Canteen（キャンティーン）

リバプール・ストリート駅の近くに、食事をとにかく速くサービスしてくれる美味しいレストランがあると聞きつけ、訪れてみることにした。お店の名前は「Canteen」。食堂並みの速さで料理を用意してくれそうで、何だか楽しみ。

場所はリバプール・ストリート駅から徒歩1分、お洒落なカフェやレストラン、マーケットなどが立ち並ぶスピタルフィールズ（Spitalfields)内に位置する。

お店の外観はガラス張りでモダンな雰囲気。
訪れたのは平日の午後1時で、店内と外にある席はほぼ満席状態だ。
早速メニューを見てみると、スターター、メイン、デザートなどのほかに、ファースト・サービスというカテゴリーがある。速くサービスしてくれるメニューが別にあるとは、ますます期待できる。場所柄を考え、時間のないビジネスマンのために用意したメニューなのかもしれない。

ファースト・サービスのメインコースは、ベジタリアン用、魚、肉など全部で6種類。その中で、ハドックにほうれん草とマッシュポテトが付いたSmoked Haddock, Spinach and mash（￡10）を注文。デザートにはチョコレート・ブラウニー・カラメル・サンデー（Chocolate Brownie Caramel Sundae, ￡5）をオーダーした。さぁ何分で料理がくるか、とっても楽しみ！

オフィス街のランチタイムだが、店内にはカジュアルな格好をしたお客さんも多く、スーツ姿のお客さんは半分ぐらい。6人掛け、8人掛けの長いテーブル席がいくつもあって、キャンティーン風にも見える。

10分経過、料理はまだ来ない。20分経過、それでもまだ料理が来る様子はない。24分経過、やっと料理が運ばれてきた。しかも後に注文した隣のテーブルの料理も同時に運ばれてきた。待ち時間24分では、通常のレストランと同じだ。期待外れでちょっとがっかり。でも混んでいるから仕方がないのかもしれない。

気を取り直してハドックを食べてみる。スモークされた香りが口の中に広がり、塩味が効いて美味しい。マッシュポテトは滑らかでボリューム満点。ほうれん草は出来たてホカホカで、とても新鮮な味がした。どれもシンプルな味だが、美味しく頂いた。

チョコレート・ブラウニー・カラメル・サンデーは、小さなグラスにバニラアイスがたっぷり。チョコレート・ブラウニーはほろ苦く、コクがあって、とても美味しかった。

ファースト・サービスを期待していたのに、24分の待ち時間は少し残念。しかし、料理の味はシンプルで美味しかったので、食事を楽しむために訪れるのは良いだろう。（千晶）

2007年7月取材