公共交通機関

ロンドンの主な公共交通機関は、地下鉄、バス、ドックランズ・ライト・レイルウェイ(DLR)、オーバーグラウンド、鉄道(National Rail)。また南部では郊外へ向かうトラム路線があるほか、Thames Clipperなどテムズ川を利用した水上バスも利用できます。中心から1 ~ 9のZone(ゾーン)に分けられています。

英国でエスカレーターを利用する際は右側に立ち、左側は急ぐ人用に空けておくのがルールになっています。

ロンドンの交通に関する問い合わせは、ロンドン交通局(Transport for London)T 0800-112-3456(毎日8:00 – 20:00)。www.tfl.gov.ukは、料金からトラベル情報、目的地への行き方と運行時刻もわかる便利なサイト。

地下鉄

ロンドンの地下鉄(Underground、通称Tube)は11路線あり、各線とも、月~土曜日は始発が午前5時~ 5時30分頃、最終はセントラル地区を午前12時~1時頃に発車(路線によっては金・土の夜は深夜運行あり。下記「ナイトチューブ」参照)、日曜日は始発が午前6時~7時頃、最終はセントラル地区を午後11時半~午前12時頃に発車します。

料金はゾーン制。乗車ゾーンと下車ゾーンによって値段が決まります。繁華街である中心部がゾーン1で、郊外に向けてゾーンの数字が上がります。詳しくは地下鉄マップを確認を。

原則として、車内にはベビーカー(buggy)や折り畳み式の自転車が持ち込めます。ただし、混雑状況などによっては制限される場合もあります。通常の自転車は、路線、時間、区間によっては持ち込みが禁止されています。

ナイトチューブ

地下鉄の一部路線は金曜日と土曜日の24 時間運行を実施しています(NightTube)。現在、Victoria 線、Jubilee 線の全線、Piccadilly 線、Central 線、Northern 線の一部を除く区間での深夜運行が行われてます。このサービスはその他の路線にも随時取り入れられていく予定。詳細はtfl.gov.uk/nighttubeをチェック。

DLR

DLR(Docklands Light Railway)は、無人自動運転の電車で、シティ、ドックランズ、グリニッジなどを結んでいます。

オーバーグラウンド

オーバーグラウンドは、主にゾーン2 より外側のロンドン郊外地域を東西に結ぶ地上線。地下鉄網がカバーしていない地域を走っています。中心部を走らないので料金は地下鉄よりも安く、利用法はほぼ地下鉄と同様です。

オーバーグラウンドのHighbury&Islington駅からNew Gross Gate駅までは、金曜と土曜の深夜運行サービスがあります。

ナショナルレイル

ナショナルレイルは中心部からロンドン外へと伸びる鉄道路線。2018年12月にナショナルレイルの線路を利用した路線として新しくElizabeth線が誕生し、2019年中に全線開通予定。これはロンドン中心部と東西のベッドタウンを結ぶ路線で、各地からヒースロー空港までのアクセスが向上します。Elizabeth線のルートについては、こちらでチェック。content.tfl.gov.uk/elizabeth-line-december-2019.pdf

バス

バスの利用は、ルートがわからないうちは不安ですが、慣れると重宝。ロンドンでは、バスは住宅地の中を網の目のように走っています。

バス前面のパネルにはルートナンバー、終点、通過ポイントが表示されています。バス停には停車するバスのルート番号のほか、各ルートの進行方面の地名、停車するバス停名、運行時間の目安などが表示されています。

バス停に「Request Stop」とあったら、手を挙げて合図しなければバスは停まりません。

住宅街の中を走るバスの中には、バス停がなく、所定の場所で手を挙げて乗り降りする「Hail & Ride」区間のある路線もあります。お住いのエリアにそのようなバス路線がある場合は、バス停代わりになっている所定の場所をご近所の人に聞くとよいでしょう。

バスの支払い

現金支払いでの乗車はできません。あらかじめチャージ済みのオイスターカード、または銀行のコンタクトレス・ペイメントカードなどを携帯しましょう。ふだんバスのみを利用する場合は、お得なバスパスを購入する方法もあります。また、地下鉄のチケットを持っていると、ゾーンにかかわらず無料でバスに乗車できます。

バスマップ

ロンドン中心部の最新のルートマップ「Central London Bus Guide」はwww.tfl.gov.uk/maps/busにアクセスし、「Key routes in central London」をクリックすればダウンロードできます。

ナイトバス

深夜12時を過ぎると、昼間に比べて本数は減りますが、各方面へ朝までナイトバスが運行しています。ルートナンバーは“N××” となるバスと、24時間運行のバスがあります。バス停にも表示があります。

運賃は日中と同じですが、同ナンバーでも昼間のルートとは異なるので確認しておきましょう。全停留所ともリクエスト・ストップになるので乗り損なわないよう必ず手を挙げて合図をしてください。

