料理を目で楽しみ、味わって満足、
気の利いたサービスに大満足するタイ料理レストラン

BLUE ELEPHANT (ブルー・エレファント) BLUE ELEPHANT (ブルー・エレファント) BLUE ELEPHANT (ブルー・エレファント)
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週末にパリから友人が訪れた。半年振りの再会だ。このフランス人の彼女もかなりの料理好き。二人が揃うと食の話題で話が弾む。文化が異なるようにお互いの食の嗜好も異なるところがとても興味深い。この日も夕食をどこで食べようか、と話しているうちに「BLUE ELEPHANT」の話題になった。彼女はパリ支店でここの味に出会い、すっかりファンになったという。私は、友人の父親の誕生日パーティーでフルハム・ブロードウェイ店を訪れて以来すっかり気に入ってしまった。味は勿論だが、ここの行き届いたサービスは心地が良い。どの客が何を注文したのかを全て記憶しているから、料理を運んで来たときにいちいち客に確認したりはしない。たとえ人数が多くてもその変わりないサービスには頭が下がる。それでは、パリとロンドンでは何か違いがあるのかな?ふたりの興味が一致し、早速予約を入れた。
店に入ると目前にはタイの自然庭園を思わせるような室内装飾が広がる。一瞬にして気分は異国の地タイ。席に着くやいなや迷わずYoung Coconut Juice(£5.90)を注文。これは特に私達のお勧め品。ドリンクを飲んだ後にココナッツの果肉を食べられるから、飲んで食べて二度楽しめる。それに、ミネラル分を多く含むヤング・ココナッツは美容にも効果抜群だから女性には嬉しいドリンクだ。まろやかな甘味のココナッツドリンクでタイの雰囲気を満喫していると、サービスでバナナ入りの揚げワンタンとハート形のパイナップルにリンゴのチャツネが乗った、見た目にもおしゃれな盛り合わせが運ばれて来た。突き出しの品とはいえ、手を抜かない盛りつけに感激!このまま飾って置きたいほど美しい。食べるのは惜しいけれど、お腹は早く食べたいとグーグーいっているので、ひとつまみパクリ。カリカリっとした揚げワンタンの香ばしさとバナナの甘味が良くマッチしていて、なかなかいける味だ。

私達が最後の一つを食べ終わったとき、絶妙なタイミングでスターターのトム・ヤン・クン(Tom Yam Koong£8.00)とバーミセリ・サラダ(Vermicelli Salad£6.00)がテーブルに。トム・ヤン・クンはタイ料理の定番だが、これ迄に食べた中でこの店のものが一番美味しい。理由はレモンの酸味と魚醤のバランスがとても良いからだ。それに惜しみなく使われたタップリの具。マッシュルームは丸ごとプッカリと浮かんでいる。これだけでもお腹いっぱいになる~といいながらも、フォークは既にバーミセリ・サラダへ。春雨、鶏挽肉のそぼろ、エビ、人参、タマネギなどにレモン汁と魚醤のドレッシングで味付けしたもの。一口、二口と食べるごとに唐辛子の辛味が増してくる。ふたりともフーフーいいながらも、口に運ぶペースは早い。口の中は火を吹いたような状態なのに、エビと鶏挽肉のそぼろの香ばしさも手伝って食べ出したら止まらない。これが、このサラダの魅力なんだな。程よいレモンの酸味で何だか、お腹の中までもスッキリ!まだ充分入るな・・・と思った瞬間、メインのバンコク・フィッシュ(Bangkok Fish£12.70)が目の前に。「どーして、こんなにも良く私の気持ちが解るの?」と、いいたいくらい良いタイミング。マッサマン(Massaman£14.00)を頼んだ友人も、パリ支店同様にこの行き届いた店員のサービスには感心させられる、という。こんなにも大勢の客が周りに居るというのに、私達だけが特別に持て成されている気分にしてくれるから不思議だ。ところで、メインの料理の味は?というと・・・悔しいけれど、欠点を挙げる余地がない。バンコク・フィッシュはタラの唐揚げ餡かけによく似ている。お醤油味をベースにニンニク、唐辛子、ショウガの風味を効かせたソースがかかったものだ。個性の強い三種の風味が中心なのにお互いの良さを殺し合うどころか、逆に引き立て合っている。白いご飯(£2.80)によく合って美味しいから、ついつい食べ過ぎてしまうのが問題。友人が頼んだタイ南部の代表的な料理マッサマンは、ラム肉を蒸し煮にしたカレーの一種。とてもマイルドな味のカレーで、これまたご飯が進む。ロイヤル・フライド・ライス(Royal Fried Rice£5.95)も既にテーブルに来ていたが、両品の余りの美味しさにご飯の追加注文をしてしまった。では、その残されたロイヤル・フライド・ライスは?というと・・・結局ふたりできれいに平らげてしまう結果となった。

 満足した晩餐の終わりをコーヒーと共に楽しんでいると、あちこちから誕生日を祝う店員達の歌が聞こえて来た。この店では、予約の際に誕生日であることを伝えておくと、ケーキ(有料)を用意してくれる。それを店員達が美しい歌声と共にテーブルに運んで来る、という演出付きなのだ。隣の席で家族と一緒に食事をしていた女の子も、今日が四歳の誕生日だという。運ばれて来たケーキを頬張り、何とも満足そうな笑顔。「きっと、今日の私達もこんな感じに食べていたのかもよ」という友人の言葉に、お互い顔を見合わせ大笑い。

帰り際に、子供には塗り絵のセットを女性にはデンドロビウムの花がプレゼントされる。 最後の最後迄、本当に細かい気の配り様だ。 他の店に比べると値段は少し高いが、この料理の味と質、サービスなら納得できる金額だ。もし、欠点をあげるとすれば、全ての点で満足できるからいつもつい食べ過ぎてしまうことかな。(茉)

2006年11月取材

店舗情報
住所:The Boulevard Imperial Wharf, Townmead Road, London SW6 2UB
TEL:020 7751 3111
WEB:www.blueelephant.com
料理のタイプ:
価格の目安(1人) :£35~45
営業時間:
Lunch
土 12:00 - 14:30
日 12:00 - 15:30

Dinner
月 - 木 19:00 - 22:30
金,土 18:30 - 23:00
日 18:00 - 22:30