口座の種類

一般的には、当座預金口座(current account)を開きます。無利子/低利子ですが、小切手やキャッシュカードを利用できるのはこの口座。貯蓄口座(savings account)は、利子がつく預金口座です。

非課税貯金

貯蓄口座にはさまざまなものがありますが、特に個人貯蓄口座(ISAs:Individual Savings Account)は人気のある金融サービス。利子所得、運用益が非課税になる貯蓄・運用口座で、毎税年度、上限額(2018/19年度は£20,000)まで積み立てることができ、非課税で運用資産が複利で増えていきます。

口座を開く

口座は住居や勤務先の最寄りの支店で開きます。開設時には、申込書のほかにパスポートなどの身分証明書、住所の証明、場合によっては勤務先のレターや他口座の残高証明が必要です。口座開設を申し込んだ時点では、預金の必要はありません。なお、本人である証明が後日必要な時の確認事項として、母親の旧姓(motherʼs maiden name)などを聞かれることもあります。

申し込み当日に口座は開設されません。申し込み後、土日祝日を除くおよそ5日間ほどで口座が開設され、その後、銀行カードなどが送られてきます。小切手帳が必要な場合は、口座開設時に依頼するとよいでしょう。キャッシュカードと暗証番号は、別々に送られてきますが、その日数差はあまりありませんので、どちらかが届かない場合は念のために銀行に問い合わせてみましょう。また、カードは郵送せず、本人が銀行に取りに行くシステムの銀行もあります。その場合は、身分証明証を忘れずに。

駐在員の配偶者であり、住所の証明がない場合は、水道や電気などの公共料金の請求書を夫婦ふたりの名義宛にしてもらうこともできます。また、カウンシル・タックス(council tax)の請求書も同様。

ステートメント

ほとんどの銀行では通帳を発行しません。口座履歴/残高報告書(statement)が毎月送られくるか、インターネットバンキング利用の場合はペーパーレスの照会も選択できます。残高を知りたいときは、カードを使ってキャッシュマシン(ATM)で調べるか、インターネットバンキングのサイト上で確認できます。また銀行によってはスマートフォンにアプリをダウンロードすることで照会が可能。詳細は取引のある銀行に問い合わせましょう。

入金

自分宛の小切手や現金を入金するときは、入金伝票であるpaying-in slip(送られてくる入金伝票帳や小切手帳の後ろにも付いているほか、銀行にも常備)に必要事項を記入し、窓口へ。紙幣と小切手は、行内の現金自動預け払い機(ATM)でも入金手続きができます。

ATM

現金自動支払機(cash machine)は24時間使え、提携銀行間であれば、引き出し手数料はかかりません。ただし、銀行以外の場所に設置されたキャッシュマシンでは手数料がかかる場合があるので、画面で確認しましょう。

キャッシュマシンを使わず現金を引き出すには…

スーパーマーケットなどでデビットカードで支払いをするときに「cash back」を頼むと、手数料なしで約100ポンドまで現金を引き出せます。

暗証番号

カードの暗証番号は、あらかじめ銀行が決めてきますが、キャッシュマシンで任意の番号に変更することができます。

銀行内には、入金専用機や、過去1ヵ月分ほどのステートメントの印刷ができるマシンもあります。また、銀行の営業時間外でもカードで入口のロックを解除して建物内のキャッシュマシンを利用できる銀行もあります。

デビット・カード

支払い直後に即時決済される、銀行口座と連動したキャッシュカードがデビットカード(debit card)です。ほぼ現金と同様に使えるカードですが、預金残高額以上は使えません。銀行によっては預金残高を超える利用の場合に当座貸越し(overdraft)ができる口座設定もあります。

コンタクトレス・ペイメント

支払いの際、暗証番号を入力することなく、専用読み取り機にデビットカードやクレジットカードをかざすだけで支払いが可能なシステムが、コンタクトレス・ペイメント(contactless payment)です。左のようなマークが付いたカードで利用可能。一回の使用可能金額は£30以下。ロンドンの地下鉄やバスなどの交通機関では、オイスターカードの代わりに使用できます。

自動引き落とし

公共料金や通信販売などの口座自動引き落としは、ダイレクト・デビットが便利(Direct Debit、DD)。ダイレクト・デビット申し込みの手続きは、支払先から発行される用紙に記入後、支払先または銀行に提出します。

自動振替

家賃などの定額を銀行口座から自動引き落とし・自動振替をする設定ができます(standing order)。

DDのキャンセル

ダイレクト・デビット、スタンディング・オーダーを中止したいときは、チェックブックの最後についているスリップで中止の通知をするか、銀行に文書・電話などで直接連絡をします。銀行によってはオンライン上での中止も可。

書類の発行

残高証明などの書類、ステートメントの臨時発行/再発行は有料で、即日発行はできません。必要があるときは早めに用意を。

口座解約

取引支店の変更は比較的簡単にできますが、口座の解約には手数料がかかることがあります。

ペイオフ

英国にも預金者保護システム(ペイオフ)があります。銀行が破綻した場合、英国金融監督庁の保証スキームによって、預金額の£85,000までは100%が補填されます(2018年8月現在)。しかし、提携している複数の銀行にそれぞれ口座があり、2つかそれ以上の銀行が破綻した場合は、1つの銀行の口座のみが保証の対象となります。

銀行・クレジットカード会社
24時間緊急電話番号

Barclays Bank 0800-400-100
HSBC 0800-085-2401
Lloyds 0800-096-9779
TSB 0800-015-0030
NatWest 0370-600-0459
American Express 0800-917-8047
Diners Club 0800-862-0935
JCB 00-800-0009-0009
Master Card 0800-964-767
Visa 0800-891-725