乗車券

ロンドンの公共交通機関の乗車券は、事前に現金をチャージして使用するオイスターカード(Oyster card)が一般的ですが、銀行カードのコンタクトレス(contactless)の利用も増えています。日数限定でお得なトラベルカード(Travelcard)や、いわゆる切符の利用は少数派となってきています。詳しくは以下を参照してください

オイスターカード

オイスターカードは、地下鉄、バス、オーバーグラウンド、一部ロンドン近郊の鉄道駅(利用可能駅のマップ:content.tfl.gov.uk/london-rail-andtube-services-map.pdf)やトラム、テムズクリッパーなどに共通して使えるスマートカードです。

日本のSuicaやPASMOにあたり、1週間、1ヵ月、または1年間の定期券として使用できるほか、あらかじめいくらかの金額をカードにチャージしておき、乗車するごとに運賃が差し引かれる(pay as you go)プリペイドカードとしても使えます。

オフピーク

pay as you goでロンドンの公共交通機関を利用する場合は、月~金曜日の6:00 – 9:30と16:00 – 19:00のピークタイムを避けると1 回あたりの運賃が安くなりお得です。

キャップス

pay as you goを使って1日に何度も乗り降りする場合でも、1日の上限額以上は課金されないよう自動設定されています。

オイスターカードをプリペイドとして使用する場合は、乗車・下車の際にカードリーダーにきちんとタッチしないと、追加料金がかかるのでご注意を。詳細はwww.tfl.gov.uk/fares-and-payments/oyster

料金は現金で切符を買うよりもかなり割安なので、長期滞在する場合はオイスターカードを利用するのがよいでしょう。

新規でオイスターカードを購入する際は、£5.00のデポジット(カード返却時の払い戻し可)がかかります。現金のチャージ(top up)は地下鉄窓口のほか、タッチスクリーン式の自動切符販売機やオイスターカードのウェブサイト(oyster.tfl.gov.uk/oyster/entry.do)で可能。またオイスターカードのマークのあるニュースエージェントでも購入できます。

オイスターカードをオンライン登録しておくと、紛失してもオンラインでカードの使用停止や再発行ができます。残高の払い戻しには£5の手数料がかかりますので、残高によってはお金が戻ってこない場合もあります。詳細はoyster.tfl.gov.uk/oyster/link/0003.doで。登録をしていない場合はロンドン交通局のカスタマーサービス(T 0343-222-1234、毎日08:00 – 20:00)に電話を。

コンタクトレス

銀行カードもカードリーダーにタッチすることでオイスターカードと同じレートで利用できます。

トラベルカード

トラベルカードは1日、1週間、1ヵ月など、期間とゾーンを決めて、その限度内で乗り放題利用するチケット。ペーパータイプを購入するか、またはオイスターカードに「トラベルカード」として利用する方法があり、地下鉄、DLR、オーバーグラウンド、一部の郊外電車などで使えます。

定期券

定期券(Travelard season tickets)にはバス・地下鉄・鉄道共通、バス専用のバスパス、鉄道専用などがあります。最低週6日以上の往復または1日最低3回以上の利用があり、かつ主にピーク時に利用される場合には、オイスターカードの定期券利用よりもお得になります。

乗り越し注意

バス、地下鉄、オーバーグラウンドのいずれも、移動時に必要なチケットを保有していない場合は、罰金が科せられます。抜き打ちの検札もあります。定期券や必要な現金がチャージされているオイスターカードの場合は問題ありませんが、ゾーンを指定してあるトラベルカードの場合、ゾーンを越えての移動は乗り越し清算できないシステムなので、その時の移動に必要な区間の切符をあらかじめ購入しておく必要があります。

10歳未満は無料

10歳以下の子供のバスとトラムの利用は終日無料に、地下鉄、DLR、鉄道は大人と同乗する時のみ無料となります。大人1人につき、10歳以下の子供4 人までが無料で乗車できます。なお、子供のみの場合も5~10歳用のZip Oyster photocard(写真付きの専用オイスターカード)を取得すれば、無料乗車が可能です。鉄道(National Rail)の無料乗車区間については、content.tfl.gov.uk/5-10-zip-oyster-free-travel-national-rail-map.pdfで確認を。

11〜17歳も無料・割引に

11~15歳は、11-15 Zip Oyster photocardを取得することでバスとトラムが無料に、その他の交通機関も大人の半額料金で利用できます。16・17歳は、16+ Zip Oyster photocardで全交通機関が大人の半額料金になります。各Zip Oyster photocardの詳細や作成申し込みは、www.tfl.gov.uk/fares-and-payments/travel-for-under-18s/zip-oyster-photocardsで。

その他の割引・無料カード

18歳以上の学生や、18歳以上で仕事が見習い期間にある場合(Apprentice)は割引になります。また60歳以上対象でロンドンの交通機関が無料になる60+ London Oyster photocardなどもあります。詳細はtfl.gov.uk/faresand-payments/adult-discounts-and-concessions/60-london-oyster

