公共交通機関

ロンドンの主な公共交通機関は、地下鉄、バス、ドックランズ・ライト・レイルウェイ(DLR)、オーバーグラウンド、鉄道(National Rail)。また南部では郊外へ向かうトラム路線があるほか、Thames Clipperなどテムズ川を利用した水上バスも利用できます。中心から1~9のZone(ゾーン)に分けられています。

ロンドンの交通に関する問い合わせは、ロンドン交通局(Transport for London)T 0343-222-1234(毎日8:00–20:00)。www.tfl.gov.ukは、料金からトラベル情報、目的地への行き方と運行時刻もわかる便利なサイト。

地下鉄

月~土曜日は始発が午前5時~5時30分頃、最終はセントラル地区を午前12時~1時頃に発車(金・土の夜は深夜運行あり、下記「深夜地下鉄」参照)、日曜日は始発が午前6時~7時頃、最終はセントラル地区を午後11時半~午前12時頃に発車します。

料金はゾーン制。切符の販売機で買うときは、切符の種類を選択(大人、片道など)、行き先の駅名ボタン(アルファベット順表示)あるいは行き先ゾーンボタンを押し、料金が表示されてからお金を入れます。ただし現金で買う区間切符は割高なので、長期滞在する場合はオイスターカードやコンタクトレス・ペイメントを利用することが一般的です。

タッチスクリーン式の切符販売機には日本語も表示されます。クレジットカードが使えるので小銭を用意する必要がありません(必要に応じてレシートを印刷することもできます)。

原則として、車内にはベビーカー(buggy)、折り畳み式の自転車が持ち込めます。ただし、混雑状況などによっては制限される場合もあります。通常の自転車は、路線、時間、区間によっては持ち込みが禁止されています。

ほとんどの地下鉄駅、オーバーグラウンド駅では、主要な携帯会社の利用者はWifiを使うことができます。主な提携会社はVirgin Media、EE、Vodafone、O2、Three。その他のネットワークの利用者でもVirgin Media Wifiは契約してパスコードを取得すれば利用可能。

深夜地下鉄

地下鉄の一部路線は金曜日と土曜日の24時間運行を実施しています(Night Tube)。現在、Victoria線、Jubilee線の全線、Piccadilly線、Central線、Northern線の一部を除く区間での深夜運行が行われてます。このサービスはその他の路線、またオーバーグラウンドなどにも随時取り入れられていく予定。詳細はtfl.gov.uk/nighttubeをチェック。

バス

バスの利用は、ルートがわからないうちは不安ですが、慣れると重宝。ロンドンでは、バスは住宅地の中を網の目のように走っています。降車場所に不安のあるときは運転手に降りたい所をあらかじめ伝えておけば教えてくれます。バス内には次のバス停の名前が表示されます。

バス前面のパネルにはルートナンバー、終点、通過ポイントが表示されています。バス停には、停車するバスのルートナンバー、各ルートの行き先と通過ポイント表、時刻表がついています。

バス停に「Request Stop」とあったら、手を挙げて合図しなければバスは停まりません。

バスマップ

ロンドン中心部の最新のルートマップ「Central London Bus Guide」はwww.tfl.gov.uk/maps/busよりダウンロードができます。

深夜バス

深夜12時を過ぎると、本数は昼間に比べて減りますが、各方面へ朝までナイトバスが運行しています。ルートナンバーは“N××”となるバスと、24時間運行のバスがあります。バス停にも表示があります。

運賃は日中と同じですが、同ナンバーでも昼間のルートとは異なるので確認しておきましょう。全停留所ともリクエスト・ストップになるので乗り損なわないよう必ず手を挙げて合図をしてください。

DLR

DLR(Docklands Light Railway)は、無人自動運転の電車で、シティ、ドックランズ、グリニッジなどを結んでいます。

席を必要としている人が、あなたの隣に

地下鉄やオーバーグラウンド、駅構内に座っているとき、「Please offer me a seat」と書いた青いバッジを付けた人が目に入ったら、席を譲ろう。これは目には見えにくい病気や障害を抱える人たちが公共交通機関で席を譲ってもらえるようにロンドン交通局が配布しているバッジ。バッジが必要な人はロンドン交通局にオンライン申請するだけで入手することができる。同様に妊娠中の女性は「Baby on board」と書いたバッジも申請すれば入手可能。付ければ親切な人が席を譲ってくれるだろう。

