処方箋

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英国は医薬分業制。医師から渡された処方箋を持って薬局(pharmacy / chemist)へ行き、薬を出してもらいます。どこの薬局でも対応可能で、スーパーマーケットに併設されている薬局もあります。薬代は、種類や量にかかわらず一種類に付き£9.65かかります。(イングランドの場合。地域により若干異なります。2023年9月現在)

以下の対象者は処方箋代が免除されます。

・15歳以下、あるいは60歳以上
・16〜18歳で全日制の学生
・妊娠中、あるいは過去12ヵ月に出産したマタニティー控除証明書(MedEx)の所持者
・所得補助受給者

処方箋なしで買える薬

鎮痛剤、風邪薬、消化剤、目薬、かゆみ止め等の基本的な薬は、処方箋なしでも薬局やスーパーマーケット、ニュースエージェント等で買うことができます。

子どもの予防接種

NHSで子どもが無料で受けられる予防接種(vaccination)は下記のとおり。
詳細はこちらで確認を。

日本に帰国する予定の英国生まれの赤ちゃんは、1歳までにBCGを1回接種しておきます。英国では、水痘症(水疱瘡)のワクチン接種は一般的に行われません。

日本ではしかの予防接種済みの子どもでも、英国でMMRを受けられます。

DPT 3種混合ワクチンの間隔が開いても継続接種できますが、多少効果が低下する可能性があります。

子どもが日本で予防接種をすでに受け始めている場合は、医師に相談の上、残りの接種計画を立てましょう。

GPでは9〜11月、日系クリニックでは10〜11月に、その年のインフルエンザ・ウイルスの予防接種(flu vaccination / jab)が受けられます。薬局チェーン店Boots、Superdrug、Lloyds Pharmacyの大型店でも接種を行っています。

海外旅行用予防接種

渡航先によっては、旅行用予防接種が必要です。法律で接種が定められている国もあるので、事前に確認を。主なものに、黄熱病(yellow fever)、破傷風、ポリオ、A型肝炎(hepatitis A)、腸チフス(typhoid)があり、数ヵ月前からの接種計画が必要なものもあります。また渡航国によってはマラリアの内服薬を服用することが推奨されます。
詳しくはこちらで。早めに計画を立てましょう。

これらの予防接種はGPや日系クリニック、旅行ワクチン専門クリニック、航空会社の付属クリニック等で受けられます。

生後8週間
・6種混合(ジフテリア/diphtheria、百日咳/whooping cough(pertussis)、破傷風/tetanus、ポリオ/polio、B型インフルエンザ菌/haemophilus influenzae type b / Hib、B型肝炎/hepatitis B)
・ロタウイルス(rotavirus)
・B型髄膜炎菌(meningococcal B / Men B)

生後12週間
・上記6種混合の2回目
・ロタウイルスの2回目
・肺炎球菌(PCV)

生後16週間
・上記6種混合の3回目
・B型髄膜炎菌の2回目

1歳
・2種混合(B型インフルエンザ菌の4回目とC型髄膜炎菌/Men C)
・MMR 新3種混合ワクチン(はしか/measles、おたふく風邪/mumps、風疹/rubella)
・肺炎球菌の2回目
・B型髄膜炎菌の3回目

2〜15歳
・インフルエンザ・ウイルスの予防接種(毎年)

3歳4ヵ月
・MMR 新3種混合の2回目
・4種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ)

12〜13歳
・ヒトパピローマウイルス(HPV)の予防接種2回

14歳
・DPT 3種混合(ジフテリア、破傷風、ポリオ)
・A・C・W・Y型髄膜炎菌

(協力:Dr.伊藤クリニック