ここへ旅立つ前には、何を中心とした旅にするのかを準備してから出発したい。音楽や食に重きを置きたいなら予めの予約は必須。観光なら、美術館巡りか、建築巡りか、歴史的な場所巡りか等のおおよそのルートは決めて出掛けいきたい。
歴史的な場所巡り
ハプスブルグの極み代表格「シェーンブルン宮殿」は、観光客で混んでいるので朝一番で入場したい。チケットは2つのタイプがあるが、ぜひ、高いクラスの「グランドツアー」のチケットの購入をお勧め。そのチケットがないと入場できない場所に、すばらしい装飾の部屋が多くある。 夏の離宮としてつくられたこの宮殿の部屋の数もさることながら、広大な庭には、大きな噴水やカフェもあり、ゆっくりすると見るなら最低でも半日は必要だ。その他、皇帝の居城として使われていた王宮も見所。
建築物巡り
フランスで言えばアールヌーボー時代の19世紀末、ここウィーンでは、ユーゲントシュティール(世紀末建築)と言われる建築物が数多く残っている。代表的な建築「セセッション」は、入り口の屋根に載った球状のオブジェが特徴で金色のキャベツと呼ばれる。この時代の建築物(約15ヶ所)を見て回る観光もウィーンならではの楽しみ。また、街を散策していると、ゴシックやバロック建築も多くそぞろ歩きも楽しい。
美術館巡り
古典から現代の芸術が一挙に見られる、美術館の数は多い。中でもハプスブルグ家の膨大なコレクションを誇る「美術史博物館」は必見。特に、ルーベンスとブリューゲルのコレクションは世界で最も充実している。展示物もさることながら、新古典主義のこの建物の装飾や大理石も見逃せない。2階にあるカフェで、優雅なひと時を過ごしてみるのもおすすめ。
食巡り
カフェ文化であり、レストランの質も高い。クリームたっぷりの冷たいコーヒーは、懐かしい日本のアイスコーヒーを思い出させる。レストランは、宮廷料理をベースにした料理から、創造性あふれる新しい料理までその層は厚い。人気のレストランは予約が必須。どの店もスタートとメインの間がのんびりとしているので、ゆったりと構えて食事をしたい。
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街には人が少なく、何処を歩いていても安全な気持ちがうれしい。宿は、できれば街中を予約し、夜のコンサートなどを遅くまでいろいろと楽しみたい。観光地域で売られているオペラやコンサートのチケットは、観光客相手の粗悪な物もあると聞くので注意が必要だ。 |
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