トラベルカード

トラベルカード(Travelcard)はペーパータイプの期間限定チケットで、1日用(off-peakとanytime)、7日間、1ヵ月、1年用などがあり、利用したいゾーンを選んで購入します。期間内であれば、購入ゾーン内の地下鉄、DLR、オーバーグランド、一部の郊外の電車に何度でも乗ることができます。バスについては、購入したゾーン制限にかかわらず、1~6のゾーンで使用できます。

トラベルカードは駅以外でも表示のあるニュースエージェントで購入可。駅の行列を回避できます。

オイスターカード

オイスターカード(Oyster card)は、地下鉄、バス、オーバーグラウンド、一部ロンドン近郊の鉄道駅(利用可能駅のマップ:content.tfl.gov.uk/london-rail-and-tube-services-map.pdf)やトラム、テムズクリッパーなどに共通して使える交通機関で使用できるスマートカードです。

日本のSuicaやPASMOにあたり、1週間、1ヵ月、または1年間の定期券として使用できるほか、あらかじめいくらかの金額をカードにチャージしておき、乗車するごとに運賃が差し引かれる(pay as you go)プリペイドカードとしても使えます。

料金は現金で切符を買うよりもかなり割安なので、長期滞在する場合はオイスターカードを利用するのがよいでしょう。

新規でオイスターカードを購入する際は、£5.00のデポジット(カード返却時の払い戻し可)がかかります。トップアップは地下鉄窓口のほか、タッチスクリーン式の自動切符販売機やオイスターカードのウェブサイト(oyster.tfl.gov.uk/oyster/entry.do)で可能。

オイスターカードをプリペイドとして使用する場合は、乗車・下車の際にカードリーダーにきちんとタッチしないと、追加料金がかかるのでご注意を。詳細はwww.tfl.gov.uk/fares-and-payments/oyster

コンタクトレス・ペイメント・カードもカードリーダーにタッチすることでオイスターカードと同じレートで支払いをすることができます。

オイスターカードをオンライン登録しておくと、紛失してもオンラインでカード使用停止や旧カードの残高の転送、または£5で料金の払い戻しができます。詳細はhttps://oyster.tfl.gov.uk/oysterで。アカウントがない場合はロンドン交通局のカスタマーサービス(T 0343-222-1234、毎日08:00–20:00)に電話を。

ピンク色のオイスターカードリーダー

ロンドンの地下鉄、DLR、鉄道駅に設置されたピンク色のカードリーダー(右写真)は、通ったルートをオイスターカードに記録し、正しくチャージするためのもの。例えばゾーン1を避けて目的地に行った場合、ゾーン1を通った時より料金が安くなるが、その証明として、乗り換えの際にピンク色のカードリーダーにオイスターカードをタッチすることが必要というわけだ。なお、この場合ピンク色のカードリーダーにタッチしないとゾーン1を通過したと見なされる。

定期券

定期券(Travelard season tickets)にはバス・地下鉄・鉄道共通、バス専用のバスパス、鉄道専用などがあります。最低週6日以上の往復または1日最低3回以上の利用があり、かつ主にピーク時に利用される場合のみ、オイスターカードの定期券利用よりもお得になります。

バスの支払い

現金支払いでの乗車はできません。あらかじめチャージ済みのオイスターカード、または銀行のコンタクトレス・ペイメントカードなどを携帯しましょう。ふだんバスのみを利用する場合は、お得なバスパスを購入する方法もあります。

乗り越し注意

バス、地下鉄、オーバーグラウンドのいずれも、そのときの移動に必要なチケットを保有していない場合は、罰金が科せられます。抜き打ちの検札もあります。定期券や必要な現金が入っているオイスターカードの場合は問題ありませんが、ゾーンを指定してあるトラベルカードの場合、ゾーンを越えての移動は乗り越し清算できないシステムなので、その時の移動に必要な区間の切符をあらかじめ購入しておく必要があります。