タクシー

信頼できるのは、ブラックキャブ(black cab)と呼ばれるタクシー。フロントガラス上部のランプが点灯していたら空車。ディーゼルエンジンから排出されるガス軽減のため、すでにブラックキャブは電気自動車への移行が進められており、2020年までに9,000台のブラックキャブが電気自動車に切り替わる予定。

キャブを止めたら助手席の窓越しに行き先を告げて、乗車(ドアは手動)。料金は、時間帯、曜日、距離に応じて加算されます。時間や距離、荷物の量、ドライバーに手を貸してもらった場合など、状況に応じて10%程度のチップを渡すとよいでしょう。降車してから窓越しに支払います。

予約・呼び出し

ブラックキャブは電話予約可。呼び出し料金は距離によります。ComCab(www.comcab-london.co.uk)、Gett(gett.com/radiotaxis)、Dial-a-Cab(DaC)(www.dialacab.co.uk)は、24時間営業(年中無休)。

ミニキャブ

ブラックキャブに比べて割安のミニキャブ(minicab)も上手に利用を。ミニキャブは一般の車を使ったタクシーサービスですが、ブラックキャブと異なり街を流して客を拾うことはできないので、利用の際はライセンスのある業者を選び、ウェブサイトや電話、アプリを使って予約を。大手としてAddison Lee(www.addisonlee.com)があります。発車前に行き先を告げ、料金を確認することも忘れずに。

Uber

アメリカ発のネット利用のタクシー配車サービス「ウーバー(Uber)」。利用するには、まずアプリをダウンロード(無料)し、あらかじめ支払い方法などの初期設定をしておきます。一度設定を済ませてしまえば、使い方は簡単です。詳細はwww.uber.com/cities/londonで確認を。

レンタサイクル

ロンドンにはレンタサイクルのサービスがいくつかあり、中でもロンドン交通局が運営しているSantander Cyclesでは市内各所に750ヵ所以上ある駐輪場(docking station)から1日24時間いつでも自転車を借りることができます。利用は、駐輪場で利用時に料金をカード払いして利用コードを取得するか、事前に会員登録して専用キーを入手する方法(年会費を支払う方法と、年会費不要のPay As You Pedalメンバーとなって利用時に支払う方法)があります。詳細は、www.tfl.gov.uk/santandercyclesで。

席を必要としている人が、あなたの隣に

地下鉄やオーバーグラウンド、駅構内に座っているとき、「Please offer me a seat」と書いた青いバッジを付けた人が目に入ったら、席を譲ろう。これは目には見えにくい病気や障害を抱える人たちが公共交通機関で席を譲ってもらえるようにロンドン交通局が配布しているバッジ。バッジが必要な人はロンドン交通局にオンライン申請するだけで入手することができる。同様に妊娠中の女性は「Baby on board!」と書いたバッジを申請すれば入手可能。付けていると親切な人が席を譲ってくれるだろう。

地下鉄やオーバーグラウンドでWiFiが使えます

主要な携帯会社の利用者は、ほとんどの地下鉄やオーバーグラウンドの駅でWiFiを使うことができる(利用可能かどうかは「WiFi Zone」のマークが目印)。主な提携会社はVirgin Media、EE、Vodafone、O2、Three。その他のネットワークの利用者でもVirgin Media WiFiが提供する「WiFi Pass」を利用すれば繋げることができる。あらかじめ契約している携帯電話会社のサイトなどでそのためのパスワードを設定しておき、地下鉄やオーバーグランドの駅で初めてWiFiサービスを利用する際に1 度だけ設定することで、その後はいつでも接続可能となる。

ピンク色のオイスターカードリーダー

ロンドンの地下鉄、DLR、鉄道駅に設置されたピンク色のカードリーダーは、通ったルートをオイスターカードに記録し、正しくチャージするためのもの。例えばゾーン1 を避けて目的地に行った場合、ゾーン1を通った時より料金が安くなるが、その証明として、乗り換えの際にピンク色のカードリーダーにオイスターカードをタッチすることが必要というわけだ。なお、この場合ピンク色のカードリーダーにタッチしないとゾーン1を通過したと見なされる。

1時間以内なら1回のバス運賃で乗り放題「Hopper Fare」

ロンドンでバスまたはトラムに乗車する際にオイスターカードやコンタクトレスのPay-asyou-goを使うと、最初にカードをタッチしてから1時間以内なら何度乗車しても運賃が無料になるサービス。その1時間のうちに、途中で地下鉄やオーバーグラウンド、一部の郊外電車などに乗車しても、バスやトラムの「Hopper Fare」は適用される。ただし最初に乗車した時点でカードの残高がマイナスになり、1時間以内に入金しなかった場合は、Hopper Fareは適用されない。https://tfl.gov.uk/campaign/hopper-fare