妊娠チェック

妊娠した可能性があると思ったら、まず市販の妊娠判定テストキットを使って自分で調べ、陽性であればGPへ行くよう勧められています。

妊娠が確実であれば、妊娠期間中に検診を受ける産婦人科と、出産場所をNHSにするかプライベート病院にするか決定します。

NHSで出産

NHSを利用する場合、登録しているGPに連絡し、産婦人科のある病院を選びます。基本的には自宅に近い病院になります。

NHSでは費用は全て無料。検診は通常、助産婦(midwife)とGPが行います。入院期間は正常分娩の初産で1〜2日、帝王切開の場合は2〜4日程度が一般的で、日本よりはるかに短いようです。

NHSでの出産・退院後は助産婦が自宅を訪問し、産後ケアを行います。訪問期間は地域によって異なります。
詳細はこちらで。
NHSで出産しても、より細やかに対応してくれる看護&助産評議会所属のプライベート助産師に有料で来てもらうこともできます。興味があれば病院で聞いてみましょう。

プライベート病院で出産

プライベート病院は設備が万全で、個室や産後ケアの期間が選べる等、いろいろな面で融通がききます。費用は約£6,000〜。

自宅出産

特に希望があれば、助産婦の介助で自宅出産もできます。妊娠中、出産、産後を一貫して一人の助産婦に看てもらえるのが利点。

定期検診

イングランドにおける定期検診は、初めての妊娠では約10回、2人目以降は合計7回程度。出産予定日を知るための11~14週目の超音波スキャン、発育のチェックを診る18~21週目の超音波スキャンを含みます。診察(浮腫、腹部触診、血圧測定)、尿検査、血液検査、胎児心音聴取、胎動チェック等の他、医師にさまざまな相談をすることができます。
検査スケジュールの詳細

親になる準備

出産準備クラス(antenatal class)は、GPや病院、NCT(National Child Trust)が主催。パートナーも一緒に参加できる夜間コースもあります。

英国での出産に際して

英国での出産は妊婦主導。出産の方法、麻酔や陣痛促進剤の使用の有無、付き添い、立ち会い等について、妊婦本人の意思が尊重されます。心配や不安を残さないよう、意思をしっかり伝えましょう。

在英日本人の妊娠、出産、育児を支援するボランティア・ネットワーク「英国なかよし会」が発行する出産情報書『Maternity Book』があります。詳細はこちらで。

避妊用ピル

避妊用ピルは、薬も処方料も無料。GPやファミリー・プランニング・センター(Family Planning Centre)で各自に合ったピルの処方箋を出してくれます。最寄りのセンターはNHSウェブサイトで検索を。