。

大学受験

大学(university)入学のためには、3~4科目でのAレベル資格取得が必須です。

願書提出

大学の学部課程(undergraduate)への入学願書提出は、UCAS(Universities and Colleges Ad missions Services)を通して行います。オンラインまたは郵送で。詳細はUCASのサイト(www.ucas.com)を参照。このサイトにはその他にも、英国の大学への入学に関するさまざまな情報が掲載されています。

大学入試の合否は、Aレベルの成績、書類審査、面接で決まり、結果はUCASから本人に通知されます。

英語のレベル

英国籍以外の生徒の場合、英語レベルの成績証明も必要です。アカデミック英語検定のIELTSなど、その準備も忘れないように。

英国外の教育課程を受けてきた生徒のために、高等教育最終課程において取得するインターナショナル・バカロレアを受験資格要件としているところもあります

ファウンデーションコース

外国人やAレベルの結果が合格基準に満たなかった生徒を対象にした大学入学に向けた準備コースのことをファウンデーションコース(foundation course)と呼びます。大学内にこのコースを設けているところもあり、このコースを修了すると通常その大学の学士課程への入学が認められます。

期間

英国の大学は、1年目から専門課程となるため3年間で卒業する場合が多いですが、言語や医学など学部によってはそれ以上の年数を経ての卒業となります。

学部課程以上

学部課程以降の修士課程と博士課程はPG(postgraduate)と呼ばれ、大学/学部に直接申し込みます。

その他の教育機関

大学以外の高等教育には、各カレッジの専門コース(全日制、パートタイム)などがあります。修了資格を取得できるコースもあります。

(*協力:JOBA International London http://joba-uk.jolnet.com

ギャップ・イヤー(gap year)とは

シックスス・フォームを終えた学生が、進学を1年見送ること。最近では4〜6人に1人が実行。1年間の過ごし方としては、海外のワーキングホリデー参加やバックパック旅行が最も人気。ウィリアム王子はチリで、ヘンリー王子はオーストラリアでそれぞれギャップ・イヤーを過ごされた。

パブリックスクール

小さな英国紳士、エリートコースの少年達が通うイメージのパブリックスクール(public school)。イートン、ハーロー、ラグビーなどの有名校がある。アメリカでは公立校のことをパブリックスクールと呼ぶが、イギリスでは公立校はステートスクール(state school)と呼び、異なるので注意。パブリックスクールの生徒数は英国全体の2%だが、大学における出身者の割合は20%、各界トップになると3人に2人といわれ、パブリックスクール出身者が英国社会の枠組みを作っていると言ってもあながち過言ではないだろう。
Preparatory schoolと呼ばれる学校は、有名私立校またはパブリックスクールへの進学を目指す私立校。私立校の授業料は高額だが、教育熱心な保護者は高い学費を惜しまないところはいずこも同じ。子どもの誕生と同時に志望校へ入学申込みを行うことも珍しくない。

IELTS(The International English Language Testing System)
英国のアカデミック英語検定

英国で大学レベル以上の教育を受ける際、適切な英語力の有無が入学の条件になる。近年、英国の教育機関で基準とされるのはIELTS(アイエルツと発音)の成績。読解・聴解問題・小論文・会話からなるテストで、大学以上のアカデミックな環境で必要な実用性に焦点が絞られた試験内容。ケンブリッジ検定試験や、米国のアカデミック英語試験TOEFLなどの成績はそのままでは使えず、IELTS基準に換算されることになる。詳細については、www.ielts.orgで確認を。受験希望者は上記ウェブサイトで最寄の試験センターを探してオンラインにて申し込みを。その際はIDの提出も必要だ。