10歳未満は無料

10歳以下の子供のバスとトラムの利用は終日無料に、地下鉄、DLR、鉄道は大人と同乗する時のみ無料となります。大人1人につき、10歳以下の子供4人までが無料で乗車できます。なお、子供のみの場合も5~10歳用のZip Oyster photocard(写真付きの専用オイスターカード)を取得すれば、無料乗車が可能です。鉄道(National Rail)の無料乗車区間については、content.tfl.gov.uk/5-10-zip-oyster-free-travel-national-rail-map.pdfで確認を。

11〜17歳も無料・割引に

11~15歳は、11-15 Zip Oyster photocardを取得することでバスとトラムが無料に、その他の交通機関も大人の半額料金で利用できます。16・17歳は、16+ Zip Oyster photocardで全交通機関が大人の半額料金になります。各Zip Oyster photocardの詳細や作成申し込みは、www.tfl.gov.uk/fares-and-payments/travel-for-under-18s/zip-oyster-photocardsで。

その他の割引・無料カード

18歳以上の学生割引用のStudent Oyster photocardや、60歳以上対象でロンドンの交通機関が無料になる60+ London Oyster photocardなどもあります。詳細はtfl.gov.uk/fares-and-payments/adult-discounts-andconcessions/60-london-oyster

バス利用者向けの新しいサービス「Hopper Fare」

ロンドンでバスまたはトラムに乗車する際にオイスターカードやコンタクトレスのPay-as-you-goを使うと、最初にカードをタッチしてから1時間以内なら2台目の運賃が無料になるサービス。ウィンブルドン駅のみ郊外へ向かうトラムからバスに乗り換える場合は、一旦チャージされるがのちに返金される。
下記の場合は適用外:
・ 2台目に乗車する前にバスやトラム以外の公共交通機関を利用
・ 2台目で別のカードを使用
・ 最初に乗車した後でカードの残高がマイナスになり、1時間以内に入金しなかった
https://tfl.gov.uk/campaign/hopper-fare

タクシー

信頼できるのは、ブラックキャブ(black cab)と呼ばれるタクシー。フロントガラス上部のランプが点灯していたら空車。ディーゼルエンジンから輩出されるガス軽減のため、2017年秋よりブラックキャブには電気自動車が随時導入され、いずれは全て電気自動車になる予定。

キャブを止めたら助手席の窓越しに行き先を告げて、乗車(ドアは手動)。料金は、時間、休日、距離で加算されます。時間や距離、荷物の量、ドライバーに手を貸してもらった場合など状況に応じて10%程度のチップを渡すとよいでしょう。降車してから窓越しに支払います。

予約・呼び出し

ブラックキャブは電話予約可。呼び出し料金は距離によります。ComCab(www.comcab-london.co.uk)、Dial-a-Cab(DaC)(www.dialacab.co.uk)は、24時間営業(年中無休)。

ミニキャブ

ブラックキャブに比べて割安のミニキャブ(minicab)も上手に利用を。ミニキャブは一般の車を使ったタクシーサービスですが、普通のタクシーと異なり街を流して客を拾うことはできないので、利用するときは電話で呼び出すか、駅前などにあるミニキャブ専用オフィスで申し込みます。予約も可。ミニキャブについては、違法業者のドライバーによる事件などが発生して安全性が問題となったため、ライセンス制を採用。利用の際は、ライセンスのある業者を選ぶようにしましょう。発車前に行き先を告げ、料金を確認することも忘れずに。

Uber

アメリカ発のネット利用のタクシー配車サービス「ウーバー(Uber)」は、ロンドンでも普及していますが、2018年1月の時点で運営ライセンスの更新が問題になっています。詳細はwww.uber.com/cities/londonで確認を。

レンタサイクル

ロンドンにはレンタサイクルのサービスがあり、市内各所にある750ヵ所の駐輪場(docking station)から1日24時間いつでも自転車を借りることができます。利用は、駐輪場で利用時に料金をカード払いして利用コードを取得するか、事前に会員登録して専用キーを入手する方法(年会費を支払う、または年会費不要のPay As You Pedalメンバーとなって利用時に支払う方法)があります。詳細は、www.tfl.gov.uk/santandercyclesで。