旧市街と新市街、それぞれの魅力
古くからあるヨーロッパの都市に旧市街と新市街があるように、バルセロナも2つの顔を持つ。旧市街の中で最も賑やかなゴシック地区は、13〜15世紀の建築物が多く残されている。何処の旧市街もそうだが、古い建物や人々の生活ぶりを見るには、ともかく歩くのが一番良い方法だ。
新市街は、カタルーニャ広場を境に大きく広い道が基盤目状に整理され、デパートや有名ブランド店が並ぶ。グラシア通りは、ガウディを始め一際目立つ建物が並ぶ見応えのある道。市内は意外に広く、サグラダ・ファミリア、グエル公園などの見所が点在しているので、便利で分かりやすい地下鉄を利用するとよいだろう。
ガウディの建築を鑑賞
ガウディが携わった18カ所の仕事のうち、12カ所がバルセロナにある。一見奇妙に感じられる建築物が多いが、それぞれの形は自然に由来している。花の形から生まれたバルコニー、背の高いキノコのイメージでつくられた煙突、恐竜の骨の形を再現した階段の手すりなど、どれも興味深く見ることができる。
お薦めは、グラシア通りにあるバトリョ邸(Casa Batllo)。ここは当時バルセロナのケーキ屋として揶揄されたのがわかるくらい可愛らしい建物だ。外観もカラフルだが、中に入ると天窓から注がれる光によって青色が浮き出て、まるで海底にいるかのような錯覚を覚える。
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情緒溢れる旧市街は、散歩気分で歩いてみるのがお薦め。歩きやすい靴を持って行くのをお勧めします。ガウディの建築物巡りは地下鉄で。地下鉄マップを入手して、観光ルートを決めてから巡るのが無駄がないでしょう。 |
食材豊富な市場とレストラン
ランブロス通りにあるラ・ボケリア(La Boqueria)は、生鮮食品がなんでも揃う巨大な食品市場。魚売り場で売られているマグロ、イカ、蟹などは、種類が豊富でイキがよく、うらやましい限りだ。食材が豊かなバルセロナには、定評のあるレストランが多い。魚介類はもちろん、子羊の肉が美味しいのも有名。どれをとっても美味しいが、やはり定番の生ハム、パエリアは本場でこそ食べてみたい料理だ。何処の国でも同じだが、大通りにある観光客相手の店では美味しい料理には出会えないので、下調べは必要だ。
スペインでは夕食の時間は遅く、明け方まで開いているバーやクラブなども沢山あり、様々な選択ができる大人の街でもある。この街を知るには、最低でも2泊は欲しいところだ。
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